車にとって欠かせない部品の一つで
あるO2センサー。
主にエキマニやフロントパイプ付近に取り付けられていて、酸素濃度を検知する役目を持っています。
酸素濃度を検知する事で、燃料が濃い(酸素が薄い)か薄い(酸素が濃い)かを判断します。
ただそんなO2センサーも消耗品ということで、使い続ければいつかは壊れ様々な症状が起きることもあります。
どんな症状が起きるのか?また症状を放置するとどうなるのか。
この記事では
✅放置した場合の危険性
それぞれ順をおって詳しく解説していきます。
改めてO2センサーについて
O2センサーは車についているパーツのひとつ。
正式名称はオキシジェンセンサーといい、
排気ガスの酸素濃度を測るセンサーです。
つまりは酸素が薄いか多いかを判断して調整する事です。
続いて仕組みについて。
仕組みについてはジルコニア素子と
ECUが関係してくる訳ですが…
先にジルコニア素子がどういったもの
なのかについて解説します。
ジルコニア素子は300度を超える温度下で、酸素濃度の差によって起電力を発生させる特性を持っているもの。
O2センサーにはこのジルコニア素子が使われていて、特性を利用して発生する電力の差で酸素濃度を検知しています。
検知した情報はECUに送られて、状況に応じてインジェクターを通して燃料の噴射量に対して酸素の増減を調整するという流れです。
流れの順番としては、O2センサー⇒ECU⇒インジェクターです。
O2センサーが故障するとどうなる?
もしO2センサーが故障した場合には以下3つの症状が起こります。
・排気ガスが臭くなる
・エンジン警告灯が点灯する
燃費性能が悪化する
1つ目は燃費性能の悪化です。
O2センサーに故障が生じると燃費性能が
悪化するというのがよくあります。
なんでO2センサーで燃費が悪化するの?と思う方もいると思いますが…
上記でも言ったように、O2センサーの本来の目的は燃料が濃いか薄いかを判断して調整する事。
つまり、センサー上では薄いと判断されてコンピューターに送信される。送信された内容を元に濃い方向に噴射される事でガソリンの減りが早くなる。
減りが早いことで燃費の悪化に繋がる訳です。
排気ガスが臭い
2つ目は排気ガスが臭くなる事です。
濃い方向に燃料が噴射される事で、不完全燃焼された排ガスを排出することになります。
その際の排気ガスは普段よりも臭いが強くなります。
エンジン警告灯が点灯
3つ目はエンジン警告灯が点灯する事です。
エンジン警告灯はエンジンに何かしらの異常が起きた時に点灯するもので、O2センサーが故障した際にも点灯します。
O2センサーが元のエンジン警告灯は直ぐにどうこうなるというものではありませんが…
点灯した場合には早めの交換がおすすめとなります。
O2センサーの故障を無視して走行するとどうなる?
走行できなくはないが不具合は起きたまま
O2センサーの故障を無視し続けた場合でも、
車が急に動かなくなる事はありません。
ただ、上記で説明した不具合は残ったままなので…
・排気ガスが臭い
・エンジン警告灯が点灯
3つは残ります。
車検に通らなくなる事も…
また、車検に通らなくなる事もあるので注意が必要です。
特に
・エンジン警告灯が点灯のふたつ
排気ガスが臭いということは酸素濃度が強く排ガス値にも影響を与えるので、車検時のCO基準値を超える危険性があります。
CO基準値を超えると、当然車検には通らなくなるのでその時点で不適合となります。
またエンジン警告灯も同じで、警告灯自体が
点灯していることで車検に通らなくなります。
そのため故障を無視して走行する
ことはおすすめとは言えません。
O2センサーの故障を防ぐためにできること
ならどうするのがいいのか?という方に防ぐために出来る対策をお伝えします。
内容としては
・遅くても不具合がでた段階で交換をする
交換時期を目安に交換する
1つ目は交換時期を目安に交換する事。
O2センサーは直ぐに壊れるパーツではありませんが…
目安としては10万km前後。中古車を買って既に10万kmを超えている場合には、状況に応じて交換するのがいいでしょう。
例えば画像の距離が172419㎞なら次回の交換時期目安は272419㎞となります。
遅くても不具合がでた段階で交換をする
もしくは遅くても不具合がでた段階で
交換をすることがおすすめと言えます。
O2センサー自体走行にそこまで支障は起きませんが…
不具合で車検には通らなくなるで、
できるだけ早めの交換が最適です。
交換方法に関しては、別記事でやり方をまとめているので参考にしてみてください。
車にとってO2センサーは大事!できる限り早めの交換を
以上、O2センサーが故障すると起きる3つの症状と放置した場合の危険性について解説しました。
今回の記事のおさらいです。
排気ガスが臭い
エンジン警告灯が点灯
車検に通らなくなる事も…
遅くても不具合がでた段階で交換をする
記事でも分かるように、故障することによって燃費性能の悪化・排気ガスが臭い・エンジン警告灯が点灯などの不具合が起こります。
ただ不具合が起きた程度では走行に大きな
支障が出るわけではありませんが…
車検には通らなくなるので、早めの交換を
して安全な走行を心がけましょう。