車にとってのポジションランプは夕暮れ時から夜間に点灯させる灯火類。ヘッドライトを点灯させる前の時間帯に点灯させることで、周囲への存在を知らせる目的があります。
ただポジションランプ球も消耗品。時間の経過と共に劣化によりいずれバルブ切れを起こします。バルブ切れを放置すると違反として指摘されるので、その前に早めの交換がおすすめ。

この記事ではそんなポジションランプ球(ハロゲン・LED)の交換方法をまとめてみました。
✅白熱球・LED交換のやり方
※今回の記事以外にも知識をつけたい方は、【ポジションランプの知識”よくあるトラブルや車検・違反・交換方法まとめ”】を元にまとめているので参考にしてみてください。
ポジションランプはヘッドライトが点灯すればつかなくてもいい訳では無い
先程も言ったように、ポジションランプは夕暮れ時から夜間に点灯させる灯火類。ヘッドライトを点灯させる前の時間帯に点灯させることで、周囲への存在を知らせる目的があります。
ただ正直なところヘッドライトを点灯させれば目立たなくなることから、『点灯してもしなくてもどっちでも大丈夫なのでは?』と考える方も中にはいることでしょう。
ですが、ポジションランプも点灯が義務なので球切れを放置すると整備不良として反則金や減点の対象になります。
※整備不良については、【ポジションランプ(車幅灯)のバルブ切れは違反”ルールを破ると反則金や違反点数(減点)の対象”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。
それを防ぐためにバルブ交換は定期的に必要になるわけです。
本来ならその都度お店に依頼することになりますが、やり方さえ覚えてしまえば出費を抑えたり時間の短縮にも役立ちます。

また、ハロゲンからLED化する際にも自分のタイミングで交換ができるのでおすすめです。
実際に交換のやり方を確認してみよう
ここからは実際にポジションランプの交換方法をハロゲン・LEDの順で確認していきましょう。
ハロゲンバルブの交換方法
ポジションランプの位置を探す
準備が出来たらポジションランプの位置を探します。
今回交換に使用するインプレッサ(GDB-F/G型)の場合は矢印の位置。左下がハイビーム。右下がロービーム(ヘッドランプ)になります。
他の車でも大抵が目視でもわかるので、
別の車でやる場合には同じように探してみましょう。

もしわからない場合は、画像のようにポジションランプを点灯させるのも1つの手段。仮に片目が切れていてももう片方は点きます。
レバーを引いてボンネットのロックを解除する
位置が把握出来たらレバーを引いて
ボンネットのロックを解除しましょう。
レバーはだいたい足元周辺やダッシュボード
付近にあるので他の車種の場合は探してみましょう。
ボンネットを開けて固定する
ロックが解除出来たらボンネットを開けましょう。
ボンネットを開ける場合は半開き状態
から内側の爪をずらしてフックから離します。
解除後⇒車体側とボンネット側の仮止めをずらす⇒ボンネットを開けて固定するの順でやります。
レンズからバルブを外す
外すバルブが理解出来たらバルブを取り外していきます。
まずはレンズからソケット事引き抜く作業。引き抜く場合は反時計回りに回すだけです。
反時計回りに回すことでソケットがフリー
状態になるのであとは手前に引っ張るだけです。
ソケットからバルブを外す
レンズから外せたらソケットからバルブを外しましょう。ソケットからバルブを外す場合は手前に引き抜くだけ。
バルブの差込口がソケットの爪に固定されている
だけなので、引っ張るだけで簡単に抜けます。
手順で表すなら以下の通り。
②ソケットからバルブを引き抜く
交換用のバルブと取り換える
バルブを引き抜く事が出来たら交換用の物と取り換えます。今回は純正ハロゲンバルブ→ハロゲンバルブに交換となります。
もし純正補修用(社外品)として使うなら【PIAA ポジションバルブもしくは小糸製作所バルブ】がおすすめ。
形状はT10タイプ。車種によってはT16も
あるので交換する時は注意しましょう。

どう違うの?

違いはサイズで見分けることができるよ。
差込口はT形状なのでどちらも同じですが、バルブ自体のサイズが10mmか16mmで異なるので見分け方は比較的簡単です。
※T10・T16の違いについては【ポジション球【T10 ・T16】の違いと兼用性”気になるバルブの見分け方も合わせて解説”】でまとめているので参考にしてみてください。
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逆の手順で組み付けて装着
差込まで出来たら後は逆の手順で
組み付けるだけです。
バルブを車体にはめ込む⇒時計回りに回して固定。
残りの反対側も同じように交換してみましょう。
両側とも交換ができればハロゲンバルブの交換方法は完了となります。
LEDバルブの交換方法
レバーを引いてボンネットのロックを解除する
位置が把握出来たらレバーを引いて
ボンネットのロックを解除しましょう。
レバーはだいたい足元周辺やダッシュボード
付近にあるので他の車種の場合は探してみましょう。
ボンネットを開けて固定する
ロックが解除出来たらボンネットを開けましょう。
ボンネットを開ける場合は半開き状態
から内側の爪をずらしてフックから離します。
解除後⇒車体側とボンネット側の仮止めをずらす⇒ボンネットを開けて固定するの順でやります。
レンズからバルブを外す
外すバルブが理解出来たらバルブを取り外していきます。
まずはレンズからソケット事引き抜く作業。引き抜く場合は反時計回りに回すだけです。
反時計回りに回すことでソケットがフリー
状態になるのであとは手前に引っ張るだけです。
ソケットからバルブを外す
レンズから外せたらソケットからバルブを外しましょう。ソケットからバルブを外す場合は手前に引き抜くだけ。
バルブの差込口がソケットの爪に固定されている
だけなので、引っ張るだけで簡単に抜けます。
手順で表すなら以下の通り。
②ソケットからバルブを引き抜く
交換用のLEDバルブを用意する
今回使うLEDは【SUPAREE(スパリー)LEDバルブT10】。360°照射でバルブ自体明るいのはもちろん。キャンセラー内臓により、警告灯の誤点灯を防ぐ効果があります。
※一部外車にはキャンセラーが反応しない場合があります。

