【自宅で作業出来る】電動(ラジエーター)ファンモーターの交換方法

作業一覧
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車にとっての電動ファンはラジエーターの裏に取り付けられたパーツ。

本来であれば長時間のアイドリングや渋滞など。走行風を取り入れて冷やせない状態でも、電動ファンを利用する事で効率よく冷やして水温を安定させます。

ですがそのためにはファンを作動させるためのモーターが必要で、モーターに異常が起きるとファンがうまく回らなくなるので水温トラブルの原因に発展します。

この記事では、そんなトラブル回避のためにファンモーターの交換方法をまとめてみました。

電動ファンが反応しない場合はモーターが原因の可能性が高い

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水温が一定の温度もしくはエアコンをつけたのに電動ファンが反応しない。こんな場合には、電動ファンモーターが原因で作動しない可能性が高いです。

理由はファンモーターの電力によってファン(羽)を動かしているため。

本来であれば

一定の温度に到達する⇒モーターの力で羽が回る⇒ラジエーター内部の冷却水を冷やす。

こういった補助効果があります。ですがモーターに異常が起きると温度が上がってもファンが回らなくなるので、結果的にオーバーヒートの原因に繋がります。

オーバーヒートになるリスクを考えると早めの交換が大切です。

オーバーヒートについて詳しくは【オーバーヒートになりやすい原因と”実践で使える3つの対処方法 ”】でまとめているので一緒に参考にしてください。

オーバーヒートになりやすい原因と”実践で使える3つの対処方法 ”
この記事では、車に乗る上で知っておきたい。オーバーヒートの原因について解説していきます。原因を事前に理解しておけば、実際にオーバーヒートが起きた場合に正しい対処ができます!また、記事の後半ではオーバーヒートの対処方法や対策も合わせて解説しているのでぜひ最後までご覧ください。

実際に交換の流れを確認しよう

それでは実際に交換の流れを確認していきましょう。

今回はファンモーターの交換がメインなのでラジエーターを取り外した状態から確認します。

ラジエーターについたファンを取り外す

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ラジエーターについたファンを取り外す工程。

今回使うインプレッサの場合はツインファンなのでファンは2つ。

・上側はボルト留め
・下側は爪で留まっている

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ファンを取り外せたらこのような状態に。

表側は羽。裏側はモーターが見える状態。

ファンの羽を外す

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ファンの羽を外す工程。

ファンの羽を外す場合は中央にある
ナットをレンチなどを使って緩めていきます。

反時計回りに回すとはナットが外れる。羽の脱着ができます。

ファンモーターを外す

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ファンモーターを取り外す工程。

⓵ボルトを3か所外す
②カプラーを外す
③3分割に分ける

交換用のファンモーターを準備

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交換用のファンモーターを準備しましょう。今回は中古のものを準備しますが、長く使いたい場合には新品交換がおすすめ。

たとえば今回使用したインプレッサなら

【品番】
・45131FE030

・45131FE010

品番は車種に適合するかどうかを意味するもので、車に合わせて確認する事で失敗するリスクを減らします。

ファンモーターをはめ込む

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ファンモーターをはめ込む。

裏返しにした状態で穴に合わせてセットしましょう。

モーターをボルトで固定する

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ファンモーターをボルトで固定しましょう。

ボルトは全部で3か所。プラスドライバーで順番に締め付けます。

ファンの羽をはめ込む

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ファンの羽をはめ込む。

はめ込む場合は位置が決まっているので、位置を合わせた状態でセットしましょう。

羽を固定する

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羽をセット出来たら

ナット⇒手締め⇒レンチorラチェットの順で締め付ける。

サイズは10㎜。時計回りに回すと締め付ける方向になります。

今回はめがねレンチを使いますが、好みでラチェットハンドルもおすすめ。

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ラジエーターにファンを取り付けて完了

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最後はラジエーターにファンを取り付けて完了。

後はラジエーターを取り付ける⇒ホース類を戻す⇒冷却水の補充⇒エア抜きで全体の作業は完了。詳しいエア抜きの方法は【【自宅で出来る】冷却水の補充(交換)後にやるエア抜きの方法と手順】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

【自宅で出来る】冷却水の補充(交換)後にやるエア抜きの方法と手順
冷却水を交換する場合、補充や抜いた後に入れ替えて終わりという訳ではありません。その際にエア抜きと呼ばれる作業が必要になるため覚えておく必要があります。この記事では、エア抜きの方法と手順を順を追ってまとめています。

交換後は電動ファンの作動確認をしよう

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交換が終わったら電動ファン作動の確認をしましょう。

一定の温度で作動するかを確認
エアコン使用でファンが作動するか確認

一定の温度で作動するかを確認

まず一定の温度で作動するかを確認しましょう。

一定の温度に到達する⇒モーターの力で羽が回る⇒ラジエーター内部の冷却水を冷やす。

これが本来の流れ。

大抵が90~95℃程度でファンが回り始める。80~85℃まで下がって安定する流れです。

エアコン使用でファンが作動するか確認

また、エアコン(冷房)使用でファンが
作動するかも確認しておきましょう。

正常なら一定の温度に関係なくエアコンONで電動ファンが作動。OFFにすると切れる仕組み。

今回のインプレッサの場合ならエアコンONで左右のファンが回る流れ。もしこの時、片方だけ回る場合にはもう片方のモーターに異常が起きている可能性が高いです。

2つあるうちの片方もしくは両方で作動しない場合には、中古品で代用した場合に起こりやすい。もし不安な方は出来る限り新品を準備して対処しましょう。

壊れる前に早めの交換を心がけよう

以上、電動ファンモーターの交換方法をお伝えしました。

この記事のおさらい。

交換の流れ

電動ファンは、一定の温度に達した時にファンを回して冷風を効率よく当てる事で冷却水を冷やす補助をしています。

ですが一定期の期間。例えば10万㎞超えるような長期間無交換の状態だと、モーターが寿命を迎えてファンを回すことができなくなります。

そうなると当然冷却ができなくなるので水温が
上がり続ける⇒オーバーヒート⇒エンジンを壊す結果に

それを防ぐ為に、解決策の一つとしてモーター交換が最適となります。

よくある質問Q&A

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Q.ファンの羽は交換する必要はありますか?

A.基本的には折れない限りは必要ありません。ただし、流用(羽の多いタイプに交換)などで効果を高められる場合にはお勧めです。

 

Q.モーターが原因か確認する方法はありますか?

A.ヒューズを抜いた時に切れていなければモーターが原因(接触不良や配線切れでなければ)です。

 

Q.ファンが作動しているか確認する方法はありますか?

A.はい、一番簡単なのはエアコン(冷房)を一緒につける事です。エアコンに連動してファンが回ります。

 

Q.交換するついでに強制的にファンを回す仕様にする事は出来ますか?

A.はい。スイッチと組み合わせる事で任意なON/OFFが可能となります。詳しくは【【夏の猛暑に最適】電動ファンを強制的に回す方法と使用時の注意点!】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

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