【知らないと危険】車のベーパロック現象が起こる原因と防ぐための対策

ブレーキ関連
この記事は約5分で読めます。

べーパロック現象が起こるのには原因があるって聞いたけど。どんな事が原因なのかわからない。作業に詳しくなくても出来るのかな。玄人じゃなくて初心者でもできるの?

このような悩みを抱いたことはありませんか?

特に現在同じような症状で解決できずに苦しんでいる方。

かといっていざ作業をしようと車に向かっても、原因が解決できずにどれから手を付ければいいのかわからない事ってありますよね。

原因を先につき止める事は余計な作業を省いて
問題を早急に解決させるため大切な事。

自分では『これだ!』と思っていても、間違った考えのままでは無駄な時間が過ぎるだけです。

実際過去の私も同じ悩みを抱えていました。

ネットなどで検索してもよくわからず、手さぐりに作業をして時間ばかりが無駄になっていた時期もあります。

ですが実際に、作業を教わりながらしていく中で正しいやり方を学び解決への運びとなりました。

今回はその経験を活かして

✅ べーパロック現象が起こる原因
✅実際に起きた場合の対処方法
✅防ぐために出来る事

それぞれ順を追って解説していきます。

記事を読むことで知識を得る事はもちろんですが、これから先のトラブル解決に向けたきっかけを作る事ができるので参考にしてみてください。

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べーパロック現象について

それでは早速、べーパロック現象について見ていきましょう。

そもそもべーパロック現象って何?

まず車のべーパロック現象は、液体が加熱され生じた泡により液体の流動や圧力の伝達が阻害される現象のことを言います。

伝達が阻害される=ブレーキがうまくかからずに効かなくなる。

通常であれば

ブレーキを踏む⇒ブレーキを踏む事で、踏んだ力がブレーキ配管内のブレーキフルードに圧力として伝わる。⇒圧力として伝わったブレーキフルードにより、ピストンが押し出されてブレーキパッドが車輪に固定されているローターを左右から挟み込んで車輪の回転を止めるという流れ。

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何が原因で起こるの?

ですが、ブレーキを多用する事で配管内を流れる液体(ブレーキフルード)が想定以上に加熱される事になります。

加熱されると配管内に泡(気泡)が発生しやすくなり、エア噛み状態になるので圧力がうまく伝わらなくなります。

圧力がうまく伝わらない=ブレーキがうまくかからずに効かなくなる。

これがべーパロック現象の原因の元となります。

特に下り坂などのブレーキを多用する場面では起きやすいので、使う場合には注意が必要です。

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ベーパロック現象が起きた場合の対処方法

かと言って、気をつけた運転をしていても必ずベーパロック現象にならないとは限らないわけで…

そんな時には以下の対処をすると効果的です。

平坦な道で効きが悪くなった場合

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まず平坦な道で効きが悪くなった場合の対処法。

平坦な道では坂道ほどスピードも出ないので、アクセルペダルは極力踏まないようにして減速。

止まれる箇所があれば安全な場所に車を停車。

30〜1時間ほどかけてブレーキの熱を下げる。熱が下がれば自然と制動力も回復します。

坂道(長い下り坂)で効きが悪くなった場合

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逆に坂道で効きが悪くなった場合。

坂道ではスピードが出やすく効きが悪い状態では危険です。

かと言ってペダルから足を離しただけでは減速もしきれない。

そんな時は

・エンジンブレーキ
・サイドブレーキ

いずれかで対処しましょう。

通常のブレーキほどの減速力はありませんが、ブレーキが効かない場合に活用できます。

エンジンブレーキ・サイドブレーキがよくわからない方は、以下記事を参考にしてみましょう。

エンジンブレーキとフット(サイド)ブレーキ似ているけど2つの違いは?
この記事では、AT/MT車で使われるエンジンブレーキとフット(サイド)ブレーキの違いについて解説しています。

ベーパロック現象を起こさないために出来る対策

最後はベーパロック現象を起こさないために出来る対策について。

ベーパロック現象は必ずしも防げない訳ではなく、日頃からできる対策をすることで防ぐことが出来ます。

ブレーキを頻繁に踏まない

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1つ目はブレーキを頻繁に踏まないことです。

ブレーキを多用しすぎることでベーパロック現象が起こるので、踏む回数を制限することで防ぐことが出来ます。

エンジンブレーキを併用する

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2つ目はエンジンブレーキを併用する事です。

ブレーキを踏む回数を制限すると言っても、場面によっては使わざるを得ない時もあります。

かと言って使いすぎはベーパロック現象に…

そこで活躍するのがエンジンブレーキです。

本来のブレーキよりは性能が劣りますが、
減速するには十分な機能です。

おすすめな使い方としては、

・長い下りで車間が近いとき⇒エンジンブレーキ
・車間がそこそこある時⇒ブレーキ

というように上手く使い分けるといいでしょう。

エンジンブレーキについて詳しく知りたい場合は、以下記事を参考にしてみましょう。

【意外と知らない】車のエンジンブレーキって何?どうやって使うの?
この記事では、エンジンブレーキの基本と使い方について解説しています。

記事のまとめ

以上、ベーパロック現象が起こる原因と防ぐための対策をご紹介しました。

今回の記事のおさらいです。

べーパロック現象について
べーパロック現象は、液体が加熱され生じた泡により液体の流動や圧力の伝達が阻害される現象のこと
ベーパロック現象が起きた場合の対処方法
【平坦な道で効きが悪くなった場合】
・極力ブレーキを踏まないようにして、安全な場所に停める。30〜1時間ほどかけてブレーキの熱を下げる。

【坂道で効きが悪くなった場合】
・エンジンブレーキ
・サイドブレーキいずれかを併用

ベーパロック現象を起こさないために出来る対策
ブレーキを頻繁に踏まない
エンジンブレーキを併用する

記事でもわかる通り、ベーパロック現象の原因にはブレーキの多用が関係あることがわかります。

特に長い下り坂では前車との車間の問題で何かとブレーキを多用しがちです。

ですが、ブレーキの多用はベーパロック現象により効きが悪くなる原因を作ります。

効きが悪い=最終的には効かなくなり追突する危険性も。

そのため、出来る限りブレーキを多用すること
なく走行する事が大切となります。

おすすめとしてはエンジンブレーキとの併用。

エンジンブレーキはエンジンの抵抗を利用して減速するので、通常のブレーキと違い使い過ぎで効かなくなることがありません。

うまく組み合わせれば、ベーパロック現象を起こ
す事なく走行を続けることも可能です。

なのでもしこれから先長い下り坂の運転が必要となった場合には、ブレーキは多用せず出来る限りエンジンブレーキを併用して走行するように心がけていきましょう。

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