ラジエーターが故障する4つの原因と対処法・防ぐ対策を解説!

冷却系
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車にとってのラジエーターはエンジン内部の
熱を冷却する上で必要不可欠なパーツ。

本来であれば冷却する上でラジエーター内に
冷却水を溜めておく事ができます。

ですが、ふとした時にラジエーターが
故障するトラブルに見舞われる場合があります。

冷却水が故障=オーバーヒートの原因になる。

こんな時は故障につながる原因を明確にした上で対処するのが一般的ですが、詳しくないとそもそも何が原因で故障するかよくわかりませんよね。

そこでこの記事では、4つの原因を元に当てはまる項目や対処方法・防ぐための対策をまとめてみました。

記事はこんな人におすすめ。
✅ラジエーターが壊れる原因が知りたい
✅今後の為に対処法を知りたい
✅自分で対処できるようになりたい
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ラジエーターは冷却機能を持つパーツのひとつ。

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ラジエーターは冷却機能を
持つパーツのひとつ。

本来はエンジンで熱を持ちすぎた冷却水を一度ラジエーターに戻して、冷えた後にまたエンジン側へ送るための補助をしています。

簡単な流れとして

エンジン内部で熱を吸収⇒ラジエーターに送られる⇒ラジエーターで冷却⇒冷却後にエンジンに戻る。

細かいのは省いてはいますが、簡単にするとこんな感じ。

本来であればこのサイクルによって
正常に機能しています。

ラジエーターが故障するとどんな症状がでる?

もしラジエーターが故障した場合は、
以下の症状が起こります。

エンジンルームから甘い匂い

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1つ目はエンジンルームから甘い匂いがする事

甘い匂いの正体はエチレングリコール。

エチレングリコールって何なの?

無色無臭で甘みのある液体のことだね。

エチレングリコールは、水に溶けやすく融点が低い(-13℃)ことから車用の不凍液としてよく使われます。不凍液=凍りにくくする液体のこと。

特に-〇〇℃のように異常な寒さを誇る雪国等
ではマイナス気温でも凍りにくくするために役立ちます。

この甘い匂いがラジエーターが故障することで冷却水漏れを起こした時に症状として現れます

水温計の針が異常値を指す&警告灯の点灯

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2つ目は水温計の針が異常値を指し
たり警告灯が点灯する事。

適正値の水温なら純正であっても一定値から針が動きませんが…

ラジエーターが壊れると中の冷却水が漏れることになるので、冷却機能が低下して水温が上がる結果になります。その表れとして水温計の針が異常値を指すという訳です。

また、その時に異常を知らせる
水温警告灯が点灯します。

・水温計の針が異常値を指す
・水温警告灯が点灯

水温上昇が押さえきれずにオーバーヒートする

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3つ目は水温上昇が押さえきれずに
オーバーヒートする。

水温計の針が異常値を指す時点で危険を表して
いるため、放置するとオーバーヒートの症状になります。

行きつく先はエンジンの焼き付き。(車が壊れてエンジンのオーバーホールが必要になる事態)。

もしオーバーヒートを防ぎたい場合には、一時的な方法として以下応急処置もおすすめ。

ラジエーターから水漏れ″緊急時に出来る3つの応急処置と出来ないパターンを解説″

ラジエーターから水漏れ″緊急時に出来る3つの応急処置と出来ないパターンを解説″
車のラジエーターが水漏れした際の緊急時に出来る応急処置を3つ解説。また、後半では逆に出来ない事項もまとめているので参考にしてみてください。

故障する4つの原因と対処方法

そんなラジエーターですが、故障する
原因としては以下4つがあります。

ラジエーター本体の破損

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1つ目はラジエーター本体の破損。

ラジエーターといえど消耗品。長く使い続ければ経年劣化により本体に穴が開きやすく破損するリスクが高くなります。

また、事故や障害物への追突など
でも破損しやすい。

破損=中の冷却水滲みや水漏れが起こる。

もしラジエーター本体の破損が原因の場合は、ラジエーター自体を新しいものに交換する事で対処できます。

※交換のやり方も知りたい方は、【自宅(DIY)で出来る車のラジエーター交換やり方と作業後にやるべき必要事項を4つ解説!】でまとめているので参考にしてみてください。

