電動(ラジエーター)ファンは、回すことで熱を持ちすぎたラジエーター内の冷却水を冷やす役割を持つ補助パーツの一つ。
本来であれば水温が一定以上の温度になる⇒ファンが回る⇒ラジエーターに風を当てて内部の冷却水を冷やす効果がありますが…
水温が上がりすぎているのにファンが全く反応していない。こんな場合にはファンに何かしらのトラブルが起きていることが考えられます。
当然放置すればオーバーヒート一直線
なので故障した段階で早めの交換が大切。

この記事では、そんな電動(ラジエーター)ファンの交換のやり方をまとめてみました。
✅今後のために交換の流れを知っておきたい
電動(ラジエーター)ファンは冷却の補助パーツ
まず大前提として、電動(ラジエーター)
ファンは冷却の補助パーツ。
ラジエーターに風を送り温度を下げる
・水温上昇が限界を超える
いずれかの場合に、ファンが回ってラジエーター
内の冷却水の熱を下げる。熱を下げる事で水温が下がる。

本来であれば冷却の補助パーツとして効果を持ちます。
ファンが壊れるとうまく冷却ができなくなる
ですが、ファンが壊れるとうまく冷却が
できなくなるの水温上昇を抑えられなくなります。
そのまま放置すればオーバーヒートにも
なりかねないので早めにファンの交換がおすすめ。

今回は電動ファン自体を交換しますが、もし詳しい原因まで知りたい方は【電動ファンが回る条件と回らない4つの原因・対処法・防ぐ対策を解説!】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

実際にファンの交換をしてみよう
ここからは実際に電動(ラジエーター)ファンの交換方法です。
作業難易度 | ★★★☆☆ |
作業時間の目安 | 15~20分程度(エア抜きまで含めると+15分。) |
必要なもの | ・ラチェットハンドル&ソケット ・ホースクランププライヤー ・冷却水(クーラント) |
かかる費用目安 | ・ラチェットハンドル&ソケット¥3000~(セット物の場合) ・ホースクランププライヤー¥1960程 ・冷却水(クーラント)¥700~(量で値段が変わる) |
ラジエーターを取り外す
まずラジエーターを取り外す工程。
車種によっては電動ファンだけでいけるかもしれませんが、インプレッサのように隙間が狭いタイプは、1度ラジエーター事外した方がやりやすいです。
ラジエーター自体は上の留め具。電動ファンは数に応じてコネクターが横あたりについているので、外すと上から引き抜くこと後できます。
ちなみにインプレッサならファンが2個横置きなので、左右に1つづつコネクターがあります。
実際にやる時は車種に合わせて
確認してみましょう。
※ラジエーターの取り外し方は【自宅(DIY)で出来る車のラジエーター交換やり方と作業後にやるべき必要事項を4つ解説!】を参考にしてみてください。
ラジエーター裏の電動ファンのボルトを外す
ラジエーターを取り外すことが出来たら、
あとはファンを外すだけです。
電動ファンは
・下は爪
で留まっていることが多いです。
先に上のボルトを取って下に下げる事で爪が外れます。
電動ファンを付け替える
外すことが出来たら、準備しておいた
電動ファンと入れ替えましょう。

用意する電動ファンって中古と新品どっちがいいの?

そう簡単に壊れないから中古でもいいけど、長く使いたいなら少し値は張るけど新品のがおすすめだね。
中古品なら大体1~3万円以内でみつかります。
新品なら3万円~。新品を探す場合は
品番が分かれば比較的すぐに見つかります。
なお、やり方次第ではファンモーターのみ交換という方法もあるので、自分の都合に合わせて準備しましょう。
※ファンモーター交換のやり方は、【【自宅で作業出来る】電動(ラジエーター)ファンモーターの交換方法】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。
車体にラジエーターを戻す
最後は車体にラジエーターを戻して一連の作業は終了となります。
手順は逆の方法で、ラジエーターをはめ込む⇒ステーでラジエーターを固定する⇒電動ファンのコネクターをはめ込む。
電動ファン交換後にやる事
交換も終わったからこれで終了…と言いたいところですが、抜けた分の冷却水の補充とエア抜きが残っているので最後に作業をしましょう。
抜けた分の冷却水の補充をする
まずやるべきことは、抜けた分の冷却水の補充をすることです。
ホース類をしっかり締め付けて、
漏れない事を確認した上で補充します。

冷却水ってどのくらい補充すればいいの?

車種によって量が変るから絶対この量とは言えないんだよね。
ただし、目安としては
・普通車で8リッター
とだけ覚えておきましょう。
実際にインプレッサ(GDB)でやった時は8L程だったので、車種や車に合わせて少し多めに用意しておくとなお良しです。
エア抜きをする
補充の後はエア抜きをしましょう。
本来エンジンやラジエーターを通る経路は、クーラント液で満たされています。この経路に空気。つまり、エアが混入するとクーラント液の循環がうまくいかなくなります。
循環がうまくいかない=温度管理が不十分に
なりオーバーヒートの原因になります。
そのため、エアがたまった場合には抜く
必要があります。これがエア抜きという作業。
内部で溜まったエアを抜き取る事で安定した温度を保ちます。
※エア抜きについては、【【自宅で出来る】冷却水の補充(交換)後にやるエア抜きの方法と手順】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。
電動(ラジエーター)ファンの作動状態を確認する
あとは電動(ラジエーター)ファンの
作動状態を確認も忘れずに。
・冷房をつけた時に作動
一定以上の温度で作動 | 90℃以上に温度が上がった際にファンが作動⇒水温が下がって一定温度になれば正常。 |
冷房をつけた時に作動 | 冷房に切り替えた際にファンが回れば正常。 |

ここまでやって問題がなければ完了となります。
正しい交換方法を理解して自分でも出来るようになりましょう!
以上、電動ファンの交換手順を解説しました。
この記事のおさらい。
電動ファン=交換方法がわからず、初心者の方にとっては難しいかもしれません。しかし、今回のように正しい知識と手順をつける事で、これから先自分で交換するための知識がつきます。
なので、この機会に電動ファン交換だけでなく、その後にやるべき事も合わせて覚えてみましょう。
また、電動ファン交換に伴いラジエーターを取り外す場合が高いので、もしやる場合にはラジエーター交換のついでにやると手間が省けます。
よくある質問Q&A
Q.ファンの交換をお店に依頼するとどのくらい費用が掛かりますか?
A.必ずこの値段とは言えませんが、目安は¥40000~¥80000程です。
Q.電動ファンを交換したのに反応しない場合は何が原因ですか?
A.一概に断定はできませんが、ファンを回すモーターが原因の可能性が高いです。もしファンが原因なら交換する事で解決できます。
※ファンの交換方法については、【【自宅で作業出来る】電動(ラジエーター)ファンモーターの交換方法】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。