今回ご紹介するのは燃料タンクの車検問題です。
燃料タンクというのは車体の下に
設置されたタンクの事。
こんなやつ↓
本来は給油した燃料(ガソリン)を貯めておくものですが…
実はこの燃料タンクにも保安基準があり、間違った方法で取り付けや劣化などを放置すると車検に通らなくなる危険性があります。

どういったことが当てはまるのか。この記事では5つにまとめてお伝えしていきます。
燃料タンクに関連する保安基準5選
それではさっそく、燃料タンクに関連する
保安基準について5つ確認していきましょう。
内容は
燃料漏れを起こさないこと
エンジンルームに配置しないこと
マフラーに付近に設置しないこと
耐候性及び耐燃料性にも耐えられること
燃料タンクや配管が傷つかない取り付け位置
1つ目は燃料タンクや配管が傷つかない
取り付け位置に設置してある事です。
傷ついてはいけない理由については保安
基準第18条の1に記載があります。
以下内容。
燃料タンク及び配管は、堅ろうで、振動、衝撃等により損傷を生じないように取り
付けられていること。
簡単にまとめると、タンクが硬くて丈夫な作りなのはもちろん。振動や衝撃で傷つかないように取り付けましょうね。ということ。
つまりは、固定出来ないからと適当に
取り付けるのはダメという訳ですね。
燃料漏れを起こさないこと
2つ目は燃料漏れを起こさないことです。
理由は保安基準第18条1のロに記載があります。
燃料タンク、配管又は接手部から燃料漏れがある又は他の部分との接触により燃
料漏れが発生するおそれがあるもの
簡単にまとめると、燃料タンクや配管などから漏れ。もしくは接触で漏れる危険性があるのはダメですよ。ということ。
つまりは燃料が漏れた状態では
車検に通らない訳ですね。
エンジンルームに配置しないこと
3つ目はエンジンルームに配置しないことです。
理由は保安基準第18条2のイに記載があります。
原動機室内に配置されていないこと。ただし、燃料タンクが隔壁、仕切り等により原動機と分離して配置されている等その構造により衝突を受けたときに燃料タンクと原動機が接触するおそれがない自動車にあってはこの限りでない。
簡単にまとめると、エンジンルームに
配置するのはダメですよ。
ただし間に壁や仕切りなどの分離できるものを置いた上で、衝突した時に燃料タンクとエンジンが接触しなければ大丈夫です。
つまりは
・もし起きたい場合は壁や仕切りで安全確保
マフラーに付近に設置しないこと
4つ目はマフラーの近くに設置しないことです。
理由は保安基準18条3のイに記載があります。
燃料配管の継手、弁等は排気管、消音器等高熱を発する装置に近接して設けられ ていないこと。ただし、適当な防熱板等で熱が遮断されている場合はこの限りでない。
簡単にまとめると、タンクの配管や口をマフラーなどの高熱になる付近に取り付けないこと。
ただ、防熱版(熱を防ぐ板)で熱が掛からないようにすれば問題ありませんよ。という意味です。
耐候性及び耐燃料性にも耐えられること
5つ目は耐候性や耐燃料性に耐えられる事です。
理由は保安基準第18条3のロに記載があります。
燃料配管は、耐候性及び耐燃料性が十分であることについて試験されたものであ ること。
簡単にまとめると、耐候性や耐燃料性に耐えられる事が試験で証明されているものですね。
・耐燃料性=燃えても耐えられる事を意味
要は自作したり怪しいものは
基本NGと言う訳ですね。
無視して走行するとどうなる?
ここからは無視して走行すると
どうなるのかについて。
もしいずれかの状態にもかかわらず走行を続けると車検に通らないことはもちろん。事故などのトラブルになります。
車検に通らない
まず車検に通らないという事。
先ほども言ったように保安基準という項目がいくつかあるので…
燃料漏れを起こさないこと
エンジンルームに配置しないこと
マフラーに付近に設置しないこと
耐候性及び耐燃料性にも耐えられること
いずれか一つでも当てはまると車検に
落ちるケースが高くなります。
事故のトラブル
もう一つは事故などのトラブルになる事。
特によくあるのは燃料(ガソリン)漏れ。