お得な10個セットで¥2000以内で購入できるバルブなので、ポジションランプ以外にも役立てたい方は特におすすめ。

※他にもLEDバルブのおすすめが知りたい方は、【夜間に明るさが期待出来る”おすすめのT10LEDポジション球5選”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。
交換用のバルブと取り換える
バルブを引き抜く事が出来たら、交換用の物と取り換えます。今回は純正ハロゲンバルブ→LEDバルブに交換となります。
形状はT10タイプ。車種によってはT16も
あるので交換する時は注意しましょう。
逆の手順で組み付けて装着。反対側も同じやり方でやれば完了
差込まで出来たら後は逆の手順で
組み付けるだけです。
バルブを車体にはめ込む⇒時計回りに回して固定。残りの反対側も同じように交換してみましょう。
作業はこれで終了となります。
お疲れ様でした。
・慣れていない人でも5~10分程度で終わります。
交換後はバルブの点灯確認をしてみよう
最後はバルブの点灯確認。
点灯しない場合はバルブ切れやそれ以外が原因
点灯確認で問題なければOK
まずやることはバルブの点灯確認。エンジン始動
もしくはACC以上に合わせた状態でスイッチONに入れる。
ポジションランプが点灯すれば正常です。おすすめとしては、
昼と夜で点灯させることで明るさの確認もできます。
点灯しない場合はバルブ切れやそれ以外が原因
この時もし点灯しない場合には
・それ以外の関連パーツ
いずれかが原因となります。
バルブ切れは中古のバルブを選んだ際によくある事で、下手に中古品を購入するとはずれを引いて無駄になります。
また、バルブは正常なのに点灯しない場合にはほかの原因が考えられます。面倒だからと後回しにすれば違反になるので、【ポジションランプが点灯しない原因と解決策”バルブ切れ以外にも知りたいたい4つのトラブルを解説”】を参考に早期解決をしてみてください。

もし点灯せずに放置すると無灯火違反で止められる危険性がある
もし点灯せずに放置すれば無灯火違反で止められる危険性があります。
※片目切れのような片方が点灯する状態では整備不良ですが、ポジションランプ事態がつかない状態は無灯火違反になるリスクが高いです。
名前の通り点灯しない事で違反になる内容。ポジションランプは条件を満たした時に点灯させることが決められている以上、不点灯の場合は無灯火違反に該当します。
車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第63条の9第2項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。
【道路交通法第52条】
簡単に解説すると
夜間に走行をする場合は、前照灯・車幅灯・尾灯その他の灯火を点灯させましょうねという事。
※車幅灯=ポジションランプ
※尾灯=テールランプ

違反の詳細を詳しく知りたい場合は【夜間にヘッドライトだけ(ポジション不点灯)の点灯は違反”ルールを破ると反則金や違反点数(減点)の対象”】でまとめている内容を参考にしてみましょう。
違反をしない為にもバルブ交換は必須!早めの交換をしてこれからに活かそう
以上、ポジションランプ(ハロゲン・LED)交換のやり方をご紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
初心者から始めると

どうしてもやり方がわからないから作業が進まない。
こういった方が多いですが、正しいやり方さえ理解しておけば5~10分程度でポジションランプの交換ができるようになります。

実際慣れていない方でも手順通りにやれば簡単に出来るので、今回の記事を参考にぜひ自分でも挑戦してみましょう。
よくある質問Q&A
Q.自分で交換した事がないのですが初めてでもできますか?
A. はい、交換は初めての方でもできます。
Q.ポジション球が切れたら交換しないとだめですか?
A. はい、ポジション球の場合は車検に通らなくなるので交換必須です。車検について知りたい場合は【【車幅灯の保安基準6選】間違った知識でポジションランプを選ぶと車検に通らない?】を参考にしてみてください。
Q.交換するポジション球はピンクや緑など。好きな色でも大丈夫ですか?
A. 自己責任で取り付けるなら問題はありません。しかし、車検には適合しないので走行を続けた場合に違反となります。詳しくは【ポジションランプの不適切な色は違反!ピンクや青等は車検にも影響が】を参考に。
Q.交換するポジション球は爆光にしても問題はありませんか?
A. 車検に通らない恐れがある為、あくまで自己責任となります。また、爆光過ぎると違反にもなるので注意が必要。詳しくは【【爆光はダメ】明る過ぎるポジションランプの夜間点灯は違反になる】を参考に。