今回ご紹介するのは純正HIDに使われる
【D2S/D2R・D4S/D4R】の違いについて。
HIDってハロゲンみたいにH4とかH7みたいな形状のイメージなんだけど。
社外品ならそれで間違ってはいないんだけど、純正HIDの場合はまた形状が変わってくるんだよね。
こんなやつ↓
・純正HIDはD2S/D2R・D4S/D4R
よくある社外品であれば通常のバルブと
同じなので何となくわかりますが…
今回のD2S/D2R・D4S/D4Rはそもそも形状が
異なるので何が違うのかわかりませんよね。
そこでこの記事では、D2・D4の違いや数字の後につく【SとR】は何なのか。また、お互いのバルブ同士に兼用性はあるのか詳しくお伝えしていきます。
✅数字の後につくSとRについて知りたい
✅兼用性について知りたい
✅これから先のバルブ選びの参考にしたい
純正HIDのD2・D4の違いについて
まず純正HIDのD2・D4の違いについて。
D2とD4ぱっと見は同じように思えますが…
似ているようで性能面で異なります。
点灯電圧が異なる
明るさが異なる
バルブが点灯するまでの安定時間が異なる
バルブに使われる成分が異なる
1つ目はバルブに使われる成分が異なること。
簡単に言えば水銀が含まれるかどうかですね。
D2バルブは少量の水銀が含まれる一方で、
D4バルブには水銀が使われていません。
なんでD4バルブには水銀が使われていないの?
環境に配慮した結果だね。
水銀は毒性が高く、環境汚染につながる事は
もちろん人体にも影響を与える危険性があります。
そのため、D4バルブでは環境問題を考えた
結果水銀が使われなくなりました。
点灯電圧が異なる
2つ目は点灯電圧が異なる事。
バルブ内部にある成分。つまりは水銀の有無に
よって点灯時に必要な電圧も大きく変わってきます。
D2バルブ | 85V |
D4バルブ | 42V |
D2バルブは水銀を使っている事で電圧も85V。その一方でD4バルブは42Vと半分ほど電圧に違いがあります。
明るさが異なる
3つ目は明るさが異なること。
・D4バルブは暗い
D2バルブは水銀を使用する分、明るさupに
期待ができるので基本的に明るい傾向にあります。
その一方で水銀が含まれないD4バルブはD2に比べると暗くなります。
ルーメン数にすればD2バルブで約3000lmほど
D4バルブでは2000lm程と明るさに違いがあります。
バルブが点灯するまでの安定時間が異なる
4つ目はバルブが点灯するまでの安定時間です。
HIDはLEDのように瞬間で点灯するわけでなく、
数秒かけてゆっくり安定していくのが一般的です。
D2やD4も同じHIDという事で安定
時間は変わらないと思う方もいますが…
2つのバルブは安定するまでにも数秒の誤差があります。
・D4バルブは約30秒
安定時間に関しては数秒程度の誤差なので
そこまで気にする必要もないですね。
数字の最後尾につく【S】と【R】の違いは?
先ほどはD2とD4の違いとなりましたが…
ここからは数字の最後尾につく【S】と
【R】の違いについてです。
純正HIDには【D2S/D4S・D2R/D4R】4種類があるので、数字以外にもSとR表記を知っておく必要があります。
S=プロジェクターヘッドライト用
まずS=プロジェクターヘッドライト用を意味します。
プロジェクターヘッドライトというのは、
光をレンズで拡大して照射する仕組みの物。
こんなやつ↓
内部のリフレクターが光を反射させる役目。反射した光はレンズを通じて焦点を絞る事で、無駄な光を防いで光を照射します。
無駄な光を防ぐ=必要な場所だけを照らせる。
余計な光を拡散させないことで対向車への
ライトによる眩しさを軽減できるのもポイントです。
R=リフレクターヘッドライト用
R=リフレクターヘッドライト用を意味します。
リフレクターヘッドライトは名前の通りリフレクター。つまりは反射板を利用して光を前方に広げる仕組みの物。
こんなやつ↓
内部のリフレクターが光を反射させる役目。反射した光は拡散して前方を照らします。
全体的に反射させることで広範囲を明るくできる。
それぞれ逆に取り付けるとどうなる?
