オーバーヒートに関係する修理項目について聞きたいんだけど。どんな内容があるの?費用はどのくらいかかる?
このような悩みはありませんか?
通常オーバーヒートと言えば、エンジンが熱を持ちすぎる事で起こるトラブル。
その原因はいくつかあり、どれかひとつでも
当てはまればオーバーヒートとなります。
今回は、そのうちのオーバーヒートに関係する修理項目や費用について解説していきます。
内容は以下
✅それぞれの費用
✅依頼した場合と自分でする場合の費用
記事を最後まで読む事で、知識を得ることはもちろん。
これから先オーバーヒートを治す上で、どのくらいの費用が発生するのか目安を知ることが出来ます。
費用については項目ごとに変化するので、この機会に学んでみましょう
オーバーヒートが起きた時に修理すべき6つの項目
まず、タイトルにあるオーバーヒートに直接関係する6つの項目について。
別記事【【問題解決】車のオーバーヒートの原因(3つ)と実践で使える対処方法】で、
オイル系統が原因の場合
負荷をかけた走行が原因の場合
3つの場合が原因でオーバーヒートは起こりますよ。と説明しましたが…
オーバーヒートの修理をする場合、細かく分けると6つの項目により修理箇所がわかれます。
冷却水の交換
1つ目は冷却水の交換です。
冷却水はエンジン内部を循環するもので、循環と共にエンジン内部の熱を奪い温度を保つ役割があります。
ですが長期間交換をしないと効果が低下するので、水温が異常上昇の末にオーバーヒートの原因になります。
サーモスタットの交換
2つ目はサーモスタットの交換です。
サーモスタットは、
・水温が下がると閉じる
2つの工程によって温度調整を行う部品です。
ですが、サーモスタットが故障すると開いた
ままもしくは閉じたままになります。
このうちサーモスタットが閉じたままになると、冷却することが出来なくなるのでオーバーヒートへと繋がります。
ラジエーターの交換
3つ目はラジエーター交換です。
ラジエーターの役目は、熱を奪った冷却水をラジエーターに戻す事で適正温度まで冷ますこと。
つまり、冷却水だけでは冷えきらなかった水温を適正温度に下げる補助の役割を持っているわけですね。
そのため、ラジエーターが故障すると温度管理が出来なくなるのでオーバーヒートになるわけですね。
ウォーターポンプの交換
4つ目はウォーターポンプの交換です。
ウォーターポンプは、冷却水(クーラント液)を循環させるための装置です。
本来冷やされた冷却水をエンジンに送るまでは
出来ても、自力で戻ってくることはできません。
ですが、ウォーターポンプは送るためのポンプの役割があるので、活用することで冷却水の循環を行うことが出来ます。
逆に、ウォーターポンプが故障することで循環が出来なくなるので水温上昇を抑えられなくなるわけです。
電動ファンの交換
5つ目は電動ファンの交換です。
電動ファンはラジエーター内の水温が異常に高くなった時に回り、強制的にラジエーターを冷やすというものです。
本来なら走行中は走行風で冷やすことが出来ますが…
アイドリング中や信号待ちなどでは風が当たらないので冷やすことはできません。
そこで役立つのが電動ファンです。
特定の条件で連動して回るので、走行中でなくてもラジエーターを冷やすことができます。
逆に言えば、故障すると冷やせなくなるので
オーバーヒートの原因を作ります。
エンジンオイルの交換
6つ目はエンジンオイルの交換です。
エンジンオイルは車もしくはバイクに
使用される専用のオイルになります。
エンジンを作動させる上でなくては
ならないもので、
良好な状態を保つためには定期的に
交換をする必要があります。
内部を循環して綺麗に保つことで、エンジン
保護をする役目があります。
ただ循環している液体でなく、
エンジンを守っている訳です!
そのため長期間交換をしないと効果が低下するので、エンジン内部の熱を抑えることが出来なくなりオーバーヒートとなります。
このように、オーバーヒートには修理に
関係する6つの項目があります。
修理にかかる費用について
続いて修理にかかる費用についての紹介です。
修理については作業内容によって変わるので、
参考として覚えておきましょう。
冷却水にかかる費用
1つ目は冷却水にかかる費用です。
冷却水はピンからキリまでありますが、
性能で選ばなければ安く済ませられます。
例えばどんなものがいいの?
