今回ご紹介するのは空燃比計の
取り付け方法について。
空燃比計というのは空気と燃料の比率を計測
して数値を把握する役割があるメーターの事。
つまり簡単に言えば、今現在で燃料に対して
どのくらいの空気があるのか数値でわかる訳です。
もし仮に把握しないまま走行を続けてしまうと、エンジンにダメージを与えてしまい最悪の場合エンジンを壊す事にもつながります。
そのため、チューニングを前提とした
場合には必要不可欠となりますが…
そもそもの取り付け方法が分からない。こんな方も中にはいるでしょう。
そこでこの記事では、アルトワークス(F6a)を使ったPLX空燃比計の取り付けの流れをお伝えしていきます。
空燃比計のセンサーが取れる位置について
まず初めに、取り付けに入る前に空燃比計の
センサーが取れる位置について解説します。
空燃比計が取れる箇所は以下の2つになります。
・O2センサーと差し替える
フロントパイプにボスを溶接してセンサーをつける
1つ目はフロントパイプにボスを溶接してセンサーをつける方法です。
ボスと呼ばれるナットのようなものを
フロントパイプに溶接して埋め込みます。
その穴に空燃比計のセンサーを差し込む事で
燃料の濃さを見る事ができます。
これってつける位置はどこでもいいの?
基本的にはエキマニやタービンに近い位置。燃調を測定するわけだから、離れすぎると数値の誤差が大きくなるんだよね。
そのため、フロントパイプに溶接して取り付ける場合にはなるべく上の方に取り付けましょう。
O2センサーと差し替える
車種によってはO2センサーと差し替えて
取り付けられるものもあります。
たとえば、今回取り付けるアルトワークスの場合は、O2センサは飾りのようなものなので差し替えても問題ありません。
特に古い型の軽自動車におすすめに方法ですね。
2種類のセンサー取り付けの違い
以上のように取り付けには2種類の方法がありますが、取り付ける場合にどのように違うのか見てみましょう。
フロントパイプにボスを溶接してセンサーをつける方法
ボスと呼ばれるナットのようなものを
フロントパイプに溶接して埋め込む方法ですが…
自分で取り付ける場合に溶接する必要が
あるので手間がかかります。
慣れていない方など溶接不足で排気漏れに…なんて事にもなります。
排気漏れはエンジン性能を低下させてしまうので、この方法を実践する場合には
排気漏れなく取り付ける必要があります。
・廃棄漏れになる可能性あり
O2センサーと差し替える方法
O2センサーと差し替えるだけなので交換自体は簡単ですが、車によっては警告灯が点灯する事になります。
たとえばアルトワークスを参考にすると
・K6A2種類がある訳ですが…
F6A・K6Aで取り付ける場合に以下のような注意点があります。
F6ツインカムエンジンの場合、O2センサーから取り付けるとエンジンチェックランプが点灯するという事です。
エンジンチェックランプって何?
簡単に言えば、エンジンに異常が起きた場合に点灯する警告灯だね。
エンジン警告灯についてなんですが、F6Aエンジンの場合は点灯するのみで実際に走行事態に支障はありません。
なら、そのまま放置で大丈夫かな。
そうなんだけど、車検時に警告灯が点いたままだと検査にひっかかるから後の事を考えると手間ではあるね。
逆に、K6ツインカムエンジンの場合はO2センサーと差し替えてもエンジンチェックランプが付くことはありません。
なので、もし気になる方はF6Aの場合のみフロントパイプに
センサーを取り付ける事をおすすめします!
実際に空燃比計を取り付けてみよう!
