端子のかしめには電工ペンチが必須って聞いたけど本当なの?電工ペンチについて知りたい。自分でも使ってみたいので詳細を教えてほしい
こういった疑問にお答えします。
まずこの記事を書いた自分は
✅電工ペンチの必要性が知りたい
✅他の工具でダメな理由が知りたい
✅他の工具でかしめるとどうなるのか知りたい
この記事では、車をカスタムする上で知っておきたい電工ペンチの必要性について解説していきます。
必要性を事前に理解しておけば、知識として覚えておく事もできますし、実際に使う場合になぜ必要になるのかがわかります。
実際に「必要性が分からない…」と言った方がこの記事を読んで解決出来たので、是非参考にしてみてください。
ちなみに、今回紹介した電工ペンチについては以下の順番で確認していくとわかりやすいからおすすめだよ。
①電工ペンチに備わる4つの基本性能と作業に役立つ(使える)5つの端子 ≫
②電工ペンチ(かしめ・圧着・配線カット・被覆剥き)の使い方~作業の流れ ≫
⓷【実体験】電工ペンチで端子をかしめる必要性と他の工具でダメな理由👈いまここ
④【エーモン】電工ペンチのおすすめ4選!選ぶ基準や作業に役立つものを厳選 ≫
電工ペンチを使用する理由は接触不良をなくす為
結論を先に言えば、接触不良をなくす為というのが正しい答えです。
なぜ接触不良を無くすことができるのか?
それは、電工ペンチに備え付けられた
基本性能が関係してきます。
というのも電工ペンチというのは、
・端子を圧着することが出来る
・被覆を剥く事ができる
・端子をかしめる
4つの性能がありそのうち【かしめる】工程を実践する事で接触不良を無くすことができます。
接触不良はアース線の接触不良や、
端子同士のつなぎが悪い事をさします。
例えば、
『電装品が付いたり消えたり』
などが含まれますね!
中でも原因としてよくあるのが新しく追加した線。
特に、ギボシ端子・クワガタ端子
丸形端子を使用して付けた場合が多いです。
固定した場所が悪い場合もありますが、よくあるのはかしめ(取り付け方)が不十分の場合です。
電工ペンチ以外でかしめた際に
起こりやすいです。
他の工具でかしめた場合はどうなる?
続いて電工ペンチ以外でかしめた場合を
見ていきましょう。
たとえば今回はペンチを使った
場合で見ていきます。
他の工具でかしめると接触不良の原因になる
ペンチの基本は挟み込むこと。
挟み込むことで、物体と物体をくっつけます。
これをギボシ端子の取り付けに使った場合どうなると思う?
かしめられるんじゃないかな?
実際はある程度固定はできるけど、隙間が空いて抜けることになるんだよね。
答えは画像を見るとわかりますが、完全にかしめることはできないというのが正解です!
結果として
振動で動くだけならいいですが…
そのまま抜けてしまった場合はショートして
ヒューズが飛ぶこともあります。
飛んだら交換すればいいでしょ?
確かにそうだけど、ヒューズと言っても支障がないもの~メインヒューズまで色々あるから、大丈夫とも言い切れないんだよね。
特にメインヒューズはエンジンに関係してるものがあるので、最悪の場合エンジンがかからなくなることもあります!
そのために、ペンチの使用は
おすすめとは言えません。
電工ペンチを使用すればアース不良にならずかしめも簡単
逆に電工ペンチには、端子ごとに
適した専用の型があります。
たとえば1.25や0.75など数字が
書いてある箇所がそうですね!
この型は端子ごとにかしめられるようになっていて、使い方を間違えなければ隙間なく使用出来るため接触不良を起こす事がありません。
他にも機能はありますが、今回は省略するので詳細を知りたい方は以下を参考にしてみてください!
