車を廃車にした際に貰える還付金。還付金には自動車税・自動車重量税・自賠責保険料があり、条件に応じて受け取る事が出来ます。
もしその際の還付金の金額が知りたい場合は、種類に応じた正しい計算式から導き出すことが可能。
この記事では、そんな還付金（自動車税・自動車重量税・自賠責保険料）について例文を用いて金額の出し方（計算式）をまとめてみました。
※今回紹介した以外にも廃車の知識をつけたい。こんな方は【車の廃車の知識”よくある悩み（疑問）や解決策まとめ”】でまとめている内容を参考にしてみてください。
車を廃車にすると3種類の還付金が貰える
まず車を廃車にすると以下3種類の還付金が
貰える仕組みになっています。
自動車税
自動車税は毎月5月頃に車の所有者宛に届く納付書。4月1日までの所有であれば支払い義務が生じます。
料金は排気量により異なります。
13年未満10,800円
13年以上12,900円
総排気量 1000ℓ以下
13年未満 29,500円
13年以上33,900円
総排気量 1000ℓ～1500ℓ
13年未満34,500円
13年以上39,600円
総排気量 1500ℓ～2000ℓ
13年未満39,500円
13年以上45,400円
総排気量 2000ℓ～2500ℓ
13年未満 45,000円
13年以上51,700円
総排気量 2500ℓ～3000ℓ
13年未満51,000円
13年以上58,600円
総排気量 3000ℓ～3500ℓ
13年未満58,000円
13年以上66,700円
総排気量 3500ℓ～4000ℓ
13年未満66,500円
13年以上76,400円
総排気量 4000ℓ～4500ℓ
13年未満76,500円
13年以上87,900円
車検1カ月以上残っている車が、解体や廃車手続きを行うことで残存期間分の自動車税相当額の還付を受けられます。
自動車重量税
自動車重量税は車検の際に支払う税金のこと。車検の継続(更新)をする場合は必ず支払い義務が生じます。
費用については車の重量により異なります。
6,600円
13年経過
8,200円
18年経過8,800円
免税0円 免税
75％減1,200円
50％減2,500円
25％減3,700円
自家用乗用車
0.5t以下 8,200円
13年経過 11,400円
18年経過12,600円
免税0円 75％減-
50％減2,500円
25％減3,700円
〜1.0t以下
16,400円
13年経過22,800円
18年経過25,200円
免税0円 75％減-
50％減5,000円
25％減7,500円
〜1.5t以下24,600円
13年経過34,200円
18年経過37,800円
免税0円 75％減-
50％減7,500円
25％減11,200円
〜2.0t以下32,800円
13年経過45,600円
18年経過50,400円
免税0円 75％減-
50％減10,000円
25％減15,000円
〜2.5t以下41,000円
13年経過57,000円
18年経過63,000円
免税0円 75％減-
50％減12,500円
25％減18,700円
〜3.0t以下49,200円
13年経過68,400円
18年経過75,600円
免税0円 75％減-
50％減15,000円
25％減22,500円
車検1カ月以上残っている車が、解体や廃車手続きを行うことで車検の残存期間分の自動車重量税相当額の還付を受けられます。
自賠責保険料
自賠責保険は車の所有時に加入する保険で
車検のタイミングで支払い義務があります。
自賠責保険＝対人事故を起こした際に
相手への賠償を補償するための保険。
保険料の目安は以下。
12ヶ月:12,700円
13ヶ月:13,310円
24ヶ月:20,010円
25ヶ月:20,610円
36ヶ月:27,180円
37ヶ月:27,770円
軽自動車
12ヶ月:12,550円
13ヶ月:13,310円
24ヶ月:19,730円
25ヶ月:20,310円
36ヶ月:26,760円
37ヶ月:27,330円
還付金については、車検の残りが1カ月以上ある状態で廃車。未消化分が返ってくる仕組みです。
ただし貰えるのは普通車・軽自動車で異なる
ただここで注意しておきたいのが、普通車・軽自動車共に3種類の還付金が貰える訳では無いこと。
普通車は3種類の還付金が貰える
・自動車重量税
・自賠責保険料
普通車の場合は、自動車税・自動車重量税・自賠責保険料3種類の還付金を受け取ることができます。
