o2センサーが突然の故障″よくある3つの原因や症状・対処法・放置の危険性・交換時期を解説″

車に関する悩みや解決方法
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車にとって欠かせない部品の一つで
あるO2センサー。

主にエキマニやフロントパイプ付近に取り付けられていて、酸素濃度を検知する役目を持っている。

酸素濃度を検知する事で、燃料が濃い(酸素が薄い)か薄い(酸素が濃い)かを判断します。

ただそんなO2センサーも消耗品ということで、使い続ければいつかは壊れ様々な症状が起きることもあります。

それを防ぐ為にも早めの交換が推奨となりますが、そもそもの原因が分からないと対処のしようがないですよね。

そこでこの記事では、O2センサーの原因や対処方法・症状・放置の危険性などまとめてみました。

この記事で分かる事
✅O2センサーが故障する原因や対処法
✅故障すると起こる3つの症状

✅放置した場合の危険性
✅トラブルを防ぐためにできること
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O2センサーは排気ガスの酸素濃度を測るセンサー

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O2センサーは車についているパーツのひとつ。

正式名称はオキシジェンセンサーといい、
排気ガスの酸素濃度を測るセンサーです。

排気ガスの酸素濃度を測る= 燃料の噴射量に対して酸素の増減を調整。

つまりは酸素が薄いか多いかを判断して調整する事です。

仕組みについてはジルコニア素子とECUが関係してくる訳ですが、先にジルコニア素子がどういったものなのかについて解説します。

ジルコニア素子は300度を超える温度下で、酸素濃度の差によって起電力を発生させる特性を持っているもの。

O2センサーにはこのジルコニア素子が使われていて、特性を利用して発生する電力の差で酸素濃度を検知しています。

検知した情報はECUに送られて、状況に応じてインジェクターを通して燃料の噴射量に対して酸素の増減を調整するという流れです。

インジェクターとは
インジェクターは、燃料噴霧を電子制御によって調整して最適な燃料を供給するシステムの事。

流れの順番としては、O2センサー⇒ECU⇒インジェクターです。

O2センサーが故障すると起こる症状

もしO2センサーが故障した場合には以下3つの症状が起こります。

・燃費性能が悪化する
・排気ガスが臭くなる
・エンジン警告灯が点灯する

燃費性能が悪化する

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1つ目は燃費性能の悪化

O2センサーに故障が生じると燃費性能が
悪化するというのがよくあります。

なんでO2センサーで燃費が悪化するの?

と思う方もいると思いますが、上記でも言ったようにO2センサー本来の目的は燃料が濃いか薄いかを判断して調整する事。

つまり、O2センサー上では薄いと判断されてコンピューターに送信される。送信された内容を元に濃い方向に噴射される事でガソリンの減りが早くなる。

減りが早いことで燃費の悪化に繋がる訳です。

排気ガスが臭い

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2つ目は排気ガスが臭くなる事

濃い方向に燃料が噴射される事で不完全
燃焼された排ガスを排出することになります。

不完全燃焼とは
不完全燃焼はガソリンの燃焼が不十分な状態。主にエンジン内部で空気と燃料の比率が適切でない場合に起こります。

その際の排気ガスは普段よりも臭いが強くなる

エンジン警告灯が点灯

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3つ目はエンジン警告灯が点灯する事

エンジン警告灯はエンジンに何かしらの異常が起きた時に点灯するもので、O2センサーが故障した際にも点灯します。

O2センサーが元のエンジン警告灯は直ぐにどうこうなるというものではありませんが、点灯した場合には早めの交換がおすすめ。

故障する原因や対処方法

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ここからはO2センサーが故障する
原因や対処方法について。

