【原因解明】ウインカーが高速点滅(ハイフラ)する2つの原因と対策

ウインカー
この記事は約9分で読めます。

ウインカーが高速点滅(ハイフラ)するのには原因があるって聞いたけど。どんな事が原因なのかわからない。作業に詳しくなくても出来るのかな。玄人じゃなくて初心者でもできるの?

このような悩みを抱いたことはありませんか?

特に現在同じような症状で解決できずに苦しんでいる方。

かといっていざ作業をしようと車に向かっても、原因が解決できずにどれから手を付ければいいのかわからない事ってありますよね。

原因を先につき止める事は余計な作業を省いて
問題を早急に解決させるため大切な事。

自分では『これだ!』と思っていても、間違った考えのままでは無駄な時間が過ぎるだけです。

実際過去の私も同じ悩みを抱えていました。

ネットなどで検索してもよくわからず、手さぐりに作業をして時間ばかりが無駄になっていた時期もあります。

ですが実際に、作業を教わりながらしていく中で正しいやり方を学び解決への運びとなりました。

今回はその経験を活かして

✅ウインカーが高速点滅(ハイフラ)する原因
✅実際に起きた場合の対処方法
✅防ぐために出来る事

それぞれ順を追って解説していきます。

記事を読むことで知識を得る事はもちろんですが、これから先のトラブル解決に向けたきっかけを作る事ができるので参考にしてみてください。

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車のウインカーが高速点滅する原因

まずは原因について

主な原因には

・ウインカーの球切れ
・ウインカー球をLEDに変えた

2つがあります。

球切れを起こしたことが原因

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1つ目の原因として球切れがあります。

ウインカーは本来前後左右で2つあり、このうちのどれか1つでも切れると※高速点滅(ハイフラ)となります。

※ハイフラはハイフラッシャーの略称で高速点滅する現象の事を言います。

ではなぜウインカーの球が切れると
高速で点滅するのか?

それは、ウインカー球が並列回路になっているからです。

並列回路って何?

並列に並べた回路の事なんだけど、よくわからないって方向けに以下で簡単に説明するね。

図と共に説明しますが、学校でやった理科の実験って覚えていませんか?

こんな画像のです。画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 名称未設定のデザイン-2021-09-17T130034.909.png

直列回路の場合、本来スイッチをONにした時に電気が流れると、横一列になった電球が2つ点灯します。

この電球が1つでも切れるともう1つの電球は点灯しません。

逆に並列回路の場合はスイッチをONにした時に電気が流れ、並列になった電球が2つ点灯します。

ですが、異常が起きた場合は1つの
電球が
切れてももう1つは点灯します。

その理由は、元々の場所に電気が流れなくなるために消費電力が変わるからです。

この症状を車のコンピューター側で判断し高速点灯する事で、運転手に異常として知らせています。

その結果がハイフラ(高速点滅)になるわけですね。

LEDに交換した場合でもハイフラになる?

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また、ウインカー球が切れる以外でもLEDに交換する事でハイフラの原因になります。

最近の車ではほとんどがLED化されハイフラにならない車もありますが、それ以前の車の場合標準がハロゲン球となっています。

LEDに交換してハイフラになるのは何故?

上記で言ったことが関係するけど、消費電力が変わるからだね。

一昔前の車は基本的にハロゲン球が使われています。

ハロゲン球は1つ当たりの消費電力が高いのが特徴で、ハロゲンに合わせてコンピューター上で調整をしています。

逆にLEDは消費電力が低いのが特徴。

そのため、ハロゲン⇒ハロゲンの電球ならハイフラになる事はありませんが…

ハロゲン⇒LEDに交換しただけでは
ウインカーがハイフラ状態になってしまいます。

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ウインカーが高速点滅したままの走行は危険?

では、もし高速点滅(ハイフラ)になったまま走行した場合どのような危険があるのか?

以下で詳しく見てみましょう。

追突事故になる可能性がある

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まず1つ目は追突事故の可能性ですね。

・ウインカーが切れている方は点灯しない。
・切れていない方は高速点滅する

たとえば、今こんな状況だったとしましょう。

ウインカーが点灯しないという事は、公道を走行中に曲がりたい時にウインカーがでないと言う事。

つまり後続車や対向車に知らせる事ができません。

特に後続車に知らせる事ができないと、
ブレーキで減速するタイミングがつかめません。

もしこれが信号発進の場合なら
どうにか防げますが…

走行中の車線変更の場合は追突事故を起こしてしまう恐れがあります…

せめて自分だけの場合ならいいですが、
相手も巻き込んでしまうと大変ですよね?