ここからはそれぞれのバルブを逆に取り
付けるとどうなるのかについて?
兼用でない場合はトラブルになる
兼用品であれば問題ない
まず兼用と記載されたバルブであれば取り付けても問題ありません。
例)D2S/D2RもしくはD4S/D4R兼用。
兼用という事は、どちらも取り付けができるように調整がしてあるので逆に取り付けても特に問題はありません。
兼用でない場合はトラブルになる
逆に兼用でない場合にはトラブルの原因になるので取り付けできません。
たとえばこんなトラブル
・暗くなる
・一瞬点灯するがすぐに消える
・長時間点灯で燃える危険性
点灯しない | 水銀を使うかどうかで多少の点灯方式が異なるため。 |
暗くなる | D2バルブは水銀を使用する分、明るさupに期待ができるが…逆にすることで明るさがダウンする。 |
一瞬点灯するがすぐに消える | 電圧の違いにより容量が足らなくなる。 |
長時間点灯で燃える危険性 | 逆にすることで本来の耐えられる容量を超えて(キャパオーバー)しまう。 |
原因にはいくつかありますがそもそもの構造がお互いに違う。
つまりバルブに合わせた構造をしているので、無理に違うものを取り付けようと思えば合うはずがありません。
そのため、基本的には兼用品を除いて取り付けはできない。無理に取り付ければトラブルの原因になるという事を覚えておきましょう。
D2S/D2R・D4S/D4Rの違いを覚えてこれからに活かそう
以上、D2S/D2R・D4S/D4Rの違い
についてお伝えしました。
点灯電圧が異なる
明るさが異なる
バルブが点灯するまでの安定時間が異なる
D2バルブは少量の水銀が含まれる一方で、
D4バルブには水銀が使われていません。
理由は環境問題に配慮したため。
水銀は毒性が高く、環境汚染につながる事は
もちろん人体にも影響を与える危険性があります。
そのため、D4バルブでは環境問題を考えた
結果水銀が使われなくなりました。
電圧に関しては
D2バルブ | 85V |
D4バルブ | 42V |
D2は電圧が高く、D4になるとその半分程度になります。
明るさに関しても、D2バルブは水銀を使用する分で明るさupに期待ができる半面で水銀が含まれないD4バルブはD2に比べると暗くなります。
点灯時間も
・D4バルブは約30秒
と少しの誤差があります。
R=リフレクターヘッドライト用
プロジェクターヘッドライト | 内部のリフレクターが光を反射させる役目。反射した光はレンズを通じて焦点を絞る事で、無駄な光を防いで光を照射します。 |
リフレクターヘッドライト | 内部のリフレクターが光を反射させる役目。反射した光は拡散して前方を照らします。 |
まず兼用と記載されたバルブであれば取り付けても問題ありません。
兼用という事は、どちらも取り付けができるように調整がしてあるので逆に取り付けても特に問題はありません。
逆に兼用でない場合にはトラブルの原因になるので取り付けできません。
たとえばこんなトラブル
・暗くなる
・一瞬点灯するがすぐに消える
・長時間点灯で燃える危険性
点灯しない | 水銀を使うかどうかで多少の点灯方式が異なるため。 |
暗くなる | D2バルブは水銀を使用する分、明るさupに期待ができるが…逆にすることで明るさがダウンする。 |
一瞬点灯するがすぐに消える | 電圧の違いにより容量が足らなくなる。 |
長時間点灯で燃える危険性 | 逆にすることで本来の耐えられる容量を超えて(キャパオーバー)しまう。 |
原因にはいくつかありますがそもそもの構造がお互いに違う。
つまりバルブに合わせた構造をしているので、無理に違うものを取り付けようと思えば合うはずがありません。
そのため、今回の記事では兼用品を除いて取り付けはできない。無理に取り付ければトラブルの原因になるという事を覚えておきましょう。