接続コネクター3330をカスタムで使いたいんだけど。使うためには配線とつなげる必要があるらしいけど、どうやってつなげればいいんだろう。
このような疑問をたまに聞くことがあります。
確かに接続コネクター3330と言えば、カスタムで使う分には細線同士。もしくは細線から太線への変換が出来るので役立てるには便利なパーツです。
ですが、役立てる場合は配線とコネクターを先につなぐ必要があるため手順(つなぎ方)の流れを知ることが最優先となります。
この記事では『接続コネクター3330を作業で役立てたい。』こんな方向けに詳しくお伝えします。
接続コネクター使用前の注意点
まず初めに注意点について見ておきましょう。
接続コネクター=そのままつなげてもいいですが、間違った使い方で接触不良の原因にもなりかねないので事前に覚えておきましょう。
対応サイズ以上の配線は使わない
1つ目は対応サイズ以上の配線は使わない事です。
接続コネクターにはいくつか種類がある訳ですが、今回使う3330は太線に対応したパーツです。
太線は0.5sq~0.75sqまでとなるので、0.75sq以上や0.5より細い配線をつなげる事ができません。
無理やりつなげるとどうなるの?
穴自体にはいるけど、太い場合は刃が配線に食い込み切れなくて接触不良の原因になるね。
本来は画像のように、適した配線を使う事で刃が食い込む⇒電気が導通する流れですが…
太すぎると赤〇の刃が食い込み切れずに被覆が剥けない⇒電気が流れずに接触不良の原因を作ります。
逆に細すぎる場合は、配線がすっぽ抜けやすくなります。
そのため、実際に使う場合はサイズに適したものを使う必要があります。
他のサイズとの接続はできない
2つ目は他のサイズとの接続はできない事です。
接続コネクターの特徴はコネクター同士を接続する事。
・3330なら向きを合わせる事で接続
というように正しい組み合わせで接続する事で、
電源の確保ができています。
他のコネクターとも組み合わせ出来たりは?
出来ないね。ぱっと見は同じに見えるかもしれないけど、サイズが違うからね。
実際に確認してみるとわかりますが、そもそもサイズがあっていません。
なので組み合わせようとすると、コネクター部が差し込みできません。
いくら取り付けが簡単だからと言って、間違った取り付けをすれば失敗する原因にもなります。
そのため、取り付ける際に組み合わせができない事を覚えておきましょう。
接続コネクター(3330)のつなげかた
以上が注意点となります。
ここからは以下接続コネクターの配線方法へと移ります。
つなげ方も簡単なので、読んだその日からでも実践できますよ。
配線コードと接続コネクターを準備する
まず画像赤丸(コネクター上部の穴)に配線を通しましょう。
この時、配線の先端は芯線が出ていない事。つまり被膜を被った状態ですね。
何のためにカットするの?
接触不良を防ぐためだね。
芯線が出ていると、挟み込む刃の部分で配線の
固定ができないので走行中などに抜けやすくなります。
芯線が出ていると、接触不良などの影響が出るのでニッパーや電工ペンチを使用し、事前にカットしましょう。
配線を奥にあたるまで差し込む
コネクター上部の穴に配線を通すことができたら、画像のように配線を奥まで差し込みます。
この時使用する配線は太線の0.5sq~となります。
0.2sqとかの細線じゃダメなの?
接続コネクター3330は太線に特化したコネクターだから、細線を使うと接触不良の原因になるんだよね。
また、細線を無理やり使う事で途中で
すっぽ抜ける危険があります。
そのため3330に使う場合は必ず0.5sq~の配線を使いましょう。
プライヤーではさみこむ
奥まで配線コードを差し込むことができたら、ペンチもしくはプライヤーで挟み込みましょう。
これってどのくらいまで挟み込めばいいの?
下のロックにかかるまでだね。
実際にロックまで完了すれば配線が刃に食い込むので、
銅線に触れて電気が伝わるという訳です。
その後は、もう一方の配線も同様に作れば
接続コネクターの取り付けは完了です。
コネクター同士を差し込む
配線を差し込むことができたら、
最後にコネクター同士をつなげましょう。
つなげ方についてですが、画像のように
向きを合わせて差し込みます。
奥まで差し込み『カチッ』と音がしたら
ロックされた状態になります。
作業後に確認すべき事について
合わせて作業後に確認すべき事についても見ておきましょう。
どんな事を確認するの?
抜けの確認や電装品の作動状況・配線のサイズだね。
接続コネクター抜けの確認
1つ目は抜けの確認です。
作業が終わったからと言ってそれで終わりとはいきません。
何故なら配線が抜ける可能性がある為です。
パッと見はつなげられていると思えても、引っ張った時に抜けるなんてこともよくある事です。
これが電気の流れていない箇所なら問題ないですが…
車体の金属部分は全体がアース(マイナス)になっているので、プラスに繋いだギボシ端子が触れた場合はショートする危険があります。
プラスとマイナスが触れる⇒ショート⇒電装品が壊れるоrヒューズが飛ぶと言う事になります。
なので、最悪の事態を防ぐためにも端子抜けの確認はしておきましょう。
電装品の作動状況の確認
2つ目は電装品の作動状況の確認です。
接続コネクターで配線をつなげたら終わりという訳にはいきません。
つなぎ方次第では、電気の伝達がされずに電装品が作動しないという場合も出てきます。
その場で確認すればもしかして接続コネクターが関係してるのかも?と思えますが、後回しにした場合…
・あれ?電装品作動してなくね?
・初期不良?
・アース不良かな?
など。原因がわからず電装品の不良と勘違いして再度同じものを購入してしまうなんてことも。
なので、失敗のリスクを少しでも減らす為にも
電装品の作動状況の確認を忘れずに行いましょう。
接続コネクター(3330)の活用法
取り付け方法は理解できたんだけど、実際使おうと思ったらどんな場面で活用できるの?
出せばきりがなくなるから、代表的な例をそれぞれ紹介するね。
ギボシ端子の代わりとして使える
1つ目はギボシ端子の代わりとして便利です。
ギボシ端子のように2sqとまではいきませんが、0.5~0.75Sqと一般的な太さに対応しているので、繋げるだけで簡単に活用する事ができます。
しかもかしめがいらないので、作業もそこまで難しくありません。
ヒューズ電源との組み合わせに
もう一つはヒューズ電源との組み合わせです。
接続コネクター3330は太線同士の変換に役立ちます。特に、0.5~0.75Sqの配線を使うものに便利です。
0.75Sqってあんまり聞かないけど、使う機会なんてあるの?
たとえばヒューズ電源を使う場合とかね。
ヒューズ電源は既存のヒューズと差し替えることで、簡単に電源の確保ができる物。
取り付け自体は簡単ではありますが…配線のサイズが0.75Sqとなるので、配線の変換が必要となります。
そこで接続コネクター3330の出番です。
ヒューズ電源と組み合わせる事で配線同士を変換しても不具合が起こりません。
使い方や手順を理解して作業に役立てよう!
以上、接続コネクター(3330)の繋げ方を紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
他のサイズとの接続はできない
配線を奥にあたるまで差し込む
プライヤーではさみこむ
コネクター同士を差し込む
電装品の作動状況の確認
ヒューズ電源との組み合わせに
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一般的に接続コネクターは調べようとしても様々あり、
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こうなってくると『正直調べていくのが面倒』という方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、項目ごとに重要な内容をまとめてみました。
項目ごとにチェックすることで知識がつくので、これから先接続コネクターが元で失敗するリスクを減らすことにもつながります。