CVT車に乗っていると、点検や車検の際に「CVTFの交換はどうですか?」と聞かれたことはありませんか?
CVTFはCVTフルード(オイル)のことで、車に興味が無いとあまり聞き慣れない言葉かもしれません。
ですがCVTFは車にとって必要不可欠とも言われるオイルのひとつで、交換時期に合わせて交換をおすすめしています。
ただ、いきなりCVTFと言われてもどんなものか分からないと何のこっちゃい?となりますよね。
そこで今回の記事では
✅交換の必要性
✅交換時期
それぞれ順を追って解説していきます。
そもそもCVTって何?
まずCVTは無断変速をする動力伝達機構の事を指します。歯車以外の機構を用いて変速比を連続的に変化させる事で、自分でギアを変えなくても速度に応じて自動で切り替えをしてくれます。
つまりはMT車のように自分でギアを切り替えていくのではなく、車自体が速度に応じて自動で切り替えていく機構ですね。
CVTFはその専用のオイルのことをさします。
正式名称はコンティニュアスリーバリアブルトランスミッションフルードです。
CVTはMTやATとは違って歯車がないために、
低速から高速までスムーズな加速ができる訳ですが…
加速のためには滑車とベルトの潤滑も必要になる訳で、CVTFはその潤滑を保つ役割をしています。
交換しないとどうなる?
もし交換を怠るもしくはしなかった場合には
・変速ショックが大きくなる
と言った症状が起こります。
ギアの入りが悪くなる
1つ目はギアの入りが悪くなる症状。
このような症状です。
例えばPレンジから発進するためにDに入れようと思った時、すんなり入らない。
後退するのにRに入れたいのに途中で詰まるような感じがする。このような場合にははいりが悪くなっています。
変則ショックが大きくなる
2つ目は変速ショックが大きくなる事。
入りが悪い状態から症状が進むと、変速の際にショックがでかくなる危険性があります。
そこから更に進めばギアボックス内のギア
自体を壊すことにも繋がります。
ギアが壊れると変速自体が出来なくなるので、仮にDレンジだった場合にはDに入れることが出来なくなります。
そのため、症状が悪化する前に早めの交換が必要となります。
交換時期の目安は?
ここまでが交換をしない場合に起こりうる原因となります。
当然交換をしなければ
・ショックが大きい
などの不具合が起きますが…
逆を言えば早めの交換を心がければ防ぐこともできます。
それが
・2~3年毎
3〜5万kmまたは2~3年毎
まず交換時期としては
CVTFは潤滑剤のような役割なので
あまり劣化しないように思われますが…
エンジンオイル同様に日々劣化していくので、距離や年数によって交換が必要となります。
参考として画像を見るとわかりますが…
新油のフルードは赤なのに対して、距離が進むにつれて黒くくすんでいくのがわかります。
劣化すると当然ギアの入りやショックにも
影響してくるので早めの交換がおすすめとなる訳です。
乗り方によっては早まることも?
また乗り方によっては早まる場合もあります。
というのも運転の仕方は人それぞれで、昼間だけ乗る人。夜だけ乗る人。毎日の通勤で乗る人など様々です。
その際にギアも少なからず動かすことになるので、頻度によって少しづつ劣化していきます。
その結果として乗り方によって早まることもあるという訳です。
ただ、分からない方は30000~50000kmもしくは2~3年毎の交換を目安として覚えておくといいでしょう。
長く乗るためにCVTFは定期的な交換が大切
以上、CVTFについて解説しました。
今回の記事のおさらいです。
2種類の滑車とベルトを利用した自動変速機の滑車の溝幅を油圧動作で調整。つまりはプーリーやベルト内部を潤滑させる役割がCVTFの目的です。
変則ショックが大きくなる
乗り方によっては早まることも?
記事でもわかるようにCVTFは
CVTの専用オイル。
滑車とベルトの潤滑を行うことで、ギアの入りを良くしてスムーズな加速を維持できるようにしています。
もし交換を怠ればギアの入りが悪くなる。変速ショックが大きくなる。
挙句の果てにはギアを壊す結果にもなるので…
3万〜5万kmもしくは2〜3年を目安に交換をしてトラブルが起きるのを防ぎましょう。
合わせて依頼した場合にかかる費用についても確認しておきましょう。