なので、追突事故を防ぐ為にも
ハイフラは早めに直す事が先決です。

整備不良の可能性

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2つ目は整備不良の可能性ですね。

症状が起きたまま走行を続けた場合、整備不良で捕まる場合もあります。

道路交通法により、ウインカーなしの右折や左折は違反になります。

実際に以下道路交通法施行令に記載があります。

右左折するとき

・その行為をしようとする地点(交差点においてその行為をする場合にあつては、当該交差点の手前の側端)から30メートル手前の地点に達したとき。

その行為をしようとする時の三秒前のとき。

第21条 法第53条第1項に規定する合図を行なう時期及び合図の方法より

 
※違反した場合、点数減点に加え7千円の罰金にもなります。

違反理由は、上記の通り後続車に追突される
危険があるためですね。

※詳細は次の記事でまとめています。

【初心者向き】車のウインカーを出すタイミングと出さない場合の危険性 ≫

【初心者向き】車のウインカーを出すタイミングと出さない場合の危険性
正しいタイミングを事前に理解しておけば、知識として覚えておく事も出来ますし、ウインカーを出す必要がある場合に後続車や対向車に誤った誤解を生むことがありません! ウインカー=いつでもいい訳ではありません。間違った使い方や出さないことは違反や事故の原因にもなります。

自分にはわかっても、外からだと点灯しないので
後続車は把握する事ができません。

ですので、症状が出始めた際に早めの
交換が必要となります。

高速点滅した場合にやるべき対処方法

なのでもし、症状が出た場合には以下の
方法を試してみてください。

ウインカー球が切れた場合

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球切れが原因の場合、新品のバルブに交換をする事で
ハイフラを解消
する事ができます。

・純正がハロゲンの場合はハロゲン球に。
・純正でLEDの場合はLED球に交換することで解決できます。

もしそれでも治らないという場合には、電球ではなくウインカーにつながる途中の配線が断線している場合があります…

断線は配線が千切れかけている事で、接触不良を起こし点灯しない事も考えられます。

こうなってしまった場合には、
2つの方法で治すことができます。

方法1.千切れかけている部分をはんだ付けする方法

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ちぎれかけた場合は、きれいに
はんだ付けをする事で解決できます。

その後は、ショート防止のため
収縮チューブでカバーをしましょう。

※はんだ付けのやり方については別記事でまとめています
 

方法2.ギボシを使ってつなぐ方法

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もう1つの方法として、ギボシを使って
配線同士をつなぐことです。

ギボシにはオスとメスがあり、つなぐことで断線した場合でも治すことができます。

※ギボシ端子のかしめ方については次の記事でまとめています。

もう失敗しない!ギボシ端子の正しいかしめ方と手順(画像解説あり) ≫

【初心者でもできる】ギボシ端子のかしめ方と失敗しない為の手順
この記事では、ギボシ端子を使う上で役立つ正しいかしめ方と注意点を解説していきます。正しい方法を理解した上で端子を使用すれば、誰でも簡単に接触不良なく電気を取る事ができます!また、記事の後半では動画解説ありのかしめ方の手順や細線(0.2sq)と太線(0.5sq)を組み合わせる裏技についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

LEDに交換してハイフラになった場合

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LEDに交換した事でハイフラになってしまった場合には、消費電力をハロゲンと同じくらいにする事で解消する事ができます!

ハロゲンと同等にするには、

・ハイフラ抵抗内臓のウインカーに交換する
・ハイフラ用の抵抗器を間にかませる
・ICウインカーリレーに交換する

選択肢はこの3つです。

ハイフラ抵抗内臓のウインカーに交換する

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1つ目はハイフラ抵抗内臓のウインカーに交換する事です。

ウインカー事態に抵抗が内蔵されているので、そのまま取り付けてもハイフラになる事がありません。

その分少し高くなるのが難点ですが、交換するだけでハイフラにならないと思えば値段分の価値はある事でしょう!

