車のフロントガラスが凍結するのには原因があるって聞いたけど。どんな事が原因なのかわからない。作業に詳しくなくても出来るのかな。玄人じゃなくて初心者でもできるの?
このような悩みを抱いたことはありませんか?
特に現在同じような症状で解決できずに苦しんでいる方。
かといっていざ作業をしようと車に向かっても、原因が解決できずにどれから手を付ければいいのかわからない事ってありますよね。
原因を先につき止める事は余計な作業を省いて
問題を早急に解決させるため大切な事。
自分では『これだ!』と思っていても、間違った考えのままでは無駄な時間が過ぎるだけです。
実際過去の私も同じ悩みを抱えていました。
ネットなどで検索してもよくわからず、手さぐりに作業をして時間ばかりが無駄になっていた時期もあります。
ですが実際に、作業を教わりながらしていく中で正しいやり方を学び解決への運びとなりました。
今回はその経験を活かして
✅実際に起きた場合の対処方法
✅防ぐために出来る事
それぞれ順を追って解説していきます。
記事を読むことで知識を得る事はもちろんですが、これから先のトラブル解決に向けたきっかけを作る事ができるので参考にしてみてください。
冬のフロントガラスは何故凍結するのか
では早速、フロントガラスが凍る原因について見ていきましょう。
フロントガラスが凍る原因。それは放射冷却と呼ばれる症状が関係してきます。
凍る原因は放射冷却が関係
放射冷却は、高温の物体が周囲に電磁波を
放射して温度が下がる事。
分かりやすく言えば、日中に温められた熱が夜間に上空に流れ、周りの気温が一気に低下することを表します。
特に、冬場は夏などに比べて気温がほとんど変化しないことが多いので、冷えきった状態の気温が夜になるとさらに冷やされる事になります。
この時に水蒸気が発生しているので、気体の状態の水蒸気は冷やされる事で固体である霜に変わりガラスの凍結という形で現れます。
ただし、条件が揃わないと放射冷却にはならない
とはいえ、放射冷却が必ずしも起こるという訳ではありません。ある一定の条件が揃うことで起こることになります。
確かに冬=いつもガラスが凍っているのか?と言われればそうでもないよね。ならどんな条件で凍る事になるの?
風が強くない日や天気が良くて雲がない日だね。
先程も言ったように、昼間に太陽により温められた地面の熱が、夜間に上空に流れて周りの気温が一気に低下することで霜を作り出しガラスに付着することで凍る訳ですが…
曇り空だった場合は、熱が上空に流れる際に雲によって遮断されるため、戻りにくくなってしまいます。
さらに冷えきった空気は重く地面に留まりやすい性質があるため、風が強すぎるとかき乱されて熱が逃げにくい状況を作り出します。
その結果、放射冷却を起こしにくくなります。
つまり、冬以外でフロントガラスが凍った場面を見ないのはこういった理由がある訳ですね。
実際にガラスが凍結した場合に出来る事
続いて実際にガラスが凍結した場合に出来る事について。
ガラスの凍結は気を付けていてもなるときにはなるので、この機会に覚えておきましょう。
デフロスター+暖房を活用する
1つ目はデフロスター+暖房を活用する事です。
デフロスターって何?
矢印の湯気のようなマーク。元々はフロントやリアガラスの曇りを取る為に使うものだね。
順番としては、
②暖房のスイッチを入れる
③デフロスターを付けるです。
冷房にすればガラスの曇り取りになりますが、暖房に切り替える事で凍結したガラスを解氷する事ができます。
画像で見るとわかりますが、ダッシュボードに穴が開いているのがわかりますよね?
この穴がデフロスターの風が出る穴で、
①暖房にすることで暖かい風が出る②フロントガラスにかかり温められる③ガラス全体が暖められて氷が解けるという流れです。
解氷スプレーを使う
2つ目は解氷スプレーを使う事です。
解氷スプレーって何?
解氷スプレーは霜や雪を取り除くためのスプレーだね。
フロントガラスについた霜や雪を落とすためのスプレーで、吹きかけながら布などで軽くこする事で簡単に取り除くことができます。
成分にエタノール(エチルアルコール)が含まれているので、凍った窓ガラスでも瞬時に溶かす事ができる訳ですね!
ちなみに、
熱湯をかければいいんじゃない?
と思う方がたまにいますが、おすすめしないので絶対にやめましょう。
理由については【凍った車の窓ガラスに熱湯をかけては絶対ダメな理由と正しい解氷方法】でまとめているので合わせて参考にしてみてください。
寒冷地用のウォッシャー液+スクレーパーで解決する
3つ目は寒冷地用のウォッシャー液+スクレーパーで解決する事です。
一般的なウォッシャー液は冷却水のように氷点下まで耐えられない為、そのまま使うと凍結するだけです。
ですが、ウォッシャー液にも寒冷地対応の物があるので、専用品を選べば凍結することなく解氷の補助をすることができます。
また、その際にスクレーパーを使えば時間も短縮して終わらせることができます。
ただ、スクレーパーと言っても刃がついた硬い物を使うと傷がつきやすいので、できるならプラスチック製の柔らかいスクレーパーを活用するといいですね。
手順としては
②寒冷地用のウォッシャーを吹く
③スクレーパーで残りの氷を除去
一部ではありますが、やり方次第で3つの方法があるので自分に合った方法で実践するといいでしょう。
ガラスの凍結をさせない為には何をすればいい?
最後はガラスの凍結をさせない為にすることです。
冬場にフロントガラスが凍結すると言っても必ずしもなる訳でなく、条件を揃わさなければ問題はありません。
って言ってもどんなことすればいいの?
手っ取り早く実践するなら屋根のある所に止めたり、カバーで車全体を覆うのが効果的だね。
屋根のある所に車を止める
1つ目は屋根のある所(カーポート)に車を止めることです。
屋根のある所に車を止めておけば、冷えきった冷気で霜が発生してガラスが凍る事を防げます。
要は、カーポートがガラスの代わりとして受け止めてくれるので車までは届かずに遮断されるという訳ですね。
それでも屋根だけだし、周りの気温も一気に冷えたら凍結は免れないんじゃ?
確かにパッと見だけならそう思うかもしれないけど、実はカーポート自体が雲の代わりにもなるから凍るってことは無いんだよね。
雲の代わりになることで、大気中に放出
される熱を抑える効果が期待出来ます。
結果、地表付近の熱がカーポート内に留まり、車のフロントガラスの温度低下が抑えられる訳です。
カーポートに関しては、ロイヤルガーデン などの専門業者をうまく活用するとお得に施工ができます。
カバーで車全体を覆う
カーポートがあると便利なのはわかったけど、ない場合はどうすればいいの?
そんな時はカバーで車全体を覆うって手もあるよ。
Amazonやカー用品店などでも手軽に購入できるので、冬に合わせて揃えておくのもいいですね。
また、カバーは冬以外でも汚れを付着させたくない場合にも役立つので、一度買ってしまえば年間を通して使うこともできます。
このように、原因を知るだけでなく凍結させない方法も幾つかあるので、この機会に正しい知識を吸収して自分で出来ることを実践しましょう。
ガラスが凍る原因や防ぐ方法を理解してカーライフに役立てよう!
以上、冬に車のフロントガラスが凍結する原因と症状を防ぐ対策を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
ただし、条件が揃わないと放射冷却にはならない
カバーで車全体を覆う
解氷スプレーを使う
寒冷地用のウォッシャー液+スクレーパーで解決する
今回の内容を理解すれば読んだその日からでも実践ができるので、自分なりに工夫して役立ててみましょう!