軽自動車は2種類の還付金が貰える
・自賠責保険料
軽自動車の場合は自動車重量税や自賠責保険料の2つの還付金を受け取ることができます。
どうして軽自動車は自動車税の還付金がもらえないの？
と思うかもしれませんが、普通車とは仕組みが異なるので貰うことが出来ません。
普通車の場合は月ごとに課税される仕組みなので、仮に廃車にしても月割で自動車税の還付があります。その一方で軽自動車には、【年単位】で課税されるので廃車しても還付されることがありません。
・軽自動車＝年単位で課税される仕組み
貰える還付金の計算式
最後は貰える還付金の計算式について。
還付金は種類ごとの計算式によっておおよその金額を知る事が出来ます。
自動車税の還付金を求める計算式
自動車税の還付金については、上記の計算式でおおよその金額を導き出せます。
| 1年分の自動車税額 | 総排気量 軽自動車 13年未満10,800円 13年以上12,900円 総排気量 1000ℓ以下13年未満 29,500円 13年以上33,900円 総排気量 1000ℓ～1500ℓ 13年未満34,500円 13年以上39,600円 総排気量 1500ℓ～2000ℓ 13年未満39,500円 13年以上45,400円 総排気量 2000ℓ～2500ℓ13年未満 45,000円 13年以上51,700円 総排気量 2500ℓ～3000ℓ 13年未満51,000円 13年以上58,600円 総排気量 3000ℓ～3500ℓ 13年未満58,000円 13年以上66,700円 総排気量 3500ℓ～4000ℓ 13年未満66,500円 13年以上76,400円 総排気量 4000ℓ～4500ℓ 13年未満76,500円 13年以上87,900円 |
| 12ヵ月 | 年間を示す |
| 抹消登録の翌月から3月までの月数 | 残りの月数を示す |
（例）
12ヵ月
抹消登録の翌月から3月までの月数8か月
45,400円÷12×8＝30,267
自動車税の還付金は30,267となります。
自動車重量税の還付金を求める計算式
自動車重量税の還付金については、上記の計算式でおおよその金額を導き出せます。
| 納付された自動車重量税 | 軽自動車 6,600円 13年経過 8,200円 18年経過8,800円 免税0円 免税 75％減1,200円 50％減2,500円 25％減3,700円 自家用乗用車 〜1.0t以下 〜1.5t以下 〜2.0t以下 〜2.5t以下 〜3.0t以下 |
| 車検残存期間 | を契約した期間 |
| 車検有効期間 | 車検の残りを示す |
（例）
・車検残存期間24年（2年の場合）
・車検有効期間12か月
34,200÷24×12＝17,100
自動車重量税の還付金は17,100円となります。
自賠責保険料の還付金を求める計算式
自賠責保険の還付金については、上記の計算式でおおよその金額を導き出せます。
| 自賠責保険料金 | 自家用普通自動車 12ヶ月:12,700円 13ヶ月:13,310円 24ヶ月:20,010円 25ヶ月:20,610円 36ヶ月:27,180円 37ヶ月:27,770円 軽自動車 12ヶ月:12,550円 13ヶ月:13,310円 24ヶ月:19,730円 25ヶ月:20,310円 36ヶ月:26,760円 37ヶ月:27,330円 |
| 5000円 | 事務手数料等の金額 |
| 自賠責保険期間 | 自賠責を契約した期間 |
| 保険残月数 | 保険の残りを示す |
（例）
・自賠責保健期間24か月
・保険残月数７か月
（20,010円－ 約5,000円） ÷ 24 × 7＝4,378
貰える還付金は4,378円となります。
種類ごとの計算式を覚えてお得なタイミングで廃車に
以上、廃車時に貰える自動車税・自動車重量税・自賠責保険料還付金の計算式をお伝えしました。
・自動車重量税
・自賠責保険料
・自動車重量税
・自賠責保険料
普通車
・自動車税
・自動車重量税
・自賠責保険料
1年分の自動車税額÷12ヵ月×抹消登録の翌月から3月までの月数
自動車重量税の還付金を求める計算式
（納付された自動車重量税÷車検有効期間）×車検残存期間
自賠責保険料の還付金を求める計算式
（自賠責保険料金 － 約5000円） ÷ 自賠責保険期間 × 保険残月数
それぞれの計算式を知ることで還付金で貰えるおおよその金額を導き出せるので、もしこれから廃車を検討中の方は参考にしてみてください。