車にとってのナンバープレートは、自動車を識別するために取り付けられる標識板。正式名称は【自動車登録番号票】。
本来であれば文字や数字が認識できることが大前提であり、破損や汚損は状態次第で違反の対象になります。

今回はそんなナンバープレートの破損や汚損が原因の違反をまとめて
みました。
✅罰金や減点はどのくらいなのか知りたい
✅違反になるリスクを知りたい
✅防ぐ対策が知りたい
ナンバープレートの破損や汚損は番号票表示義務違反
まず結論として、【番号票表示義務違反】という違反に該当します。
理由はナンバープレートに関する本来の項目に反するため。
というのも
本来であれば文字や数字が認識できることが
大前提で、運転中は周囲から把握できる必要があります。
逆に破損や汚損などによって文字や数字が認識できなくなると違反行為となります。
・車両に隠す
・カバーで覆う

実際に道路交通法にも記載があります。
自動車は、第十一条第一項(同条第二項及び第十四条第二項において準用する場合を含む。)の規定により国土交通大臣又は第二十五条の自動車登録番号標交付代行者から交付を受けた自動車登録番号標を国土交通省令で定める位置に、かつ、被覆しないことその他当該自動車登録番号標に記載された自動車登録番号の識別に支障が生じないものとして国土交通省令で定める方法により表示しなければ、運行の用に供してはならない。
自動車登録番号標の表示の義務(19条)
つまり破損や汚損などによって識別ができなくなる=番号票表示義務違反に該当する訳です。
番号票表示義務違反の減点や罰則
ここからは番号票表示義務違反の減点や罰則。
罰則 | 6か月以下の懲役または30万円以下の罰金 |
違反点数 | 2点 |
6か月以下懲役または30万円以下の罰金
その時の罰則は6か月以下の
懲役または30万円以下の罰金。
懲役にするか罰金を支払って済ませるかのいずれかになります。
反則金であれば支払えばそれで終わりですが…罰則の場合は違反の時点でどちらをとっても前科がつくことになります。
違反点数は2点
違反点数は2点の減点。
そこまで大きい減点という訳ではありませんが、
残点が少ない人にとってきついかもしれません。
番号票表示義務違反になるリスク
ここからは罰則が課されたり点数がもうない場合はどうなるの?という話。
結論
・免停になる
前科がつく
まず罰則の時点で前科がつく危険性があります。

反則金みたいに支払えばそれで終わりでしょ。
と軽く考える方がいますが…罰則は反則金と違い6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されるので、違反になると【刑事処分】に含まれるので前科がつきます。
罰則=重い刑事処分扱いになるので前科がつく。

前科がつくと履歴に犯罪歴として残るので注意。
点数がない⇒免停
点数については残点があれば減るだけで済みますが…そもそも点数がない場合には免停になるので注意が必要。
免停には違反点数や前歴によって
6段階の期間があります。
60日
90日
120日
150日
180日
免停講習を受講すると免許停止期間が
短縮され最短で1日になることも。
※免停については、【免停(免許停止)になるのはいつ?”運転できなくなるタイミングや終わる期間を解説”】で詳しくまとめているので一緒に参考にしてみてください。
番号票表示義務違反を防ぐ対策
最後は違反になりたくない人向けの防ぐ
対策も一緒にお伝えします。
と言ってもやることは至って簡単。
早い段階でナンバープレートの再発行をする
破損や汚損が酷い場合は自走を控える
まず破損や汚損が酷い場合は自走を控える。
車のナンバープレートは文字や数字が認識できることが大前提。
下手に破損や汚損が元で認識できない状態
では【番号票表示義務違反】になります。

そのため破損や汚損状態が酷いようなら自走を控えることが最適。
早い段階でナンバープレートの再発行をする
もう一つは早い段階でナンバープレートの再発行をする。
・文字や数字が認識できる程度の汚損
いずれかであれば問題ありませんが、文字や数字に影響する破損や汚損は放置すると違反の対象になります。
そのため、早めに再発行をして影響がないナンバープレートに変える事で対策ができます。
※再発行の方法については、【車のナンバープレートが破損や汚損″再発行で必要な4つの物(書類含む)や掛かる費用・日数を解説″】でまとめているので参考にしてみてください。
破損や汚損は違反!防ぐためには正しい対処を
以上、破損や汚損が元の【番号票表示義務違反】についてお伝えしました。
この記事のおさらい。
記事でもわかる通り、ナンバープレートの破損や汚損は【番号票表示義務違反】という違反に該当。
というのもナンバープレートは前方や後方から見た時に、周囲から一目で認識できる事が道路交通法により決められています。
そのため、もし仮に破損や汚損により認識
できないような状態であれば違反になる訳です。

違反になれば当然減点や罰則の対象になるので、防ぐためには早めに再発行するのが最適となります。
なお、再発行の際に必要な書類や費用等ついては【車のナンバープレートが破損や汚損″再発行で必要な4つの物(書類含む)や掛かる費用・日数を解説″】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。