車にとってのファンベルト・タイミング
ベルトは車を運転する上で必要不可欠な部品の一つ。
中には『名前くらいなら聞いた事あるかも?』とそれ以外ではどんな部品なのか知らない方の方が多いのではないでしょうか。
ですが、どちらも思っている以上に重要な役割を持った部品。もし知らずに運転を続ければ車を壊す事態にもなりかねないので、まずはどのような部品なのか。
また、2つの部品の違いについて知っておくと今後のトラブル回避にも役立ちます。

今回はそんなファンベルト/タイミングベルトについて、2つの違いや交換の必要性・放置する危険性についてまとめました。
✅交換の必要性が知りたい
✅放置する危険性が知りたい
ファンベルト/タイミングベルトの違い

タイトルにあるファンベルトとタイミング
ベルトの違いについて。
一見すると、どちらもゴム製のベルトという事で同じに思われがちですが、2つのベルトは似ているようで全くの別物です。
構造が違う
役割がそもそも違う
1つ目は役割の違い。
| ファンベルト | ファンベルトは複数存在して、箇所によって補器類を作動させる補助をする。※詳しくは【ファン(V)ベルトとは?車での役割(4つ)や故障症状・原因・交換時期を解説】でまとめているので参考にしてみてください。 |
| タイミングベルト | クランクの動きをカムシャフトに動力として伝える。つまりエンジンを正常に始動し続ける上で必要不可欠となる訳です。 |
構造が違う
2つ目は構造が違うこと。
| ファンベルト | ゴムの表面に複数のリブ(溝)が刻まれた構造で、プーリーとの接触面積を増やすことで動力伝達効率を高めている。 |
| タイミングベルト | 歯布やゴム・心線で構成されていて、強度と耐久性がある。 |

ぱっと見は似ていますが、2つのベルトにはそれぞれ違いがあります。
交換の必要性について
続いて交換の必要性です。
最悪の場合は切れる危険もあるので交換は必要
ただしタイミングチェーンに関しては別
どちらもゴム製なので使い続けると劣化する

まずどちらもゴム製ということで
交換は必要となります。
何故ならファンベルトやタイミングベルトは
ゴム製なので使い続けるとベルトがすり減るため。
ベルトがすり減る理由としてはベルトを
セットするプーリーが関係しています。
ベルトがすり減るというのは、ベルトを回している時にプーリーに干渉することで摩擦が生じてゴムが削れることになるためです。
最悪の場合は切れる危険もあるので交換は必要

また、最悪の場合はベルトが切れる危険もあります。
先程も言ったように、ベルトを回すにあたって常にプーリーに干渉することになる。その際にベルトは距離と共にすり減っていきます。
もちろん直ぐに切れる訳ではありませんが、
距離が進むにつれてベルトに限界が来た時に切れます。
なので、ベルト類は消耗品と思っておいた方が無難。
ただしタイミングチェーンに関しては別

ただしここで知っておきたいのがタイミングチェーンについて。

タイミングチェーンって何?

名前の通りベルトの代わりに使うチェーンの事だね。
使い方は一緒で、クランクの動きをカムシャフトに動力として伝えるパーツ。要はベルトがチェーンに変わっただけですね。
タイミングチェーンは切れない半面で
・静粛性が落ちる
などデメリットはありますが…
経年劣化で切れるというタイミングベルトの不安点に比べれば、タイミングチェーンの方が安全と言えます。
そのこともあり、現在ではタイミングチェーンを
使っている車が多くなっています。

つまりタイミングチェーンに関しては、ほぼ切れることはないので車を所持しているうちに交換が必要になる事がないわけですね。
交換しない状態で放置すると
ここまでが交換の必要性となりますが、もし交換しない状態で放置するとどうなるのかについて以下でお伝えします。
ベルト切れを起こす

まずベルト切れを起こすこと。
ベルトも消耗品。使い続ければゴムの
ベルトは擦れる事で消耗して切れる事になります。
状態次第ではエンジンが掛からなくなる

また、状態次第ではエンジンが掛からなくなるリスクもあります。

ちなみにタイミングベルトに関しては切れた時点で走行不能となります。
理由は、クランクシャフトの回転をカムシャフトへ伝えることができなくなるため。そもそもタイミングベルトは、クランクシャフトとカムシャフトが連動し、エンジンが継続的に燃焼や排気・吸気を繰り返すようにする役目をしています。
逆にベルトが切れると回転を伝えられなくなる事でピストンとバルブが正しく作動せずにエンジンを動かす動力が止まるという訳です。
最悪の場合はエンジンにダメージを
負いすぎてブローになる危険もあります。
なので、どちらにも言えることですが、ベルトが切れる前に交換時期で交換する事が大切。
ベルト切れを起こさないための安全な交換時期

そんな交換時期ですが、
・タイミングベルトは10万キロを目安
ファンベルトは5〜10万キロを目安
その理由は、ファンベルトがゴム製の為に
距離によって摩耗や経年劣化が起きるためです。
例えるなら消しゴムと同じ。消しゴムと言えば擦る度にすり減って削れていきますよね?
ある程度すり減っていくとちぎれる
ことも少なくありません。
イメージとしては同じで、ファンベルトに当てはめても使い続ける度にベルト薄くなっていく⇒薄くなるにつれてベルトとしての機能を果たせなくなりちぎれる。
といった結果になります。
タイミングベルトは10万キロを目安
タイミングベルトは構造上太く作られているのでファンベルトよりは長持ちしますが、やはり材質は変わらないので使う度に酷使され擦れて削れていきます。
結果ベルトが切れることになります。そのため、10万キロを目安に交換が推奨となります。

どちらもゴム製であることに変わりはないので、走行中に切れるのが嫌な方は早めの交換を心がけるようにしましょう!
記事のまとめ
以上、車で使われるファンベルト・タイミングベルトの違いと交換の必要性を解説しました。
ファンベルトとタイミングベルトはゴム製のベルトを使っているところは同じですが、役割としては全く別物。
ですが、どちらも放置することでベルト切れ⇒エンジン不調や不動になるリスクがあります。

そのため、走行中に切れるのが嫌な方は交換時期を目安に早めの交換を心がけるようにしましょう。