熱い夏や寒い冬場に起きやすいバッテリー上がりの原因と解決策

バッテリー関連
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春夏秋冬の中でも夏と冬は特にバッテリー上がりが起きやすい季節として知られています。

理由は夏は暑く冬は寒いことで、バッテリーに負荷がかかるため。バッテリー自体が温度の変化に影響を大きく受けやすいので注意が必要。

またそれ以外にも季節に応じた原因が幾つかあるので、この機会に覚えておくともしもの時に備えて対策ができます。

この記事で分かること
✅バッテリー上がりとは
✅夏と冬にバッテリー上がりが起こる原因

✅対処方法
✅防ぐ対策
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そもそもバッテリーが上がるってどんな状態

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まず車の【バッテリーが上がる】という状態は、電力不足によってエンジンを始動出来ないことを意味します。

途中までは電気が来るものの、電気が弱すぎることによってエンジン始動をするのに十分な電力を供給できなくなる状態。

本来であれば鍵を回すもしくはプッシュスタートによってスムーズなエンジン始動まで出来ますが…一度バッテリーが上がるとそのままでは再度掛かることはありません

季節ごとに起こるバッテリー上がりの原因

続いて気になるのが、季節ごとに起こるバッテリー上がりの原因。先程も言ったようにバッテリー上がりは季節ごと。

夏や冬に特に起こりやすい傾向にあります。その理由は夏は暑く冬は寒いことで、バッテリーに負荷がかかるためとされますが…

それ以外にもいくつか原因があるので以下でお伝えしていきます。

夏のバッテリー上がりの原因

まず夏のバッテリー上がりの原因には、エアコン使用時の渋滞や渋滞中にエアコンの風量を上げる2つの原因が考えられます。

・エアコン使用時の渋滞
・渋滞中にエアコンの風量を上げる

エアコン使用時の渋滞

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夏場。特に炎天下などの暑い日には、
バッテリー上がりが起きやすくなります。

その原因として挙げられるのが帰省や旅行時などに起こるエアコン使用時の渋滞です。

本来バッテリーは、オルタネーターと組み合わせることで走行とともに電力を充電。充電された電力をエアコン使用時の電力に充てるのでバッテリーに負荷がかかることがありません。

ですが、渋滞に巻き込まれるとスピードと共にエンジン回転が下がります。回転が下がると一時的に充電量が減るのでバッテリーから電力を補充することになります。

バッテリー補充は、渋滞時のエアコン使用が長ければ長いほど多くなります。結果バッテリーに負荷がかかるわけです。

渋滞中にエアコンの風量を上げる

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もう1つは、渋滞中でなおかつ風量をあげてしまう場合。本来エアコンの使用はいくつかの工程を踏むため風量によって消費が大きく変わります。

その工程というのが以下のものですね。

コンプレッサーで圧縮
冷却したエアコンガスをコンデンサーに送り冷却して液化。
液化したものをエキスパンションバルブからエバポレーター内に噴射して気化。
気化するとエバポレーターから空気から熱が奪われる。
冷たい空気になり車内に送られます。

これだけでも電力を多く消費するわけですから…風力を【中】【強】と上げれば上げるほど消費は多くなります。その結果がバッテリー上がりです。

冬のバッテリー上がりの原因

逆に冬のバッテリー上がりには電力消費やライト類。長時間動かさないことが原因となります。

・電力の使い過ぎ
・長時間のライト点灯
・長期間車を動かさない

電力の使い過ぎ

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1つ目は電力の使い過ぎ。冬になると寒くなるので、エアコンを使用する頻度が多くなるかと思います。

エアコン(ヒーター)は、夏の冷房同様に意外と電力を消費するものでバッテリーに負荷がかかります。特に渋滞時はオルタネーターではなくバッテリーから電力を補充することになるのでその分消費がかかります。

また、曇りを除去する『デフロスター』や電装品など。多くのものを使用すると電力の消費が激しくなるため電力不足によりバッテリーが上がりやすくなります。

長時間のライト点灯

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2つ目は長時間のライト点灯。冬は暗くなるのが早くなるためライトの使用頻度が多くなります。

特にハロゲンライトを使用している場合、電力の消費が激しいため十分に充電がされていない場合点灯頻度でバッテリーが上がりやすくなります。

つまり長時間のライト点灯の結果
としてバッテリー上がりとなる訳です。

長時間車を動かさない

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3つ目は長時間車を動かさない事

なら、車に乗る頻度を減らせば問題ないじゃん。

と思うかもしれないけど、実はエンジン停止時でも電気は消費され続けるんだよね。

『エンジンを切ってさえいれば電気は消費されないから大丈夫』と思われがちですが…実はエンジン停止時でも電気は消費(放電)されているので、長時間の放置はバッテリー上がりを進行させてしまいます。

それだと、走行時でも電気を消費し続けるんじゃ?