準備の方ができたら取り付け方法に移ります。
今回はF6ツインカムの車に取り付けるので、
以下の道具を準備しましょう。
O2センサーと空燃比計を差し替える
まず初めに、17㎜のメガネレンチを使用して
O2センサーを取り外していきます。
画像のは取り付けた状態ですが、
赤〇の部分がセンサーになります。
反時計回りに回していくと外す事ができるので、取り外しができたら空燃比計のセンサーと差し替えましょう。
センサーのカプラーを車内に引き入れる
センサーの取り付けができたら、
次にカプラー側を車内に引き入れましょう。
H系アルト/アルトワークスの場合はサージタンクの裏側に車内につながる穴があるので、そこから車内に引き入れる事ができます。
フェンダーの隙間から車内に引き入れる事もできますが、折れたり断線したりしてしまう危険性を考えると、サージタンクの裏から引き入れる方がいいでしょう。
メーター本体の電源を繋げる
車内に配線を引き入れたら
本体の電源を繋げていきましょう。
電源配線
左端にある①の電源ですね。
電源は赤と黒の2本なのでそれぞれ以下のように繋げます。
黒=ボディーアース
赤はプラス電源になるのでACC電源につなげましょう。
常時電源・イルミ電源でも繋げることはできますが…
常時電源はエンジンOFFでも切れない。イルミ電源はスモールスイッチONにしないと電源が入らなくなる。
というデメリットがあるのでおすすめはACC電源です。
『ACC電源ってどうやってとるの?』という方は以下を参考にしてみて下さい。
アナログ出力信号
②番の配線ですね。
ナローバンドと呼ばれる部分の配線ですが、
本来はECUやサブコンなどに連動させます。
なので、基本的に取り付けには必要ありません。
TX出力
アナログ出力の隣にある③の配線ですね。
メーターの液晶を映すための配線です。
一見見るとTXとRXがありますが、RXは複数のセンサー拡張用なので単体で繋げる場合はTXに繋ぎます。
O2センサーカプラー
④はO2センサーに取りつけた配線を繋げます。
排気温度を感知する為のセンサーなので、
繋げないと数値がわかりません。
①~④までつなげる事ができれば作業は完了となります。
取り付け後に作動確認をしよう!
無事に取り付ける事ができたら
最後に作動確認をしてみましょう。
確認する項目については以下の②つになります。
作動確認①電源が入るかどうか
キーをACCまでひねった際に電源が
入るか確認してみましょう。
電源が入れば問題はないですが、
入らない場合は接触不良
もしくは初期不良の場合があります。
作動確認②エンジンをかけ数値の確認
次にエンジンをかけてみましょう。
数値を見た際に数値が表示されれば正常です。
空燃比計は濃くなるほど数値が低く薄くなるほど数値が高くなるので、アイドリングで14.6を差す場合には走行中にそれ以下の数値になっていれば正常という事になります。
以上が取り付け後に確認する項目になります。
取り付け方法は様々ですが、正しい位置に取り付ける事ができればこのように燃調を計測する事ができます。
なので、もしこれから空燃比計を取り付ける場合には、今回の記事を参考に自分に合った方法で実践してみましょう。
チューニング車両にとって空燃比計は必須!
以上、O2センサーを活用した空燃比計の取り付け方法について紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
O2センサーと差し替える
・自分で取り付ける場合に溶接する必要がある。
・O2センサーと差し替えるだけなので交換自体は簡単ですが、車によっては警告灯が点灯
センサーのカプラーを車内に引き入れる
メーター本体の電源を繋げる
作動確認②エンジンをかけ数値の確認
空燃比計は、車をチューニングする際に、
燃料の濃さを確認するために必要となります。
もしチューニングの過程で車に取り付ける場合には、
自分に合った方法で活用してみてください!
また、空燃比計に関してですが…
・安いと不安だから性能のいい空燃比計が欲しい
・どの空燃比計がいいのかわからない
こんな悩みの方には、私からは
PLXの空燃比計がおすすめです。
私自身も昔は、空燃比計についてよくわからず適当に選んで使っていました。
わかる。空燃比計って一括りに言っても、見た目だけじゃいいのか悪いのかわからないもんね。
そうそう。その度に『なんかいい空燃比計ってないのかな…』と思いながら色々試した経験がも何度か…
ですが、そんな時に出会ったのがこの『PLX空燃比計』でした。
値段が他に比べて高めなので迷うことはありますが…
その分PLX空燃比計は
・タッチスクリーン機能で複数切り替えできる
・平均使用可能寿命が10年以
・部品単体の交換ができる
・高いわりに性能がいまいちと言った事がありません。
なので、空燃比計で迷っている方・性能を重視して選びたい方でも安心です(事実私はチューニングの際に役立てています)。
この記事を読んで、PLX空燃比計の購入を検討している方はこちらから