一般道に比べて早い速度で走行ができる高速道路。主に渋滞が起きにくく信号も無いことから、時間短縮として使う方も少なくないでしょう。
ですが、稀に『前の車他の車に比べてやけに遅くないか?』と思う場面がありますよね?
実は高速道路で違反とされるのは、速度超過だけでなく遅い速度で走行しても該当するケースが高いです。特に【50km以下】で運転してる方は要注意。
違反=反則金や減点の対象になる。
どのくらいの速度で違反となるのか?反則金や減点など。記事で詳しくまとめています。

記事を最後まで読むことで知識を得ることはもちろんですが、危険性を知ることでこれから先より気をつけた運転を心がけることが出来ます。
※今回の記事以外にも高速道路で違反になりやすい項目が知りたい。こんな方向けに【【事前に知っておくと安心】高速道路で実践すると違反になる11の項目】でまとめているので参考にしてみてください。
高速道路を50km未満は【最低速度違反】

さっそくだけど、高速道路を50km未満で走行し続けると違反になるって聞いたんだけど。どんな違反になるの?

最低速度違反に該当されるね。
最低速度違反は最高速度違反のように上限の法定速度を超えた際に違反となること。
スピードの出しすぎて違反となる速度超過違反に対して、最低速度違反はスピードが遅すぎる事で違反となります。
※速度超過については今回触れないので、一緒に知りたい方は【高速道路でスピード超過する運転は危険?該当する罰則や違反点数は? 】を参考にしてみてください。

特にスピード領域の速い高速道路では、低速走行をすることで追突などの危険に晒される可能性が高いのでおすすめ出来ません。
実際に、以下【道路交通法第23条】にも
記載があるので違反となります。
自動車は、道路標識等によりその最低速度が指定されている道路(第75条の4に規定する高速自動車国道の本線車道を除く。)においては、法令の規定により速度を減ずる場合及び危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その最低速度に達しない速度で進行してはならない。
道路交通法第23条
簡単にまとめると
危険防止で速度を下げる場合を除いて、一般的には最低速度を下回る速度で走行してはいけない。
そのため、常に最低速度以下で走行し続ける
ことは違反の対象となるので気をつけましょう。
最低速度違反の反則金や違反点数
続いて気になるのが最低速度違反をした
場合の違反について。
・減点数は1点
反則金は5000~7000円
大型車の反則金 | 7000円 |
普通車の反則金 | 6000円 |
二輪車の反則金 | 6000円 |
小型特殊車の反則金 | 5000円 |
最低速度違反の反則金は車の種類によって変わります。中でもほとんどの方は普通車に該当するので、違反した場合は6000円かかるという事を覚えておくといいでしょう。
また、反則金は比較的刑の軽い行政罰なのでよくある刑事罰と違い反則金を支払えば刑事手続きが免除されて前科もつきません。
減点数は1点
その際の違反点数については1点の減点となります。
1点と言う事ですぐにどうこうという訳ではありませんが…点数の積み重ねで免停になる危険もあるので注意しましょう。
まとめると
・違反点数は1点
違反にならない事が一番ですが、もしなった場合は「このくらいかかる」と目安として覚えておくといいでしょう。
最低速度違反になる危険性
このように最低速度での運転は『最低速度違反』や6000円の反則金。違反点数は1点の減点という結果になりますが…
違反になるから気をつけよう。ということもありますが、それ以外にも運転を続ける事で取り返しのつかないことになる場合もあるので注意が必要です。
・後続車に煽られるリスク
・点数によっては免停になる事も
・反則金の支払い無視で逮捕される危険性
他の車両の妨げになる
まず当てはまるのが他の車両の妨げになること。
高速道路にも法定速度というのがあり、早い速度では100km。最低速度は50km。最低でも100km前後であれば問題ありませんが、50kmを下回るような遅い速度では車両の妨げになるのでおすすめしません。
車両の妨げ=渋滞を作りやすく下手
したら事故になる危険性も。
また、場合によっては【逆煽り運転】に該当
するので速度には注意しましょう。

逆煽り運転については、【嫌がらせ前提のノロノロ運転は逆あおり運転(妨害運転罪) ”気になる罰則や罰金・減点数を解説”】でまとめているので参考にしてみてください。

後続車に煽られるリスク
また後続車に煽られる危険性もあるので注意が必要です。
自分にとってはこのくらいの速度が普通と
思っても、後続車にとっては迷惑になる事も…
特にある程度の速度が出せる高速道路でやられたら相手にとってはたまったものではありません。
よくあるのは追い越し車線を低速でずっと走行する事。
追い越し車線はあくまで追い越す事を前提としているので、そのまま低速で走行されるとイライラによって『煽られる』という結果にもなりかねません。
点数によっては免停になる事も
点数によっては免停になる事もあると言う事。と言うのも『最低速度違反』と言うのは違反になると減点が1点。
これだけなら免停になる事はありませんが…前回の点数がリセットされる前に続けて違反をした場合。リセットされないと点数は加算されていくので、点数が足らなくなれば免停になる危険もあります。
※免停については、【免停(免許停止)になるのはいつ?”運転できなくなるタイミングや終わる期間を解説”】で詳しくまとめているので一緒に参考にしてみてください。

反則金の支払い無視で逮捕される危険性
主に反則金の支払いをしなかった人の場合。
よく
・無視していれば支払いの書類が来なくなる
こう考える方が中にはいる事でしょう。
ですが払わなくても大丈夫なんてことはもちろんなく、通知書を無視し続けた場合逮捕されるケースとなります。
流れとしては
裁判の手続きになると警察署への出頭が命じられ、その後に検察に書類送検されて起訴・不起訴の判断が下されるという結末になります。
※詳しくは【交通違反の反則金”面倒で支払い放置は最悪逮捕や罰金の危険も?”】でまとめているので参考にしてみてください。

違反をしないためにできること
最後に、違反をしない為にできる
ことをいくつか対策をご紹介します。
最低速度を下回らない運転を心がける
高速道路で走行できる最低速度を理解する
1つ目は高速道路で走行できる最低速度を理解する事。
高速道路=一般道とは違い、速度域が違うので速いスピードで走るものと思われがちですが…高速道路にも最低速度50kmと決まりがあるので、知っておく事で違反を防ぐ目安となります。
最低速度を下回らない運転を心がける
また、最低速度を下回らない運転を心がける
事でこれからの対策ができます。
・高速道路
それぞれスピード領域を意識しながら走行する事で対処しやすいです。
このように、まずはどのくらいのスピードまでなら違反にならないのかを理解して実際に高速道路での安全運転を心がけていきましょう。
記事のまとめ
以上、高速道路を【50km未満】で走行し続ける行為の違反についてご紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
・道路交通法にも記載がある
・大型車の反則金 7000円
・普通車の反則金 6000円
・二輪車の反則金 6000円
・小型特殊車の反則金 5000円
【違反点数】
1点の減点
・最低速度を下回らない運転を心がける
記事でもわかる通り、高速道路を50km未満で走行し続けることは【最低速度違反】に該当します。
名前の通り最低速度を下回った運転を続けることで違反となる内容。
反則金や違反点数を引かれてもいいなら別ですが…

・違反はしたくない
・安全に運転がしたい
こんな方は、最低速度違反の内容を理解してこれからの走行に活かしてみましょう。