電工ペンチを使う上でのメリット
続いて電工ペンチを使う上で知っておく、
メリット・デメリットを見ていきましょう。
今回はメリット⇒デメリットの
順で紹介していきます。
まずメリットから。
電工ペンチのメリットは
・4つの機能が使い分けできる
軽く触れていきます。
メリット1:端子類の接触不良を防ぐ
1つ目は端子類の接触不良を防ぐ事です。
電工ペンチは接触不良を防ぐ目的で
作られた専用工具なので、
正しく使うことで接触不良なく電装品を
作動させることができます。
メリット2:4つの機能が使い分けできる
2つ目は4つの機能が使い分けできることです。
電工ペンチには
・端子を圧着することが出来る
・被覆を剥く事ができる
・端子をかしめる
4つの機能があり、かしめる以外でも
活用する事ができます。
特にカット・剥く・かしめる。3つの機能は、
電装品の電源を繋げる際に役立ちます。
ニッパーやハサミを用いなくても電工ペンチ1本で事足りるので、一石四兆と言えるでしょう!
電工ペンチのデメリット
その逆にデメリットについては
・値段につられて購入するとすぐ壊れる
デメリット1.正しい知識がないとかしめが失敗する
1つ目として、正しい知識が必要なことです。
電工ペンチがあれば誰でも簡単にかしめる
ことができると思われがちですが…
多少の知識は必要になります。
私も初めて使った際に経験したことですが、かしめる穴のサイズに合わせて使わないと衝撃で抜けます。
また、かしめる位置も重要になります。
画像を見るとわかりますが、上のつめと銅線が接触。下のつめと被膜が接触するようにかしめないと、仮に抜けなかったとしても電気の供給ができなくなります。
デメリット2.値段につられて購入するとすぐ壊れる
2つ目として、値段につられて購入するとすぐ壊れることです。
電光ペンチは安い=いいものでも。高い=いい物でもありません。
安いのにはそれなりの理由があり、性能や耐久性など。物によって大きく変わります。
なので、『〇〇より〇〇のが安いからこれでいいか』という理由で購入すると、商品によってはすぐに壊れてしまいます。
もちろん安くてもいい性能の物もありますよ?
ここで言いたいのは、性能や値段を見比べた上で
ほんとに大丈夫なものなのか?
という点に着目して選ぶといいでしょう。
以上が電光ペンチのメリット・デメリットになりますが、まとめると以下のようになります。
・端子類の接触不良を防ぐ
・4つの機能が使い分けできる
【デメリット】
・正しい知識がないとかしめが失敗する
・値段につられて購入するとすぐ壊れる
一見すると多少の知識が必要な点から
取り扱いが難しそうに思うかもしれませんが…
手順自体は簡単に覚えられるものなので、
初心者でもすぐに使えるようになります。
また、使えるようになれば自分で電装品の取り付けができるので、自宅で作業をするならぜひ持っておいて損はないパーツと言えます。
電工ペンチを正しく使用して電気系のトラブルを回避しよう!
手順通りにやればこの通り綺麗に
かしめる事ができる訳ですね。
電工ペンチを始めてみた方は『どうやって使うの?』となるかもしれませんが…
一度使い方さえマスターしてしまえば、慣れていない初心者の方でも簡単にかしめる事ができます。
ですので、もし
『電装品が付いたり消えたりする』
という方は電工ペンチを使用するとアース不良や接触不良などトラブルを回避できますよ!
また、当サイトでは端子のかしめ方についても解説しているので、合わせて参考にしてみてください。
①もう失敗しない!ギボシ端子の正しいかしめ方と手順(画像解説あり) ≫
②エーモン 防水ギボシ端子(3343)の正しいかしめ方と作業手順 ≫
⓷【接触不良なし】初心者も失敗しないクワガタ端子のかしめ方と手順! ≫
④丸型端子の正しいかしめ(取り付け)方と作業前に知る3つの注意点! ≫
⑤【失敗無し】特定の端子に最適な平型端子(250型)のかしめ方 ≫