サーキット前提でなければ純正同等のもので大丈夫だね。
私自身が実際に使っているものであれば、
KYKのラクラククーラントです。
KYKのラクラククーラントは-40℃まで対応の冷却水で、2L・5Lの2種類から選択できます。
2L=¥704前後。5L=¥1604前後。
全体的な費用の目安は
・高いもので¥3000前後
と覚えておきましょう。
サーモスタットにかかる費用
サーモスタットに関しては、本体のみの交換
なので¥2000〜¥30000前後となります。
車種によって変わるので必ずこの値段とは言えませんが…
ラジエーターにかかる費用
ラジエーターの費用はどこを修理
するのかで変わります。
例えばラジエーター本体だけなら2~8万円程。
それに加えてラジエーターに繋がるパーツも交換となると、
・冷却水の補充 1〜3千円
ウォーターポンプにかかる費用
車種によりますが、ウォーターポンプの交換は
6000円~7万円ほど費用がかかります。
それに加えて抜けた分の冷却水の補充も必要となるので…
電動ファンにかかる費用
2~5万は羽も含めた一式の値段になりますが、
費用を抑えるならモーターのみ交換という手もあります。
エンジンオイルにかかる費用
エンジンオイルにかかる費用は粘度によって変わりますが…
交換を依頼した場合にかかる費用と工賃
費用については何となくわかったけど、依頼した場合ってどのくらいかかるんだろ?
依頼した場合は費用にプラスして工賃がかかるんだけど、作業によって変わるから簡単に紹介するね。
冷却水にかかる費用
冷却水の交換を依頼した場合は
商品代金+工賃となるので…
サーモスタットにかかる費用
サーモスタットの交換を依頼した場合は
商品代金+工賃となるので…
ラジエーターにかかる費用
ラジエーターの交換を依頼した場合は
商品代金+工賃となるので…
それに加えて冷却水やホース類も交換になると追加で費用や工賃がかかります。
ウォーターポンプにかかる費用
ウォーターポンプの交換を依頼した場合は
商品代金+工賃となるので…
電動ファンにかかる費用
電動ファンの交換を依頼した場合は
商品代金+工賃となるので…
エンジンオイルにかかる費用
エンジンオイルの交換を依頼した場合は
商品代金+工賃となるので…
このように作業によって工賃が変わってくるので、この機会に目安として覚えておきましょう。
修理をするなら自分でやるのと依頼するのどっちがお得?
最後になりますが、修理をするなら自分でやるのと依頼するのどっちがお得なのかについても触れておきます。
安く済ませたいなら自分で修理
まず、安く済ませたいなら自分で修理することです。
理由としては工賃がかからないためです。
基本的に、作業を依頼をすると商品料金の
他に工賃というものがかかります。
工賃は労力に対して支払う手間賃で、作業に見合った対価と言えます。
そのため、作業を依頼すると
商品料金+工賃で料金が通常より
高くなる傾向にあります!
その逆に、自分でやれば工賃がかからないので安く済ませたいなら自分で修理するのが最適と言えます。
・【自宅で出来る】冷却水の補充(交換)後にやるエア抜きの方法と手順 ≫
・車のサーモスタットの交換方法〜エア抜きまでの簡単な手順! ≫
・車のラジエーター交換の方法と冷却水の補充後にするべき対策! ≫
安全性を求めるなら依頼するのがお得
逆に安全性を求めるなら依頼するのがお得です。
自分でやると全てが自己責任になるので、失敗した時のリスクも背負わなくては行けません。
そのため、安全性を求めるなら依頼する
のがお得と言えます。
どちらにするかはその時の状況で変わるので、自分に合った方法を実践しましょう。
6つの修理箇所を理解してエンジンが壊れる前にオーバーヒートを改善させよう!
以上、オーバーヒートが起きた時に修理すべき6つの項目と依頼した場合の費用を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
サーモスタットの修理
ラジエーター
ウォーターポンプ
電動ファン
エンジンオイルの交換
サーモスタットにかかる費用
ラジエーターにかかる費用
ウォーターポンプにかかる費用
電動ファンにかかる費用
エンジンオイルにかかる費用
サーモスタットにかかる費用(商品+工賃が¥6000)
ラジエーターにかかる費用(商品+工賃が¥5000)
ウォーターポンプにかかる費用(商品+工賃が¥30000前後)
電動ファンにかかる費用(商品+工賃が¥10000)
エンジンオイルにかかる費用(商品+工賃が¥550)
安全性を求めるなら依頼するのがお得
オーバーヒート=放置するとエンジンが壊れることになるので、車を壊さない為にも正しい修理をしましょう!
また、今回紹介したオーバーヒートとは逆にオーバークールと言う危険な症状もあるので一緒に知っておくと安心です。