・マイナス電源を取る方法が知りたいんだけど。
・どうやって電源を取ればいいんだろ。
・やり方(手順)があるなら今後のために知っておきたいな。
このような悩みを抱いたことはありませんか?
特に現在同じような問題で悩んでいる方。
『知り合いや車屋さんにやってもらえば?』と
言われればそこまでですが…
車好きにとって弄ることが好きだから自分で色々やりたいと考える方も少なくはないでしょう。
かといっていざ作業をしようと車に向かっても、どれから手を付ければいいのかわからない事ってありますよね。
手順を先に知る事は余計な作業を省いて
問題を早急に解決させるため大切な事。
自分では『これだ!』と思っていても、間違った考えのままでは余計なトラブルを引き起こして無駄な時間が過ぎるだけです。
実を言うと過去の私も同じ悩みを
抱えていたことがありました。
初心者の頃、ネットなどで検索してもよくわからず手さぐりに作業をして時間ばかりが無駄になっていた時期もあります。
ですが実際に、一から作業を教わりながらしていく中で正しいやり方を学び解決への運びとなりました。
今回はその経験を活かして
交換のやり方や注意する点なども
含めて一緒に解説していきます。
記事を読むことで知識を得る事はもちろんですが、これから先の作業を自分でできるようになるので参考にしてみてください。
そもそもマイナス電源ってどうやって取るの?
まずマイナス電源(アース)を取るには、
【クワ型端子】が一般的となります。
理由はボルト類を緩めるだけで取り付けができるため。
もちろんそれ以外に丸型端子を使って
電源を確保することも出来ますが…
一度付けるとボルト類を外さない取る事が出来
ないのでクワ型端子に比べると手間がかかります。
逆にクワ型端子であればある程度緩めれば外すことが出来るので、使わなくなった場合は手軽に抜くことが出来ます。
よって、マイナス電源を取る場合にはクワ型端子の方が作業向きと言えます。
実際にマイナス電源を取るやり方
次はクワ型端子を活用して実際にマイナス電源を取るやり方について見て聞きましょう。
エンジンルームからマイナスを取るまでの流れ
初めはエンジンルームからマイナスを取るまでのやり方です。
手順としては
・STEP2:マイナスが取れる箇所のボルトを緩める
・STEP3:端子を挟ませてマイナス電源を確保する
・STEP4:実際に電源が来ているか確認する
STEP1:マイナスが取れる場所を探す
初めにマイナスが取れる場所を確認してみましょう。
とはいうけど、ぱっと見だけじゃ全く分からないんのだけど。
慣れてくれば目視でもわかるけど、初めのうちは難しいよね。そんな時はバッテリーのマイナス端子側から伸びている線を確認してみよう!
画像を参考にするなら赤〇部分ですね。
本体のバッテリーマイナスから伸びている箇所は赤〇のボディ側となるので、剝き出しの鉄板全体がマイナスとなります。
STEP2:マイナスが取れる箇所のボルトを緩める
マイナスの位置が把握出来たらボルトを緩めていきましょう。
金属部分全体がアースになるので、矢印のような
ボルトの間に挟み込む事で電源が取れます。
ちなみにマイナスを目視で確認する方法ってあるの?
検電テスターを使えば簡単に出来るよ。
でも、検電テスターってプラスの電源探すためのパーツじゃないの?
そう思う人も多いけど、電気の流れを見るのが目的だからプラスもマイナスも関係なく調べられるんだよね。
実際に正しい方法を実践すれば上記のようにできます。
テスターを当てた時にLEDが光ればマイナスが通っている。逆に反応しなければマイナスは来ていない事を意味します。
STEP3:端子を挟ませてマイナス電源を確保する
ボルトを緩める事が出来たら端子を
挟ませてマイナス電源を確保していきましょう。
やり方は簡単で
クワ型端子とボディが接触する事で電気が
伝わるので結果として電源確保に繋がります。
STEP4:実際に電源が来ているか確認する
後は実際に電源が来ているか確認するだけ。
マイナス側はボディアース(車体)から。
プラスは適当な電源から取ります。
今回は確認だけなのでバッテリーから電源を取ります。実際につなげた時に電装品が反応すればマイナスが来ている証拠となります。
車内からマイナスを取るまでの流れ
次は車内からマイナスを取るまでの流れです。
手順としては
・STEP2:ボルトを緩めて端子を滑り込ませる
・STEP3:差し込んだボルトを工具で固定する
・STEP4:実際に作動するか確認をしよう
STEP1:車内のマイナスを探す
まず車内のマイナスを探すところから。
手っ取り早いのは鉄板(金属)の剥き出し部分を探す事。
剥き出し部分全体がアースになっている
のでボルトの間に挟み込めばOKです。
STEP2:ボルトを緩めて端子を滑り込ませる
実際にボルトを緩めて端子を滑り
込ませると画像のようになります。
そのままではアースは取れないので、
・クワ型端子
いずれかを活用しましょう。
かしめた状態のクワガタ端子の穴にボルトを入れる⇒合わせた状態で鉄板部分の穴に合わせてボルトを差し込む。
流れとしてはこのようになります。
ちなみにクワガタ端子ってどうかしめればいいの?
