
ガス欠した際に水を入れると走れるって聞いたけど本当なの?燃料の代わりに水ってそもそもどうなの?自分でも知っておきたいので詳細を教えてほしい
こういった疑問にお答えします。
まずこの記事を書いている私は、

元自動車整備士。趣味のカスタムとして合計で10年以上車関係に携わってきました。
その中で、学んだ経験や
実体験を元に紹介しています。
✅水を入れると動く噂の真相
✅ガス欠防止対策
内容としては初心者の方でも分かりやすく
解説しています。
よくある
『整備士でないとわからないんでしょ?』と
いう事はないので安心してください。
なのでサクっと記事を読んで、その後は正しい知識を理解して、少しずつ整備の幅を広げていきましょう。
ガス欠した際に水を入れると車が走行できる噂があるけどその真相は?

噂で、ガス欠した際に水を入れると走れるって聞いたんだけど本当かな?

あれはガセ(嘘)情報だね。そもそもそれが本当だったら燃料なんて必要無くなるからね(笑)

確かに…そんなこと出来たらみんなやってるもんね。

そうそう。ちょうどいい機会だから、ここからは理由も知りたい人の為にエンジンの始動条件について触れていくね。
エンジンの始動条件について知ることで、
どうして水ではダメなのか理由が分かります。
それでは見ていきましょう!
ガス欠後に水で走行できるのは真っ赤な嘘!
まず先程も言ったように、
水を給油して走行することは出来ません!
つまり、ここではハッキリ真相は嘘と断言できます!
「なら温泉水ならワンチャンイケるかも?」とか思う人はいないと思うのであえては聞きませんが(笑)
そもそも、水で走行出来たら何のために
燃料があるんだよ!と思いますよね?
水素で動く車ならまだしも、一般的な車はガソリンや軽油で動いてますから。
では、どうして燃料でなければ走る
ことが出来ないのか?
それは、車のエンジン始動までの流れを
知ることで理解することができます。
その根拠はエンジン始動の流れを知ることで解決出来る!
たとえば、ガソリン車のエンジン始動の流れを例に見てみましょう。
ガソリン車の燃料は
・ハイオクガソリン
この2つです。
※ここではハイオクを給油とします。
①まずハイオクを給油すると燃料タンク内にガソリンが溜まります。
この時、溜まったガソリンは
給油状態では移動しません。
②給油後にキー(鍵)をIGの位置まで回すと燃料ポンプが作動します。
燃料ポンプが分からない人の
ために軽く説明。
燃料ポンプは、タンク内のガソリンを吸い上げ
エンジンまで送る役目をしています。
ポンプが作動=エンジンまで送られる。
③エンジン内部で酸素と混ざり混合気となる。
エンジンまで送られた燃料は、空気中の酸素と
混じり合うことで化学反応により混合気を生み出します。
ちなみに、ディーゼルで同じように
ハイオク入れると壊れるので注意です。
もちろんその逆もダメです。
これ以上は話が逸れるので、詳しくは別記事を参考にしてみてください。

④混合気とプラグの火花で爆発を起こしてエンジン始動。
最後にスパークプラグのあるプラグホール内で、混合気と火花が混ざり合うことで爆発を起こします。
この爆発の衝撃でエンジンを始動させます。
走行中も続くので、プラグが失火しない
限りは正常に走ることが出来るわけです!
以上がエンジン始動までの流れです。
一連の流れを見れば、どうして
水ではダメなのか?
容易に想像がつくと思います。
仮に水なんていれたら、エンジン内部に到達して水浸しになるだけです。
エンジンは掛からないどころかむしろエンジンを壊します!
ですので、ガス欠後に水で車は動くというのは
真っ赤な嘘と言えます!
水抜き剤はどうなの?
ここで疑問がひとつ。
「なら水抜き剤もヤバいんじゃ?」
そう思う人もいるでしょう。
ですが、特に問題はありません。
水抜き剤を入れる理由は、水よりも軽いガソリンを上に浮かせることで、
タンク内に残ってるガソリンを吸出し口まで底上げする名目で使われます。
しかもせいぜい1リットル程度なので、
走行すれば水は自然蒸発して無くなります。
あくまでも、すぐ近くにガソリンスタンドなどがある場合の最終手段として考える必要があり、極力使わないようにしてください。
ガス欠を起こして水を入れた場合の対処法とガス欠を起こさないためにできる対策
水を入れた場合に対処法とは?

もし、水を入れたらどうすればいい?

入れないことが一番なんだけど、そんな時は次の対処を試してみてね。
まず、自分で水を抜くことは
ほぼ無理と考えましょう。
となると、残された選択肢は
・JAFロードサービス
2つのうちどちらかになります。
車屋さんであれば、保険を使えば料金がかかる事なくレッカーしてくれるでしょう。
また、手っ取り早いのはJAFロードサービスなんですが…
会員かどうかで費用が左右されるので、
依頼するなら会員になっておくといいでしょう。
別記事では費用について
記事を書いているので、
参考にしてみてくださいね。

ガス欠を起こさないためにできる対策
ガス欠はならないことが1番ですが、
実際は気をつけていてもなる時はなります。
でも、急に止まるのは嫌だ…
そんな方のために、ガス欠を起こさないためにできる対策を紹介します。
難しいことでは無いので、
誰でも実践可能です!

どんなことをすればいいの?

給油ランプをこまめにチェックすること!

そんなことでいいの?

うん。数値は結構正確だからこまめにチェックすることで防止ができるよ。
ちなみに、ゲージが1番下まで行くと
エンプティマークが付きますが、
燃料は少ないけど少しは走行出来ますよ。って意味になります。
実際は車種によって変わりますが、
目安として覚えておくと安心です!
私が実践しているガス欠防止対策!
最後に、私自身が実践しているガス欠防止方法についても紹介します。
と言っても、給油ランプを見ることには
変わりないんですが(笑)
実践してることは
・携行缶を積んでおく
このふたつです!
ゲージの半分で給油や残り2メモリで給油
よく、もったいないからギリギリ
まで燃料使い切る。という方がいますが…
ガス欠になる確率が高くなるので
おすすめとは言えません。
特に遠出中に限っては、どこにガソリンスタンドがあるのか把握していないと、
気づいた頃にはガス欠寸前でスタンドも見当たらない…という状況になりかねません。
逆に余裕をもって給油しておけば、
もしもの時でも安心して走行が出来ます!
携行缶を積んでおく
また、もう一つの方法として携行缶という手もあります!
携行缶は予備としてガソリンを積んでおける缶で、以下のものですね。
容量は10Lや20Lと様々ですが、
遠出の際にガス欠を免れることができます!
実際に私も、遠出した際に近所にスタンドがなくて助けられたことがあります。
ですので、ガス欠を起こさないためにも
自分にあった方法を実践しましょうね。
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記事のまとめ
以上、ガス欠の際に水で走行ができるか
どうかの真相を紹介しました。
今回の記事を読むとわかる通り、
真相は真っ赤な嘘であると言えます。
そもそも、エンジン始動の条件を無視して
走行できるはずがありません。
車について知識をつけておけば、
このように直ぐに見抜くことも可能です!
ですので、もしガス欠を
起こしてしまっても、
水を給油ではなく。自分に取れる最前の
方法を実践して危機を乗り越えましょう!