
高速道路でタイヤがパンクしたんだけど。どう対処すればいいの?罰金を課せられるとも聞くけど。実際どうなの?
このような悩みにお答えします。
通常タイヤのパンクと言えば、タイヤの空気が
抜けて走行に支障を起こすトラブルの事。
こんな状態。↓
こんな時、一般道であれば広い駐車スペースや路肩など。車の邪魔にならない場所に停めやすく対処がしやすいですが…
高速道路になるとそうもいきません。
速度域が早いのはもちろんですが、気軽に停車できない点からどう対処すればいいのやらと不安に感じる方も少なくないでしょう。

そこでこの記事では、『高速道路でタイヤがパンクした場合の対処を知っておきたい。』こんな方向けに記事で詳しくお伝えしていきます。
✅パンクが元で違反金を課せられる条件について
✅違反金を課せられないためにできる正しい方法
タイヤがパンクした時に取るべき行動
それではさっそくパンクを起こした
際の行動について見ていきましょう。
行動は以下の通り。
周囲への危険を知らせる
安全な場所に停車させる
1つ目は安全な場所に停車させること。
もしパンクが起きた場合、安全な場所に
停車させることが最優先となります。
というのもパンクはタイヤの空気が
抜ける事を意味しますが…
無理に走行すれば余計なトラブル
(事故)を誘発する事はもちろん。
パンクの走行自体が違反になるのでお勧めできません。

そのため、安全な場所に停車させる事で
周囲に何かしらトラブルがある事を知らせられます。
※安全な場所は路側帯がおすすめですが、
走行に余裕がある場合はSAやPAも大丈夫です。
周囲への危険を知らせる
2つ目は周囲への危険を知らせること。
1つ目でも言ったように、自分は乗り加減や音などで何となく気づけても周囲からしたら何が起きているのかわからない方も少なくありません。
そんな時には停車させた後に
・三角表示板
2つを設置するといいでしょう。
発炎筒は赤い炎を出す事で遠くから
でも危険を知らせる事ができる物。
三角表示板は三角形の形をした道具で
本体にリフレクター機能を持ちます。
どうしても緊急で停止しないといけない状況に陥った際に、追突されるのを防ぐ目的で設置する表示板です。表示板自体は赤く遠くからの視認にも優れているので、設置することで第2の事故を未然に防ぎます。
どちらもトラブルの際に必要となるもの
で緊急時に使う事で役立ちます。
2つの行動が必要な理由は危険を回避する為
では『何故この2つの行動が必要なのか』
そう思いますよね?
と言う事でここからはその理由に
ついてご説明していきます。
自分がわかっていても相手には伝わらない
理由としては自分がパンクしたとわかっていても、相手に知らせる事ができないと意味がないからです!
本来車とは走行する上で
・ハザード=自分もしくは前方の異常を知らせる
・ブレーキ=減速を知らせる
など様々な合図をして対向車や
後続車に知らせています。
そのため後から来た後続車には
近づかない限り何が起こったかわかりません。
その結果が追突事故の原因という訳です。
車は急には止まれないもの
一般道か高速道路にもよって変わり
ますが車は急には止まれません…
何もしないまま停車すると
第2の事故につながります。
なのでパンクに限らずですが、異常が起きた場合は必ずハザードや三角表示板・発炎筒の点灯が必要になります。
パンクが元で違反金を課せられる条件について
ここからは高速道路でパンクした場合に
違反金を課せられる条件です。
通常パンクというのは、自分では気をつけて
いても必ずしも防げる訳ではありません。
そのため、高速道路でパンク=必ずしも
違反金と言う訳ではありません。
ではどんな時に課せられてしまうのか?以下で詳しく見てみましょう。
三角表示板を設置しないまま停車
まず三角表示板を設置しないまま停車する事。
三角表示板は車の後方に設置するもので、昼間は目視で。夜間はライトで反射して確認できるものです。
三角表示板を確認出来ることで周囲の運転者は
何かしらのトラブルと判断してよける事ができます。
ですが、所持していないもしくは出すのが面倒。こんな理由から三角表示板を設置しない事は【故障車両表示義務違反】となり違反金の対象になります。