漏れる程度なら大丈夫じゃないの?
こう考える方もいるかと思いますが…
何かの拍子に引火してしまえば爆発。最悪の場合は他の車にも燃え広がってさらに被害が拡大する危険性があります。
そのためたかが燃料タンクのトラブルとは思わずに、何かあると危険だから燃料タンクには気を付けようという前もった行動が大切です。
車検に落ちない為に出来る事
ここからは車検に落ちない為に出来る事。
もしこれから先に燃料タンクが
元で車検で指摘されたくない。
こんな方は以下の方法を実践してみましょう。
取り付けはしっかりと
タンクの漏れや穴はきれいに埋める
燃料タンクはできる限り純正品を使う
まず燃料タンクはできる限り純正品を使うこと。
下手に社外品や汎用品を選んでしまうと、取り付けようと思った時に形状やサイズの違いから取り付けができない場合があります。
仮に無理して取り付けても固定がうまくできずに
傷がついたり、走行のたびに振動で揺れる可能性も。

そのため、無理に汎用品を選ばずに燃料タンクはできる限り純正品を使う事を心がけましょう。
取り付けはしっかりと
2つ目取り付けはしっかりとする事。
たまにうまく固定ができない
から落ちない程度に固定を…
という方がいますが、固定がしっかりできて
いないと振動で落ちる危険性。

もしくはこすれて傷がつく事によって穴が開く場合も考えられるので、取り付ける場合はてをぬかずにしっかりとやりましょう。
タンクの漏れや穴はきれいに埋める
3つ目はタンクの漏れや穴はきれいに埋めること。
保安基準でも言ったように漏れや穴はまず車検に通りません。
燃料タンク、配管又は接手部から燃料漏れがある又は他の部分との接触により燃
料漏れが発生するおそれがあるもの
簡単にすると燃料タンクや配管などから漏れ。もしくは接触で漏れる危険性があるのはダメですよ。ということ。
漏れること自体がダメなので、
もちろん穴についても放置は論外です。
対策としてはできる事なら新品交換がいいですが…

廃盤や納期が不明などの関係からどうにかして穴埋めをしたい。費用を少しでも抑えたいから穴埋めで済ませたい。
こんな方には【ジーナスGM-8300】などがおすすめです。
ジーナスGM-8300は耐熱・耐油性などに優れたエポキシパテで、他の箇所の補修はもちろんですが燃料タンクの穴埋めとしても役立てる事ができます。
金属やセラミック・コンクリート・FRP・木材
ガラスなどの接着や補修に役立つパーツ。

このように、最低限いくつか状態に合わせて対策をしておくことで車検に受かりやすくなります。
車検問題に注意してこれからに活かそう
以上、燃料タンクに関連する保安基準をお伝えしました。
記事でもわかるように保安基準には
もしいずれかの状態にもかかわらず走行を続けると車検に通らないことはもちろん。事故などのトラブルになります。
特によくあるのは燃料(ガソリン)漏れによる事故。

漏れる程度なら大丈夫じゃないの?
こう考える方もいるかと思いますが…
何かの拍子に引火してしまえば爆発。
最悪の場合は他の車にも燃え広がって
さらに被害が拡大する危険性があります。
そのためたかが燃料タンクのトラブルとは思わずに、何かあると危険だから燃料タンクには気を付けようという前もった行動が大切です。

ちなみに、もしこれから先に燃料タンクが元で車検で指摘されたくない。こんな方は以下の方法を実践するとおすすめです。
取り付けはしっかりと
タンクの漏れや穴はきれいに埋める
最低限いくつか状態に合わせて対策をして
おくことで車検に受かりやすくなります。