経年劣化
カーボン汚れ
配線の断線や腐食

経年劣化

1つ目は経年劣化。

O2センサーは取り付け位置の関係上、
高温の排気ガスに常にさらされる事になります。

高温のガスにさらされる事でセンサー内部回路の断線や短絡により故障する羽目に。

もし経年劣化が原因の場合は新しいものに変える事で対処ができます。

カーボン汚れ

2つ目はカーボン汚れ。

燃料が不完全燃焼を起こす事で生じる黒い煤(すす)のこと。

排気ガス中のカーボンがセンサーに付着する事で、正常な信号を送れずに故障と判断されます。

もし煤(すす)が原因の場合は、センサーを変える事で対処できます。

たまに煤汚れ除去としてパーツクリーナーを使う方がいますが、センサー自体が繊細なので下手に使うと故障する原因を作ります。そのため、煤よりも交換するほうのが最適。

配線の断線や腐食

3つ目は配線の断線や腐食。

途中の配線が断線もしくは腐食する事で電気が伝わらなくなります。うまく伝わらないとセンサーが正常な信号を送れなくなる。

送れないと当然センサーの故障と同じような症状が起きる

もしセンサーが問題なら配線箇所を修理する事で対処できます。

ただ知識がないと余計に壊すリスクがあるので、専門のお店に修理依頼をする。もしくはセンサー自体を交換するのがおすすめ

O2センサーの故障を無視して走行するとどうなる?

走行できなくはないが不具合は起きたまま

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O2センサーの故障を無視し続けた場合でも、
車が急に動かなくなる事はありません。

ただ、上記で説明した不具合は残ったままなので…

・燃費性能の悪化
・排気ガスが臭い
・エンジン警告灯が点灯

3つは残ります。

車検に通らなくなる事も…

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また、車検に通らなくなる事もあるので注意が必要です。

特に

・排気ガスが臭い
・エンジン警告灯が点灯

排気ガスが臭いということは酸素濃度が強く排ガス値にも影響を与えるので、車検時のCO基準値を超える危険性があります。

CO基準値を超えると、当然車検には通らなくなるのでその時点で不適合となります。

またエンジン警告灯も同じで、警告灯自体が
点灯している事で車検に通らなくなります。

そのため故障を無視して走行することはおすすめとは言えません。

トラブルを防ぐためにできること

ならどうするのがいいのか?という方に防ぐために出来る対策をお伝えします。

内容としては

・交換時期を目安に交換する
・遅くても不具合がでた段階で交換をする

交換時期を目安に交換する

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1つ目は交換時期を目安に交換する事。

O2センサーは直ぐに壊れるパーツではありませんが、目安としては10万km前後。中古車を買って既に10万kmを超えている場合には、状況に応じて交換するのがいいでしょう。

例えば画像の距離が172419㎞なら次回の交換時期目安は272419㎞となります。

遅くても不具合がでた段階で交換をする

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もしくは遅くても不具合がでた段階で
交換をすることがおすすめと言えます。

O2センサー自体走行にそこまで支障は起きませんが、不具合で車検には通らなくなるで出来るだけ早めの交換が最適です。

※O2センサーの交換方法に関しては、【作業は20分程度”DENSO製o2センサーに交換するやり方”】でやり方をまとめているので参考にしてみてください。

車にとってO2センサーは大事!できる限り早めの交換を

以上、O2センサーが故障すると起きる3つの症状や原因・放置した場合の危険性・交換時期について解説しました。

今回の記事のおさらいです。

O2センサーについて
排気ガスの酸素濃度を測るセンサー
O2センサーが故障するとどうなる?
燃費性能が悪化する
排気ガスが臭い
エンジン警告灯が点灯
故障する原因
経年劣化
カーボン汚れ
配線の断線や腐食
O2センサーの故障を無視して走行するとどうなる?
走行できなくはないが不具合は起きたまま
車検に通らなくなる事も…
O2センサーの故障を防ぐためにできること
交換時期を目安に交換する
遅くても不具合がでた段階で交換をする

記事でも分かるように、故障することによって燃費性能の悪化・排気ガスが臭い・エンジン警告灯が点灯などの不具合が起こります。

ただ不具合が起きた程度では走行に大きな支障が出るわけではありませんが、車検に通らなくなるので早めの交換をして安全な走行を心がけましょう。

なお、自分で交換ができない人はお店に依頼するのもおすすめ。費用については、【オートバックスにO2センサー交換を依頼”掛かる費用と作業時間を解説”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

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