発炎筒に関しては違反金の対象ではないが…
発炎筒に関しては三角表示板の
ように違反金の対象ではありませんが…
三角表示板同様にセットで使うと事故の回避に役立ちます。
特に高速道路は一般道と違いスピード域が異なるので、100km以上ではすぐに止まれません。
そのため、遠くからでもわかる三角表示板や
発炎筒が必須となるわけです。
違反金を課せられないためにできる正しい方法
ここからは違反金を課せられない
為にできる正しい方法について。
もし反則金の対象になりたくない
場合には以下の方法を実践しましょう。
停車後は三角表示板や発炎筒をつける
停車は必ず規定の位置にする
まずは停車する場所です。
基本的にはPAやSAが望ましいですが…
そこまで車が持たないそんな時に
便利なのが非常駐車帯(路側帯)です。
非常駐車帯は緊急時に停車できるもので、
バーストやパンクなどの際に役立ちます。
だいたい500m置きに設置してあるので
上手く活用して止めましょう。
停車後は三角表示板や発炎筒をつける
また、その際に必要なのが止めたあとの措置です。
道交法により、後続車に緊急で止まってますよという合図をしなければ行けません。
その合図が、三角表示板や発炎筒です。
光に反射する三角表示板や赤い炎で知らせる
発炎筒が合図として最適です。
反射板や赤い炎がたつことから、離れた場所
からでも一発で把握ができます。
このように、その時にできることを実践する
事で反則金の支払いは免れることができます。
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緊急時にも対処できる高速道路でのパンク時作業の流れ
最後は高速道路でのパンク時の作業の流れです。
一連の流れを確認しておく事で
今後のトラブル回避に役立ちます。
後ろに三角表示板や発炎筒を置く
安全のために車外(路側帯など)にでて警察に通報する
ロードサービスに連絡する
安全性を確保できるなら自分で解決する手も
ハザードをつけて路側帯に停車
まず初めにやることはハザードを
つけて路肩に停車させること。
ハザードランプは🔺のマークがついた灯火類で、方向指示器が左右についたもの。後続車に危険を知らせられます。
ハザードランプの後は路側帯に停車させる。
路側帯↓
路側帯は白線の内側にあるスペースで、
高速道路の場合はコンビニやスーパーなど。
広い駐車場がない代わりに路側帯の
ような一時的に止められるスペースがあります。
路側帯のようなスペースがあれば、後ろから追突される危険も少ないので自身の安全性が保たれます。
また近場にSAやPAがある場合は移動して止めるのもありです。
後ろに三角表示板や発炎筒を置く
停車が出来たら後ろに三角表示板や
発炎筒を置きましょう。
三角表示板 | 三角表示板は三角形になった道具で、本体がリフレクターになっているので光に反射して存在を知らせます。 |
発炎筒 | 発炎筒は赤い炎を出すことで、遠く離れた位置からも後続車に危険を知らせることが出来ます。 |
2つの道具を設置する事で後続車からも
目視で危険である事を理解出来ます。
安全のために車外(路側帯など)にでて警察に通報する
安全な場所に退避した後は警察への通報です。
高速道路でのパンクは事故と
同じなので必ず忘れず通報が必要です。
・道路緊急ダイヤル(#9910)に電話
・非常電話を使う
110番は通常通りの警察への連絡なので省略。
道路緊急ダイヤル(#9910)は高速道路で
事故やトラブルが起きた際に連絡する手段の一つ。
一般的には道路上の落下物がある際に連絡するイメージですが…
タイヤがパンクした際にも連絡可能です。
非常電話については高速道路上
に設置された電話の事。
こんなやつ↓
受話器を取るだけで道路管制センターに直接繋がります。
高速道路では1kmおきに設置されているので、
近くに非常電話があれば利用しましょう。
特に携帯の電池切れや所持
していない時に便利です。
ロードサービスに連絡する
あとは連絡となりますが…
・JAFロードサービス
いずれかに連絡するのがおすすめです。
保険のロードサービス | 保険のロードサービスは年間〇回と使用制限はありますが…期限内であれば対処してくれます。 |
JAFロードサービス | JAFロードサービスは、会員・非会員に限らず依頼が出来るサービス。 |
※ただし、非会員の場合は1万円以上かかるので注意。
もしこれからのために無料で済ませたい
場合は事前に会員登録を済ませる事が最適。
安全性を確保できるなら自分で解決する手も
また、もし安全性を確保できるなら自分で
解決するのもひとつの手です。
特に安全で広いスペースが確保
できる前提の場合ですが…
スペアタイヤに自分で変える
ことで対処ができます。
※パンク修理キットではバーストは
修理できないので注意が必要。

スペアタイヤの交換方法も一緒に知りたい方は以外記事を参考にしてみてください。

パンクしても焦らず自分に出来ることをしよう!
以上、高速道路でタイヤがパンクした場合の対処方法と罰金を課せられる条件を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
周囲への危険を知らせる
・三角表示板や発炎筒をつけない
このようにパンクした時の対処まではいいものの、間違った手順を踏むことで罰金を課せられるケースもあります。
そんな時は、正しい停車位置や措置をして
違反金が課せられることを防ぎましょう。
正しい方法を実践することで違反金だけで、
なく安全性を確保することにも繋がります!