凍った車の窓ガラスに熱湯をかけては絶対ダメって聞くけど?熱湯かけるとどうなるの?正しい解氷方法は?
ガラスの凍結は字のごとく、ガラス面が
凍り付いて視界不良を起こす事。
視界不良になれば当然運転はできないので、手っ取り早く凍結を解消させるために熱湯をかけるという人は少なくないことでしょう。
ですが、楽だからと熱湯をかける事は
ガラスにとって最善な方法とは言えません!
当記事では、そんな熱湯をかける問題について
✅正しい解氷をするにはどんな方法が最適なのか
詳しく解説していきます。
事前に知っておくことで正しい対処ができるようになるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
凍った車の窓ガラスに熱湯をかけては絶対ダメな理由
まず、タイトルにある【凍った車の窓ガラスに熱湯をかけては絶対ダメな理由】について。
結論から先に申し上げますと、
ガラスが割れる原因になるからです。
何故なら、熱湯をかける事でガラスを構成する
組織が熱に耐えられなくなってしまうからです…
通常ガラスには、温度が上がると膨張
する性質があります。
そのため、熱湯をかける事によって
全体ではなく一部分の温度が上昇してしまうと、
温度が低い部分と高い部分に分かれます。
その結果、ガラス全体のバランスが崩れ割れてしまいます…
車の窓ガラスはすぐには割れない?
とはいえ、車の窓ガラスは通常のガラスとは違いすぐに割れる訳ではありません。
車のフロントガラスは本来事故によって
ガラスが飛散しないように、
材質の違う2枚のガラスと特殊なフィルムを挟んだ合わせガラスで構成されています。
そのため、特殊なフィルムによって熱湯をかけても室内のガラスには温度は伝わりません。
ですが、熱湯をかけた外側のガラスは膨張をします。
つまり一般のガラスと同じように、
低い部分と高い部分ができる訳ですね!
その結果、限界を超える事でガラスに亀裂が生じ
徐々に割れていきます。
ただし、気をつけてほしいのは
フロントガラスに傷がある場合です。
徐々に割れるとは言いましたが、ガラスにひびが入っていた場合は割れる速度は速まってしまいます…
ですので、ガラスの氷を解くために熱湯をかける事はお勧めできません。
他にも方法はあるけどお勧めできない?
他には、水道水やぬるま湯をかけ徐々に
溶かしていく方法もあります。
この方法はあくまで気温が高めな
場合におすすめの方法なので、
氷点下の場合は掛けたそばから凍ってしまうので正直お勧めできません…
正しい解氷の方法
では、解氷するには何がいいのか?それは解氷スプレーを使用する事です。
解氷スプレーって何?
解氷スプレーは霜や雪を取り除くためのスプレーだね。
フロントガラスについた霜や雪を
落とすためのスプレーで、
吹きかけながら布などで軽くこする事で簡単に取り除くことができます。
成分にエタノール(エチルアルコール)が含まれているので、凍った窓ガラスでも瞬時に溶かす事ができる訳ですね!
アルコールの一種で、お酒なんかによく使われている成分ですね。水が氷る温度0℃にたいして−114.5℃で凍るのでその特性を生かして氷を溶かします。
熱湯と違いガラスにひびが入る心配もないので、
冬の間は必需品となります。
実際自分も冬は毎回使用しているので問題もありません。
ですのでもし、熱湯以外で解凍を試みたい方はぜひ解凍スプレーを使用してみてください。
記事のまとめ
以上、凍った車の窓ガラスに熱湯をかけると危険な理由と正しい解氷方法を紹介させていただきました。
今回の記事のおさらいです。
亀裂ができる→亀裂が広がり次第にガラスが割れるといった順で進行していきます。
もし割れるリスクを減らし、凍った車の窓ガラスを解氷したい場合は、是非解氷スプレーを試してみてください!
当サイトでは、他にも車の窓ガラスが曇る原因についても解説しているので合わせて参考にしてみてください。
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