走行時はオルタネーターが作動するから、バッテリーの電気消費は抑えられるんだよね。

オルタネーター=発電機

走行時にはオルタネーターが作動する事で、
電気を生み出し電装品へと回しています。

つまり、走行中はオルタネーターで作り出した電気を使っているため、バッテリー自体に負荷がかからない事になります。なのでその真逆の長期間車に乗らない場合にはオルタネーターの恩恵は得られません。

結果として、放電しつづけた電気は減りつつけて
バッテリー上がりへと発展します。

ちなみに1~2週間程度なら問題ありませんが、
半年~1年近く放置の場合は危険です。

実際にバッテリー上がりが起きた際にできる対処方法

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ここからは実際にバッテリー上がりが起きた
際にできる対処方法について。

対処方法としては

・ブースターケーブルを使用する
・バッテリー充電器を使用する
・自分の車のロードサービスを使う

・JAFロードサービスを活用する

ブースターケーブルを使用する

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1つ目はブースターケーブルを使用する事。

この方法は、赤(プラス)と黒(マイナス)のケーブルをもう1台の車と繋げる事でバッテリー上がりから復活させてくれる道具です。

使う場合は救援者(もう一台)が必要になりますが、救援者側から電気の供給をすることでバッテリー上がりから復活ができます。

ブースターケーブルの使い方については、【ブースターケーブルのつなぎ(使い)方と2つの注意点”手順に沿った正しいやり方を解説”】で手順をまとめているので参考にしてみてください。

ブースターケーブルのつなぎ(使い)方と2つの注意点”手順に沿った正しいやり方を解説”
車のブースターケーブルには正しいつなぎ方があり、間違ってつなげる事でトラブルの原因となります。もし失敗をしたくない場合には手順に沿ってつなげることが大切。この記事では、10つの手順からやり方をまとめてみました。

バッテリー充電器を使用する

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2つ目はバッテリー充電器。コンセントに刺した状態でプラスとマイナスをそれぞれつなげる事で充電ができるパーツ。

使用方法はブースターケーブルと似てはいますが、違う所はコンセントさえあれば一人でも使用出来る事です。

手順として①コンセントを差す②プラス(赤)→マイナス(黒)の順で繋げる③充電が終わるまでしばらく待つ④マイナス(黒)→プラス(赤)の順で外す

本来はコンセントが必要ですが、もし持ち運びしたい場合にはポータブル電源との組み合わせがおすすめ。ポータブル電源は持ち運びができるバッテリーのようなもので、12Vだけでなく100Vも使えるのでコンセントが必要な道具にも使用ができます。

特にバッテリー充電器のようにコンセントが必要な道具でも、出先で使用することができます。

自分の車のロードサービスを使う

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1つ目は自分の車のロードサービスを使うこと。要は自動車保険のロードサービスですね。

車を購入する時に誰しもが加入する保険で、
毎月の保険料を支払っていれば使用することが出来ます。

サービス内容は保険会社によって多少は異なりますが…バッテリー上がりであれば大抵が対応しているのでロードサービスを使うのも一つの手です。

JAFロードサービスを活用する

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2つ目はJAFロードサービスを活用すること

JAFロードサービスの特徴は会員でなくても利用できること。非会員だと料金はかかりますが、誰でも対応してくれます。

結局どっちを選べばいいの?

サービスとしてはどっちも同じだからその時の状況次第で選ぶのがおすすめだね。

例えば

・回数制限を超過して使えない
・保険料の支払いが滞っている
・自分の車でない(レンタカーなどの場合)

こんな場合はJAFロードサービス。

非会員だけど料金がかかるのはちょっと…こんな場合には自動車保険のロードサービスがおすすめです。

要は状況3つが当てはまらなければ自動車
保険のロードサービスで大丈夫ということですね。

結局はその時次第なので自分の損しない方を選ぶといいでしょう。

バッテリー上がりを起こさないための解決策

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最後はバッテリー上がりを起こさ
ないための解決策について。

・夏のバッテリー上がりの対策
・冬のバッテリー上がりの対策

それぞれまとめているので参考にしてみてください。

夏のバッテリー上がりの対策

1.弱ったバッテリーを新品に替える
2.エアコンの風量を下げる
3.渋滞時にエアコンを切る

弱ったバッテリーを新品に替える

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夏は暑さのせいかエアコンを強めに設定しがち。ですが、暑い車内を冷やすためにエアコンを強い状態で使い続けるとその分消費電力も大きくなります。

