雪国に住んでいる方なら一度は
使った事のあるタイヤチェーン。
一見どこに装着しても効果を得られると思われがちですが、誤った装着をしてしまうと効果が半減する結果になってしまいます…
何故なら自動車には駆動方式が存在し、駆動にあわせてタイヤチェーンを装着する事で本来の性能を発揮できるからです。
そのため駆動とは関係ない位置に装着すると、
性能が半減して装着してもスタックすると言う訳です。

今回の記事では、そのことを踏まえて駆動ごとの正しい取り付け位置やそれぞれの駆動の見極め方など詳しくお伝えしていきます。
正しく取り付けるには駆動ごとの位置を合わせる事が大切
先にも言ったように、タイヤチェーンを正しく取り付けるには駆動ごとの位置を合わせる事が大切となります。
その位置とは以下のようになります。
FR車
四輪駆動車
FF車
まずFF車。
FF車は構造上フロントに駆動が伝わるので
フロント側左右に装着します。
FR車
FRの場合は、エンジンからの伝達をプロペラシャフトを介してリア側に駆動が伝わります。
よってリア側左右に装着します。
四輪駆動車
ここまで説明すると

なら四駆は前後なの?
と思う方もいるかと思いますが、
実際は前後に装着する必要はありません。
FFベースかFRベースかによって変わります。
本来、四輪駆動はセンターデフによって前後輪の
回転差を吸収しながら駆動力を前後輪に配分します。
急なカーブでのブレーキがかかったような症状が起きるのを防ぐ機構。
そのため、下手にタイヤチェーンを装着するとセンターデフを制御するコンピューターが誤動作を起こします。
適切な駆動力配分が行われなくなってしまう恐れがあるので注意が必要です。
それぞれの駆動の見極め方
では、それぞれの駆動はどう見極めれば
いいのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
①FF車の見極め方
FFの場合は、フロントで駆動を伝えるため
リアにデフケースがありません。
ディファレンシャルとも呼ばれる部分ですね。
リアの足回りを覗いたときに、デフケースがない場合はFFになります。
また、もう一つの見分け方は車体を上げタイヤをどちらかに回した時にフロントだけ駆動した場合にはFFになります。
②FR車の見極め方
FRの場合は、後ろから足回りを覗いたときにデフケースが見えるので、その場合FRといいたいところですが…
実は四駆にもついているので、ぱっと見だとFRなのか四駆か見分けがつきません…
それならどうやって見分けるのか?
車に詳しい方なら車種を見れば大体
見分けがつきますが…
詳しくない方の場合、
簡単に見分ける方法は車検証などを見て、その車の型式を調べてみると駆動方式がわかります。
③四駆のFFベース・FRベースの見分け方
次に、四駆のFFベース・FRベースの
見分け方ですが…
基本的にはボンネットを開けた時に
FRベースの場合、縦置きエンジン・縦置きミッション・プロペラシャフトリアデフになります。
車種で例えるなら、FFベースが
三菱ランサーエボリューション。
スバルインプレッサ(インプの場合は縦置きエンジンですがベースはFFです)
FRベースが日産スカイラインGTRになりますね。
この事から上記の方法からFFと
FRで当てはめてみると、
・FRベースならリアにタイヤチェーンとなります。
装着する際には、FFベースかFRベースかしっかり見極めてから装着しましょう。
実際に正しく装着しないで走行するとどうなる?
例えば、FF・FR・四駆で雪の積もる
路面を走行するとしましょう。
この時、正しい駆動方式を知らない
ままタイヤチェーンを取り付けて走行したとします。
FF車の場合
フロント側に駆動が伝わるので本来なら
フロントにチェーンを装着しないといけないのですが…
それ以外で装着すると信号待ちや渋滞などで
一時的に止まるとスタックしやすくなってしまいます。
FRの場合
FRの場合はリアに駆動が伝わります。
本来ならリア側にタイヤチェーンを
装着しなければならないのですが…
フロントに装着した場合にスタックしやすくなります。
また、場合によっては滑りやすくなってしまいます。
四駆の場合
四駆の場合はタイヤチェーンを装着しなく
てもスタッドレスタイヤのみで走行可能です。
ですが、タイヤチェーンを装着する際には正しい位置で取りつけないとセンターデフを制御するコンピューターが誤動作を起こしてしまいます。
その結果、適切な駆動力配分が行われなくなり故障してしまう恐れがあります。

いかがでしょう?
適当に取りつけたために雪道でスタックして、抜け出せなくなってしまいJAFを呼ぶなんて事はよくある事です…
方法知ってさえいれば事前に防げていたかもしれません。
正直スタックして時間を無駄にする
のって勿体なくないですか?
正しい装着をしていれば、スタックする事無く
安全に走行できていたはずです。
ですので、そのようにならない為にもタイヤチェーンを装着するなら駆動方式に合った装着がおすすめです!
記事のまとめ
以上、間違った車のタイヤチェーンの装着は走行時の性能低下を招く結果という内容で紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
・FRの場合はリアに
・4駆の場合はベース次第
FRベースの場合、縦置きエンジン・縦置きミッション・プロペラシャフトリアデフで判断
FRの場合はフロントに装着した場合にスタックしやすくなる
四駆の場合は正しい位置で取りつけないとセンターデフを制御するコンピューターが誤動作を起こして適切な駆動力配分が行われなくなり故障
今回の記事を読むとわかる通り、正しく装着をしない事で性能低下で事故の危険性があると言う事がわかります。
駆動にあわせた装着をする事で雪道をより安全に走行する事ができるので、この機会にぜひ正しい対処をしましょう。