今回ご紹介するのは【常時電源】についてです。
常時電源というのはいくつかある車の電源の一つ。
主にプラス電源に該当するものですが…
名前ぐらいは聞いたことがあっても、実際に知識がないとどういった仕組みで電気が流れるのか。連動できる電装品は?などわからない方も少なくないでしょう。
特に知らないのがダメと言う訳ではありませんが、事前に知識をつけておく事で今後のカスタムで役立てる事ができるので知っておいて損はありません。
この記事では『常時電源について詳しく知っておきたい。』こんな方向けに詳しく解説していきます。
常時電源とは何か?
まず初めに常時電源(じょうじ)は車の電装品を動かす為の電源の一つです。
ACCやIG。イルミなどいくつかありますが、
常時電源は常に電気が流れている電源の事。
では何故、常時電源と呼ばれるのか?
それは、バッテリーから送られた電気が電装品へと送られいくつかの電装品がエンジン始動に関係なく常に動いているためです。
他にも基本的に車の電源は、何かしら条件を満たす事で電気が流れそれぞれの電装品に電気が
送られます。
ちなみに、勘違いしてほしくないのが常時電源=バッ直電源ではない事。
え…違うの?
常時電源はあくまでバッテリーを経由した後の電源だからね。
常時電源 | オーディオ裏などから取れるもの |
バッ直電源 | バッテリーから直接取るもの |
上記のように覚えておくといいでしょう。
今回は詳細については触れませんが…
【常時電源とバッ直電源は似ているようで実は違う配線?意外と知らない電源の知識】で詳しく紹介しているので、知識を付けたい人は合わせて読んでみてください。
常時電源の仕組み(他とは違う?)
次に常時電源の仕組みについてみていきましょう。
たとえばほかの電源の仕組みとしては
・イルミ電源=スモールスイッチONで電気が流れる仕組み。
というように決まった条件で
電気が流れます。
ですが常時電源の場合は違います。
車の常時電源は条件に関係なく電気を送るのが特徴です。
つまり車の常時電源とは、条件に関係なくエンジンがOFFの状態でも流れ続ける仕組みという事ですね。
でも、常に電気が流れるってことは、そのままだとバッテリー上がるんじゃ…
でも実際はそうなってないよね?
何故、常時電気が流れていても
バッテリーは上がらないのか?
それにはリレーが関係しているからです!
似ているものであればエーモンリレー
がありますが、今回は省略します。
話に戻るけど、そのリレーが大きく関係していて、簡単に言えば電源を切り替えているんだよ。
切り替えるってどんな風に?
例えば、トグルスイッチで想像してみよう。トグルスイッチは、電源をつないでもONにしない限り電気は流れないよね?
切り替えスイッチになっているからね。
リレーも構造自体は似ていて、別で繋いでるスイッチ側の電源にならない限りは電源が入らない仕組みなんだ!
つまり、例え常時電源であってもスイッチ側の電源がACC電源なら、ACC電源につながない限りは電気が流れない仕組みになっているわけです!
なので、常時電源から電源が必要になっても、同じような方法を取ればバッテリー上がりを起こすことなく電源が取れるようになります。
常時電源を使う際の最適な補助パーツ
ここまでが常時電源の説明になりますが、最後に電源を取る際におすすめなパーツを紹介します!
と言っても、スイッチとエーモンリレーの
2つだけなので簡単に紹介します。
まず1つ目はスイッチを活用する事です。
・ミサイルスイッチ
・ロッカスイッチ
など用途に合わせて使い分けるのが最適です。
ほとんどがON/OFF切り替えのスイッチで、片方は常時電源。もう片方は別の電源につなぐことで任意の切り替えができます。
また、4極リレーを使うのも1つの手です。
4極リレーも切り替えスイッチのようなもので、
電源が入ると自動で切り替わります。
常時電源の間は電装品の電源がOFF。ACCになると電装品に電気が流れONとなります。
このように使い分けることで、一見使いにくそうな電源でもうまく活用できます。
常時電源の基本を理解して作業に役立てよう!
以上常時電源の仕組みと使える補助パーツに
ついて解説しました。
今回の記事のおさらいです。
・4極リレーを活用する
記事でもわかる通り、常時電源は常に電気が流れる電源。
他の電源とは違い○○のタイミングで電源が入るという訳ではありませんが…
スイッチや4極リレーと組み合わせる事でバッテリー
上がりにならずに使い分ける事ができます。
また、2つ以上の電源を必要とする電装品にも必須となる電源なので、まずは基本を覚えて作業で役立てていきましょう。
常時電源以外も知りたい方向け
今回の常時電源以外にも、電源の種類を次の記事でまとめているので参考にしてみてください。