とはいえ、『ハイフラ抵抗って種類があるけどどれがいいの?』という方に。

私からのおすすめはfcl(エフシーエル)抵抗内臓ウインカーです。

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fcl(エフシーエル)抵抗内臓ウインカーは名前の通り抵抗が内蔵されているのが特徴で、そのまま取り付けてもハイフラになる事がありません。

また、球自体をコンパクトサイズにする事で隙間が狭い車種でも簡単に取り付ける事があります。

fclのウインカーってAmazonとかでも買えるみたいだけど、公式サイトと比べてどっちがお得なの?

割引で購入も出来る事を考えるとおすすめは公式サイトからだね。

まとめ買い割引キャンペーンで 

点数割引
2点1000円OFF
3点1500円OFF
4点~2000円OFF

となるので、うまく活用すれば通常よりもお得となります。

公式サイトはこちら ≫

ハイフラ用の抵抗器を間にかませる

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2つ目はハイフラ用の抵抗器を間にかませることです。

ハイフラ抵抗は、画像のように
ウインカーの配線に噛ませて使用します。

ウインカー1つにつき1個(前後なら4つ)使用するために少し手間ではありますが、ハイフラを直せると思えば楽な方でしょう!

取り付けに関してですが、抵抗器には極性があります。

赤がプラス・黒がマイナスとなっています。

取り付ける際には極性があるので、配線に詳しい方や専門的な知識のある方でないと危険な場合があります。

もし自分で取り付けをする場合にはショートに注意して取り付けましょう!

ICウインカーリレーに交換する

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3つ目はICウインカーリレーです。

ICウインカーリレーは、差し込むだけなので電装系が苦手な方でも場所さえわかれば簡単に取り付ける事ができます。

ICウインカーリレーにする事で得られる最大のメリットは、1つのウインカーですべてのハイフラ防止が可能と言う事です!

組み合わせ次第では前がハロゲン後ろがLEDのようにする事もできるので、ウインカーリレーに交換する事もいいですね。

高速点滅を起こさないために対策できる事

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最後に高速点滅(ハイフラ)を起こさないためにはどうすればいいのか?

以下でいくつか紹介します。

交換時期でバルブを交換する

まず1つ目は交換時期で交換する事です。

バルブの寿命が尽きることでハイフラになる訳ですから、その前に交換することで対処ができます。

ただ、必ずこのくらいという決まりがないので、

目安としてハロゲンの寿命が約300~500時間
LEDが1500時間~2000時間ほどです。

目視としては、暗くなったと感じた時に
交換をするといいでしょう。

交換方法については、次の記事でまとめているので参考にしてみてください。

車のウインカーバルブの取り外しから簡単に自分で交換するまでの手順 ≫

車のウインカーバルブの取り外しから簡単に自分で交換するまでの手順
この記事では、ウインカーを交換する上で知っておきたい。ウインカーバルブ(フロント・リア)の取り外しから簡単な交換までの手順について解説していきます。 ウインカーの交換手順を事前に理解しておけば、知識を深める事にもつながりますし、自分で交換する際に失敗するリスクを減らす事ができます! また、記事の前半では交換後に点灯しなかった場合の対処法も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ハイフラ防止用のパーツをとりつける

2つ目はハイフラ防止用のパーツをとりつけることです。

この場合はハロゲン球からLEDに
そのまま交換した人前提ですが、

いずれかに交換もしくは一緒に取り付ける
ことで事前な対策が出来ます。

原因を明確にして、焦らず対処する事を心がけよう!

以上が車のウインカーが高速点滅した際に考えられる原因と対処方法についてでした。
今回の記事のおさらいです。
車のウインカーが高速点滅する原因は2つ!
球切れを起こしたことが原因
LEDに交換した場合でもハイフラになる
ウインカーが高速点滅したままの走行は危険?
1.追突事故になる可能性がある
2.整備不良の可能性
高速点滅した場合にやるべき対処方法!
①切れた電球を交換する。
②LED化する場合には、ウインカーとの間に抵抗器をかませる
③ICリレーをハイフラ対応のに交換する。
高速点滅を起こさないために対策できる事!
交換時期でバルブを交換する
ハイフラ防止用のパーツをとりつける
この事からハイフラは、危険を感知した時に警告として高速点滅をするという事がわかります。なので、症状が出た場合には交換をおすすめします。

また、公道を走行する際にも後続車に追突される危険性があるので、安全に走行する為には早めの対処をしましょう!

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