ラジエーターホースにビビが入り冷却水漏れ

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2つ目はラジエーターホースにビビが
入り冷却水漏れを起こすこと。

ホースにひびが入る事で冷却水が漏れる⇒冷却水が漏れると冷却効果が失われる⇒オーバーヒートによりエンジンやラジエーターにダメージを与える。

ホースから始まり最終的にはラジエーター本体にダメージがいくことで故障の原因を作ります。

もしラジエーターホースだけが原因なら早い段階でホースを変えることで対処できます。

※ホースは純正新品でもいいですが、長く使いたい方は強化品がおすすめ

ラジエーターキャップが破損

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3つ目はラジエーターキャップが破損すること。

キャップ程度で?

と思うかもしれませんが…

ラジエーターキャップは本来冷却水が漏れるのを防ぐ蓋の役割。それ以外にも冷却水が熱くなりすぎたときに圧力を逃がしてラジエーターやエンジン部品を保護する役割を持つ。(オーバーヒートを防止する)

つまり直接的ではありませんが、間接的にオーバーヒートや冷却水漏れによりラジエーター本体の破損につながります

もしラジエーターキャップが原因の場合は、キャップを同じ圧力の新しいものに変えることで対処できます。

※圧力は必ず同じもの。下手にあげるとラジエーター内の圧力が適切に保てずにオーバーヒートや冷却水漏れの原因になります。

冷却水の劣化による詰まり

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4つ目は冷却水の劣化による詰まり。

冷却水には本来、防錆剤と呼ばれるサビを防止する機能が含まれています。

この防錆剤が長年同じ冷却水を使い続けることで機能しなくなり、錆が発生しやすくなる。発生したサビはラジエーター内で蓄積されて詰まりの原因となる訳です。

また漏れ防止剤でも詰まる原因になりやすく、中の成分が蓄積されて漏れ箇所を塞ぐ。

漏れた部分を塞ぐまではいいですが、使いすぎると冷却水が通る経路まで塞ぐことになるので詰まりを引き起こしやすくなります。

もし詰まりが原因ならラジエーター内部を一度洗浄した上で新しい冷却水を補充すると対処できます。

※ただし、冷却水が漏れている場合はラジエーター自体を交換した方のがいい

ラジエーターの故障を防ぐ対策

ここからはラジエーターの故障を
防ぐためにできる対策。

定期的な点検をする
関連パーツは時期を目安に交換

定期的な点検をする

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まずは定期的な点検をすること。

毎日でなくていいので、月1程度でラジエーターや周辺パーツの点検を心がけましょう。

定期的な点検をすることで早期
発見に役立ちます。

関連パーツは時期を目安に交換

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もうひとつは関連パーツは時期を
目安に交換すること。

・ラジエーター本体6〜10年
・ラジエーターホース3〜5年
・ラジエーターキャップ2年に1回程度
・冷却水 2〜3年程度

交換目安はパーツによって変わりますが、キャップ以外では一度冷却水を抜くことになるので一緒のタイミングで早めに変えることをおすすめします。

ちなみに自分でできない場合は、整備工場やカー用品店などに依頼するのも選択肢の一つです。

故障する原因や対処方法を覚えてこれからに活かそう!

以上、ラジエーターが故障する原因や対処方法をお伝えしました。

記事でもわかるように、ラジエーターが壊れると甘い匂いや針の異常値。警告灯の点灯・オーバーヒートなど症状が起こります。

その原因については

対処するにはラジエーター本体やその他
関連パーツの交換が必須。

一度故障すると応急処置では根本的な解決に
ならないので故障した段階で早めの交換を心がけましょう。

なお、もし故障を防ぎたい場合には以下の方法を実践すると効果的です。

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