車にとってのスパークプラグは火花を飛ばす役割。混合気と呼ばれるガソリンと空気が混ざりあったものに、プラグの火花を引火させる事で爆発を起こす。爆発を起こさせることでエンジン始動の補助をしている。
ですがプラグは消耗品である為、劣化と共に性能が薄れて走行にも影響を及ぼす危険性があります。
それを防ぐ為に本来は定期的(寿命が近づいた時)に交換を推奨するわけですが、もし交換時期を過ぎても放置したらどうなるのでしょうか?

この記事では、スパークプラグの寿命(交換時期)や放置する危険性。対処方法など詳しくはまとめてみました。
✅放置の危険性や対処方法
✅防ぐ対策
スパークプラグの寿命は15000~20000㎞程
目安としては、この走行距離を超える事でトラブルに遭いやすくなります。

ただしこれはあくまで一般的な寿命なので、スパークプラグの種類によっては大きく変わる場合もあるので注意しておきましょう。
一般的なプラグ(レジスタープラグなど) | 【軽自動車】 10000㎞ 【普通車】 15000~20000㎞ |
白金・イリジウムプラグ | 【軽自動車】 60000~70000㎞ 【普通車】 100000㎞ |
寿命(交換時期)を過ぎても放置するとどうなる?
もし寿命(交換時期)を過ぎても放置
した場合は以下の症状が起きることになります。
エンジンのかかりが悪くなる
エンジンがかからなくなる
エンジン出力の低下
1つ目として、エンジン出力の低下。
出力が低下する事で加速の悪化や燃費が悪化2つの事が起こります。
加速が悪くなる。つまりは

アクセルを踏んでいるのにいつもより加速しない。
こんな症状がまさにそうですね。
加速が悪くなると当然アクセルをいつも
より多めに吹かしますよね?
そうなると当然燃費も悪くなる。

加速の悪化や燃費が悪化するのはこういった事が関係するわけです。
エンジンのかかりが悪くなる
2つ目はエンジンのかかりが悪くなる症状。
一発始動とはいかず、エンジンを始動した時に2~3回目くらいでエンジンがやっとかかる状態です。
この症状の厄介なところは、
時間の経過とともに悪化するところ。
初めのうちは分かりにくく、『バッテリーが原因かも』と思いがちです…

その際に気付く事が出来ればいいのですが、時間がててば立つほど症状はさらに悪化してしまいます。
エンジンがかからなくなる
3つ目はエンジンがかからなくなる症状。
キーをひねってもエンジンが掛からない状態ですね。
場合によっては息継ぎのような状態になり、
アクセルをあおらないとエンジンが止まってしまいます。
たとえばこんな時。
息継ぎはこの状態。

回転数が不安定でおさまればまだいいですが、それ以上悪化するとアクセルをあおらないとエンジンが止まってしまいます。
トラブルが起きた時の対処方法
ここからは先ほどのトラブルが起きた時の対処方法について。もしいずれかのトラブルが起きた場合には以下の方法を試してみましょう。
止める際は三角表示板やハザードランプの点灯をする
状況に応じてロードサービスを利用
路肩に停車する
まずは路肩に停車すること。
駐車場などの広い場所に停車できれば問題ないですが、必ずしもそうなるとは限りません。
なのでもし運転中になった場合には路肩の
邪魔にならないスペースに移動させましょう。
止める際は三角表示板やハザードランプの点灯をする
その際に、追突事故防止のために三角表示板や
ハザードランプの点灯をしておきましょう。
ハザードランプは▲マークの
スイッチを押す事で点灯します。
点灯する目的は周囲にトラブルを知らせる事で、
追突される危険を防ぐという事もありますね。
その後は路肩や安全なスペースに停めて
三角表示板を設置する流れです。
状況に応じてロードサービスを利用する
その後状態次第で自走で帰宅もしくは
ロードサービスを利用しましょう。
ロードサービスは事故でどうしようもない時に
状況に応じて対応してくれるサービスです。
ロードサービスについては
自動車保険のロードサービス | 保険料を支払っていれば年間で決められた回数利用する事ができる。 |
JAFロードサービス | 会員の有無に関わらず利用できるサービス。 |
いずれかから選択できます。
プラグの場合はその場で出来ないので一度レッカー移動。レッカー先は自分のお世話になっている車屋さんなどに運んでくれます。
JAFロードサービスはこの運ぶ際に料金がかかる訳です。
・非会員の場合は¥15000ほどかかる
移動になる場合は会員かどうかで料金が大きく変わるので、使う場合はできる限り会員になっておいた方が得です。
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トラブルを回避するためにできる事
ここからはトラブルを回避するためにできる事について。放置する事でトラブルになりやすいので、交換時期での交換や症状次第で交換を心がける事で対策となります。
症状次第で交換
交換時期で交換を心がける
1つ目は交換時期で交換をすること。
基本的には15000~2万kmを目安に交換。
覚えておくのが苦手な方は、メーターに装着されているトリップメーターで計測しながら走行するのがおすすめです。
症状次第で交換
2つ目は症状で交換する方法。
・アイドリングが安定しない
という状態になった場合には一度
点検をして状態によって交換しましょう。
交換時期に関しては画像を見ていただくと
わかりますが片方は黒ずんでいますよね?
この状態がおすすめとする交換時期です。
ここからさらに黒ずんでいくと
エンジンが掛かりにくくなるわけですね。
なので、間違ってもエンジンが止まるようになってからの交換はやめましょう。最悪の場合、手遅れになってしまうので自分は大丈夫だからと過信して交換を先送りにしてしまうと後々後悔する事になります…
ですので、そのようにならない為にも交換時期や症状がではじめた初期症状のうちにスパークプラグの交換をおすすめします。

また交換時期以外ですと、乗り方次第で変わってくるので定期的に点検や交換を心掛けましょう。
交換時期を目安に今後のトラブル回避に役立てよう
以上、スパークプラグの寿命(交換時期)と放置する危険性・防ぐ対策をお伝えしました。
この記事のおさらい。
10000㎞
【普通車】
15000~20000㎞
白金・イリジウムプラグ 【軽自動車】
60000~70000㎞
【普通車】
100000㎞
エンジンのかかりが悪くなる
エンジンがかからなくなる
止める際は三角表示板やハザードランプの点灯をする
状況に応じてロードサービスを利用
症状次第で交換
記事でもわかる通り、出力低下やかかりが悪い・エンジンがかからないなどのトラブルが起こります。
最初は出力低下で済む程度でも放置する事で
最終的にはエンジンが掛からない問題にも陥ります。

そのためたかがプラグ程度でとは思わずに、危険性を理解した上で早めの交換を心がけましょう。
よくある質問Q&A
Q.スパークプラグの交換は自分でもできますか?
A.はい。やり方が分かればできますが、不安な方はお店に依頼するのがおすすめです。詳しくは【オートバックスにスパークプラグ交換を依頼”掛かる費用と作業時間を解説”】を参考にしてみてください。
Q.スパークプラグを交換する場合はどんな工具を使えばいいですか?
A.【プラグレンチ】と呼ばれる工具を使うと交換できます。