電工ペンチを使えば簡単にかしめられるけど、間違った使い方は接触不良になるから【クワガタ端子のかしめ方】を参考にしてみてね。
STEP3:差し込んだボルトを工具で固定する
ラチェットハンドルもしくはプラスドライバーで締め付けて固定すればアースの確保は大丈夫です。
締め付ける向きは時計回り(右回転)。
STEP4:実際に作動するか確認をしよう
エンジンルームの時同様に
電装品を使って確認をしてみましょう。
マイナス側は鉄板部分に取り付けた箇所。
プラス側は適当な箇所に取り付けましょう。
実際に取り付けて画像のように電装品が反応すればマイナス(アース)電源が流れている事になります。
エンジンルーム・車内どちらもやり方は同じなので、自分に合ったやり方を見つけて活用してみましょう。
取り付け後に注意すべき事
最後になりますが、取り付けにあたり合わせて
注意点についても確認しておきましょう。
アースする箇所は必ず金属部分に
まずアースする箇所は必ず金属部分にしましょう。
車体全体がアースなるからと言って、すべてにマイナスが流れている訳ではありません。
電気を通すのはあくまで鉄や銅などの金属部分です。
仮に装着してしまうと電装品は反応しなくなります。
結果として、電装品が壊れているのでは?と
勘違いに発展する事もあります。
なので、アースを車体から取る場合には必ず金属部分に当てるようにしましょう。
アースを取る場合は剥き出しの配線だけで固定しない
2つ目はアースを取る場合は剥き出しの配線だけで固定しないことです。
言い方が少しややこしいですが、つまりは画像のようにしない事ですね。
上から見れば問題なく固定されているように見えるけど。
ぱっと見はよさそうだけど、横から見ると危険性がわかるよ。
実際に横から見ると、ぐるぐる巻きに
なっているだけなので画像のようになります。
仮にこのままボルトを固定しても配線だけ抜ける危険性があります。
マイナス同士であれば大丈夫ですが、もし抜けた配線がプラスと合わさった場合にショートになる事も…
なので、安全に取り付けるためにも
・アースを取る専用のパーツ
など。安全に取り付けができる物を選びましょう。
このように取りつけだけでなく、注意点についても知っておくことでこれからの作業が安全に出来る事でしょう!
マイナスを取る方法~装着までの流れを理解してこれからの作業に役立てよう!
以上、エンジンルーム・車内からアース(マイナス)を取るやり方を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
端子を挟ませてマイナス電源を確保する
STEP2:マイナスが取れる箇所のボルトを緩める
STEP3:端子を挟ませてマイナス電源を確保する
STEP4:実際に電源が来ているか確認する
STEP2:ボルトを緩めて端子を滑り込ませる
STEP3:差し込んだボルトを工具で固定する
STEP4:実際に作動するか確認をしよう
アースを取る場合は剥き出しの配線だけで固定しない
初心者の状態から始めると、プラスは何となく取り方は理解できてもマイナス電源がよくわからない。そんな方も中に入る事でしょう。
かといって既存のマイナス線から取るにも限界がある…
そんな時に最適なのが今回のクワ型端子を使ったやり方です。
この方法を利用すれば新しく電源を作る事はもちろんですが、配線から何重にも分岐して使う必要もないのでかさばる事がありません。
なので、これから先もし『マイナス電源を確保したいけどやり方がわからない。』こんな方は今回の方法を参考にしてみてください。
1つの電源から複数マイナスを取りたい人向け
合わせてここからは1つの電源から複数マイナスを取りたい人向けです。
マイナスが取れるやり方はわかったんだけど、取り付ける電装品が多いから何とか分岐する箇所を減らしたいな。配線をきれいにまとめたい。
こんな方には【アース用端子】や【アースポイント増設ターミナル】が最適です。
1つの箇所から最大4つまでマイナスを分岐できるパーツ。1つ以上分岐したいけどそこまで多くいらない人におすすめ。
※アース用端子を使う場合は別途で平型端子(250型)が必要です。
1つの箇所から最大8つまでマイナスを分岐できるパーツ。とにかくマイナスを多く分岐したい。こんな方におすすめです。