配線に流せる電流容量の限界が知りたいんだけど。どのくらい流していいの?安全のために計算式も知りたいから教えて欲しいな。
以上のような疑問にお応えします。
まずこの記事を書いた自分は
・電流値(アンペア)を求める計算式
・mAからAに直す計算式が知りたい
この記事では、車をカスタムする上で知っておきたい。車の配線に流せる電流容量の限界値についてご紹介します。
どのくらいまで耐えられるのかを事前に知っておけば、知識を深める事にも役立ちますし、実際にカスタムする際に安全に使い分ける事ができます。
また、記事の後半ではmA(ミリアンペア)⇒A(アンペア)に直す計算式も紹介しているので、ぜひ最後まで読んで見てください。
ちなみに、今回紹介する内容については以下の順番で確認していくとわかりやすいからおすすめです。
②車の配線に流せる電流容量の限界と電流値(アンペア)を求める計算式👈いまここ
車の配線に流せる電流容量の限界について
まず初めに、車の配線に流せる電流容量の
限界についてご説明します。
電流容量は流せる電流の量を表しているので、この機会に覚えておきましょう。
基本的には配線の太さで容量が変わる
早速ですが、結論を言えば容量の限界は配線の太さで大きく変わります。
というのも、配線には○○までなら大丈夫。○○以上は危険というような作りになっていて、配線の太さに合わせて作られている為です。
例えば、エーモンの配線コードを参考にすると
・0.5sq⇒ 5アンペア
・0.75sq⇒ 6.6アンペア
・1.25sq⇒ 11.6アンペア
4種類の配線があります。
0.2sqが1番小さく容量が少ない。1.25sqが大きく容量が1番大きいというようになります。
ちなみに容量の限界を無視して繋げるとどうなるの?
配線が熱を持ったり被覆が燃えて発火する危険性があるね。
なので、配線の太さに合わせて容量も
調整することが大切となります。
容量の限界が分かれば電装品用にヒューズを選ぶ目安になる
また、容量の限界が分かればヒューズを
選ぶ目安にもなるのでおすすめです。
特に後付けのヒューズをつけたい場合…
純正であればヒューズボックスについているので既存の電装品は問題ないですが、後付けする場合は保護の為にヒューズを付ける必要が出ます。
ですがヒューズにも様々種類があり、
・MAX2.5Aのヒューズホルダー
・MAX10Aのヒューズホルダー
・MAX15Aのヒューズホルダー
・MAX20Aのヒューズホルダー
などがあるのでどのヒューズと組み合わせれば最適なのかって迷うことありますよね。
そんな時に役立つのが容量の限界を
知ることです。
事前にどのくらいの容量に収まるのかを知っておくことで、電装品にあったヒューズを選ぶことが出来ます。
電流値(アンペア)を求める計算式
そんな容量の限界を知るための計算式ですが、
以下のように計算すると求めることが出来ます。
電流値を求める計算はワット(w)÷電圧(V)
電流値を求める計算はワット(w)÷電圧(V)で求めることが出来ます。
ワット(w)は消費電力を表していて、実際に消費される電気エネルギーの大小を表しています。
値が大きいほど電力を多く消費し、
少ないほど消費を抑えられます。
電圧(V)は電気の単位です。 電気を押し出す力=電圧を表す単位がボルトです。 電圧が高いほど多くの電気が流れます。
分かりやすく言えば
・車で使われる12V
などの全体で流れる電気が当てはまりますね。
ワット(w)と電圧(V)の2つは特にアンペア(流せる電気の量)を求める上で必要な単位です。
例文を元に実際に計算式に当てはめてみよう
説明だけでは分かりにくいと思いますので、
今度は例文を元に実際に計算してみましょう。
例えば12Vと24V流せるものがあったとして…
・24Vで240w以下
この2つの時の、流せる電流容量の限界を
それぞれ求めてみましょう。
< 12Vでは120w以下>
ワット(w)÷電圧(V)に当てはめると。
ワット(w)は120。電圧(V)は12V。
< 24Vでは240w以下>
ワット(w)÷電圧(V)に当てはめると。
ワット(w)は240。電圧(V)は24V。
どちらも10Aまで耐えられますよ。となります。
合わせて覚えておきたい!mA(ミリアンペア)をアンペアに直す計算式
ちなみに例文だからここまで簡単な数値になってるけど、LEDの場合は消費が少ないからmAで計算することになるんだよね。
mAって何?
mAはAよりも低い数値を表す単位のことだね。
mAはAよりも低い数値を表す単位のこと
電流の量を表す単位であることまでは同じですが、mA(ミリアンペア)はA(アンペア)を
1000分の1にした表記になります。
LEDなどの容量が少ないものに
良く使われる単位です。
ちなみに
・1mA=0.001Aです。
mAをAに直す場合は割ると求められる
mAをAに直す場合は1000で割ると
簡単に直すことができます。
例えば、3連フラットLED1826を前後の足元照明として4個つけたいなと思った時。
・DC12V車専用
・LED:3灯
・発光色:青
・消費電流:60mA
・コードサイズ:0.2sq相当-200mm
・両面テープ付属
【内容物】
・3連フラットLED×1
・両面テープ×1
消費電流が60mAとなっているので、まずは
A(アンペア)表記に直す必要があります。
直す場合は先程も言ったように、1000で割ればいいだけなので以下の計算式になります。
1個当たり0.06Aなので、4個使いたいなら×4をして0.24Aとなります。
ちなみに細線(0.2sq)で繋げるなら最大で40個までフラットLEDを繋げられます(笑)
このように
・mA⇒Aに直す計算式
2つを知っておけば安全な範囲でこれから先の
カスタムをすることが出来ます。
覚えてしまえばやり方も簡単なので、この機会に知識を吸収しておきましょう。
電流容量の限界と電流値(アンペア)を求める計算式を理解してこれからに活かそう!
以上、車の配線に流せる電流容量の限界と電流値(アンペア)を求める計算式を紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
容量の限界が分かれば電装品用にヒューズを選ぶ目安になる
mAをAに直す場合は割ると求められる
記事でも紹介した通り、容量の限界は
配線の太さ次第となります。
限界以上の容量を加える=配線が燃える危険性があるので、正しい容量を把握してカスタムをしていきましょう!
次は細線と太線を接続する方法について見てみよう。