電力を消費しすぎるとふとした時にバッテリーが上がるリスクが高くなるので、弱ったバッテリーを使用した場合には特に上がりやすくなってしまいます。

そのため、リスクを減らすためにもできる
限りバッテリーは新品に交換するのが最適です。

バッテリーの交換方法についても知りたい方は【自宅で簡単【10分】で出来る”失敗しないバッテリー交換のやり方”】を参考にしてみてください。

エアコンの風量を下げる

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原因のほうでもご説明した通りエアコンは
使用時に多くの電力を使用します。

コンプレッサーで圧縮
冷却したエアコンガスをコンデンサーに送り冷却して液化。
液化したものをエキスパンションバルブからエバポレーター内に噴射して気化。
気化するとエバポレーターから空気から熱が奪われる。
冷たい空気になり車内に送られます。

これだけでも電力を多く消費するわけですから…風力を【中】【強】と上げれば上げるほど消費は多くなります。その結果がバッテリー上がり。

そのため風量を下げることで電力消費を抑える結果になります。電力消費を抑える=バッテリー上がりの防止になるので、最悪の事態を事前に防ぐ事ができます。

渋滞時にエアコンを切る

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渋滞中はアイドリング時間が長くなるためエンジンの回転数が下がります。回転数が下がるとオルタネーターの発電量が減少。

発電量が減る=充電が追い付かなくなります。

そうなると不足分はバッテリーから供給するしかなくなります。結果バッテリーへの負荷が大きくなると言う訳です。

負荷が大きくなるにつれてバッテリー上がりへとつながります。その対策として渋滞時にエアコンを切る事がバッテリー上がりの防止へと繋がります。

冬のバッテリー上がり対策

・バッテリーの点検を定期的に
・電力消費を抑える
・長時間放置の場合はマイナスを抜く

バッテリーの点検を定期的に

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1つ目はバッテリーの点検をする事です。手間かもしれませんが、定期的な点検をする事で異常があった時に気づくことが出来るので結果バッテリー上がりを防止できます。

点検項目としては

・バッテリー液量の確認
・バッテリー電圧の確認

2つの事ですね。

バッテリー液量→『UPPER LEVEL』と『LOWER LEVEL』の中間に液があるかどうか。バッテリー電圧→12V以上でなおかつ充電しているかどうか。

電力消費を抑える

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2つ目として電力の使い過ぎを抑える事

電装品の増設もそうですが、冬は特に暗くなる時間が早いです。夜の時間が長い=ライト類を使用する時間が長くなるのでその分消費がかかります

電装品の使い過ぎや夜間の過度な走行は電力を著しく消費するので、極力用のない時は夜間の走行は控えましょう!

長時間放置の場合はマイナスを抜く

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3つ目は長時間お家の場合は
マイナスを抜くことです。

バッテリーがつながったままの放置は
放電してバッテリー上がりにつながります。

なので、長期間使用しないとわかっている場合には使用しない間はバッテリーのマイナスは抜いておきましょう。

マイナスを抜くことで完全に停止状態になる
ので電気を消費する事がありません。

原因や対策を理解してこれからに活かそう

以上、季節(夏や冬)に起こりやすいバッテリー上がりについてお伝えしました。

この記事のおさらい。

そもそもバッテリーが上がるってどんな状態
電力不足によってエンジンを始動出来ないこと
季節ごとに起こるバッテリー上がりの原因
【夏のバッテリー上がりの原因】
エアコン使用時の渋滞
渋滞中にエアコンの風量を上げる

【冬のバッテリー上がりの原因】
電力の使い過ぎ
長時間のライト点灯
長時間車を動かさない

実際にバッテリー上がりが起きた際にできる対処方法
ブースターケーブルを使用する
バッテリー充電器を使用する
自分の車のロードサービスを使う
JAFロードサービスを活用する
バッテリー上がりを起こさないための解決策
【夏のバッテリー上がりの対策】
弱ったバッテリーを新品に替える
エアコンの風量を下げる
渋滞時にエアコンを切る

【冬のバッテリー上がり対策】
バッテリーの点検を定期的に
電力消費を抑える
長時間放置の場合はマイナスをぬく

記事でもわかる通りバッテリー上がりは
季節(夏や冬)に応じて起こりやすい症状。

その症状も様々で、夏や冬で原因となることも異なります。そのため、まずは原因を理解した上で対策を学んで実際に起きたときに対処ができるように心がけましょう。

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