今回お伝えするのは初心運転者講習制度について。名前の通り初心者に課される講習のことで、条件を満たした時に必要となります。
ただ、実際に講習を受けたことがないとどう言った制度なのか。また、対象者や費用面についてもよく分からない方の方が多いですよね。
そこでこの記事では、初心運転者講習制度を元にどんな人に必要なのか。その時にかかる費用はいくらなのかなど詳しくまとめてみました。

記事を最後まで読むことで知識として吸収できることはもちろん。これから先講習が必要になった時スムーズな対応ができるので参考にしてみてください。
初心運転者講習は初心者の為の講習
まず結論として、初心運転者講習は違反をした初心者が安全運転の習慣を身につけることを目的としたものです。
講習の内容は4項目
内容としては主に座学と実技を組み
合わせた教育プログラム。
・実技講習
・グループディスカッション
・運転適性検査
4つの項目を1日かけて行います。
学科講習 | 学科講習は事故例を元に危険予測や安全運転の為の基礎を学びます。 |
実技講習 | 実技講習は教習所内のコースもしくは実際の道路で運転実習を行います。指導員の方が一緒につくので、自分の問題点を把握出来て安全な運転を身につけることが出来ます。 |
グループディスカッション | グループディスカッションは、立場のおなじ受講者同士で経験や運転についての意見交換を行います。 |
運転適性検査 | 運転適性検査では、運転者の適性や特徴を分析して自身の運転傾向を理解することができます。検査結果に応じて特性に応じた安全運転のアドバイスも受けられます。 |
元々は講習自体なかったが平成2年9月1日より施行された
元々は講習制度自体がありませんでしたが、初心運転者の事故率が非常に高いことを理由に平成2年9月1日より施行されました。
ただし
・初心者期間が終了している
こんな方は初心運転者講習を受けられないので注意しておきましょう。
講習を受けないとどうなるの?

ちなみにこれって受けないとどうなるの?

強制ではないから受けないこともできるけど、その場合は再試験を受ける事になるね。
免許取得のための再試験が必要になる
初心運転者講習は強制では無いので無視することも出来ますが、その場合には再試験が必要になります。
理由は初心運転者講習を受けないこと。本来は初心運転者講習を受けることを条件に再試験が免除になるので、当然無視をすれば受ける必要が出てきます。
初心運転者講習を受ければ試験が免除に
逆に初心運転者講習
・実技講習
・グループディスカッション
・運転適性検査
4つの項目を1日かけて受けることで再試験の必要がなくなります。

講習を受ければ試験自体は免除になるので、再試験になることを考えると面倒でも講習を受ける方のがお得と言えます。
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初心運転者講習の対象者は免許取得から一年未満の違反者
ここからは初心運転者講習の対象者についてです。
ただし期間終了もしくは講習を一度受けている人は対象外
対象となるのは違反をした人。
・一度の違反で3点の違反+1点以上の違反
・一度の違反で4点以上の違反いずれか
つまりは点数がなくなった1年
未満の初心者の方です。
ただし期間終了もしくは講習を一度受けている人は対象外
ただしここで注意しておきたいのが対象外の人。
・すでに一度講習を受けている
いずれかに該当する場合は初心運転講習を受けることはできません。
まず初心者期間が終了している。初心運転講習は免許取得から一年未満。つまり運転についての知識がほとんど備わっていない人に対象の制度となっています。
そのため、初心者期間(一年を過ぎた)場合には仮に違反で点数が無くなっても初心運転講習を受けることはできません。
また、すでに一度講習を受けている。これに関しても対象外です。
理由は簡単で、受講条件に①初めて該当基準に達した時のみ受講可能②2回目以降の違反行為では受講できないという決まりがある為。
2回目からは受講ではなく、再試験を受ける必要があります。試験を受けて不合格者または不受検者なれば再試験に該当する免許のみを取り消されます。
そのため、初心運転講習は初心者期間が終了しているもしくはすでに一度講習を受けているどちらも該当していないことを確認した上で受けるようにしましょう。

【初心運転者講習の受講場所や日時・必要なものと受けない場合のリスク】で受ける際の受講場所や必要なものなどまとめているので一緒に参考にしてみてください。

講習にかかる費用は○○円
また、その時にかかる費用は無料ではなく
車の種類によって変わります。
車の種類によって変わる
原付免許 | 10,700円 |
普通二輪免許 | 18,750円 |
大型二輪免許 | 19,800円 |
普通免許 | 15,250円 |
準中型免許 | 15,950円 |
例えば普通二輪なら18,750円。普通免許なら15,250円というように種類に応じて料金が変わります。
加えて受講の通知手数料がかかる
また、講習手数料だけでなく受講の通知手数料として900円が掛かります。
例) 15,250円+900円=16,150円が講習でかかる費用。

ほとんどの方は普通免許に該当するので、15,250円+900円=16,150円程かかると覚えておきましょう。
記事のまとめ
以上、初心運転者講習についてお伝えしました。
今回の記事のおさらいです。
・一度の違反で3点の違反+1点以上の違反
・一度の違反で4点以上の違反いずれか
例)普通二輪なら18,200円。普通免許なら14,700円
記事でもわかる通り、初心運転者講習は違反をした初心者が安全運転の習慣を身につけることを目的としたもの。元々は講習制度自体がありませんでしたが、初心運転者の事故率が非常に高いことを理由に平成2年9月1日より施行されました。
ただし
・初心者期間が終了している
こんな方は初心運転講習を受けられないので注意が必要。

その代わり条件を満たせば本来再試験が必要な状態でも免除になるので、もし初心者のうちに違反をしてしまった人は手順を元に初心者講習を受けましょう。