球切れや好きな色で臨むと車検に落ちるって噂で聞いたけど本当なのかな?
このような事を耳にすることがあります。
一般的にルームランプと言えば天井に
取り付けられた灯火類のひとつ。
スイッチの切り替えによって点灯/消灯が
できる事から必ず使うといった事はありません。
使わなくても問題は無い=車検には関係しないんじゃないの?と思う方もいるでしょう。
結論から言えばその通りで、ルームランプ
自体に車検項目は含まれません。
ただしここで言えるのはあくまで
ルームランプの車検項目。
それ以外のことが原因でルームランプが
含まれてしまう可能性もあります。
どんなことが含まれるのか?この記事では順を追って詳しくお伝えしていきます。
※今回の内容以外にもルームランプについて色々知っておきたい方は、別記事でまとめている記事を参考にしてみてください。
球切れや好きな色でも車検には影響しない
先程も言ったように
理由としてはルームランプ自体に
車検項目がないため。
というのも、ルームランプというのは
あくまで補助的に備えられているもの。
一般的な灯火類のように、『○○のタイミングで必ず点灯するようにしましょう。』といった事はありません。
そのため仮に球切れや好きな色
でも問題が無いわけです。
ただし検査官しだいでは色で指摘される危険性が
なので、車検時の検査でも室内灯が点くかどうかは検査項目ではないのでチェックされることもありません。
ただしあくまでルームランプ限定なので…
色に関しては【道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第62条】により基準があるので、何でもいいという訳ではありません。
【道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第62条】の基準。
・ 後方を照射、若しくは後方に表示する灯光の色が橙色である灯火又は灯光の色が赤色である灯 2.5mとう火を備えてはならない
・決められた箇所を除き、後方を照射し又は後方に表示する灯光の色が白色である灯火を備えてはならない
1つ目は自動車の前面ガラスの上方には、
灯光の色が青紫色である灯火を備えてはならないです。
これはフロントガラスに関する車両法の内容ですね。
つまりは『ガラスより上に灯火類が点く場合は青紫色にしてはいけませんよ。』という内容なので、ルームランプに青紫色を使うことはNGです。
以下、道路運送車両法に記載があります。
自動車(一般乗合旅客自動車運送事業用自動車を除く )の前面ガラスの上方には、
灯光の色が青紫色である灯火を備えてはならないhttps://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokukokuji/saikoku_218_00.pdfより引用
2つ目は後方を照射、若しくは後方に表示する灯光の色が橙色である灯火又は灯光の色が赤色である灯 2.5mとう火を備えてはならないです。
これは灯火類に関する項目ですね。
つまりは『橙色や赤色などの灯火と被る色にしてはいけませんよ』という内容なので、ルームランプに赤や橙を使うことはNGです。
以下、道路運送車両法に記載があります。
後方を照射し若しくは後方に表示する灯光の色が橙色である灯火で照明部の上縁が地上 以下のもの又は灯光の色が赤色である灯 2.5mとう火を備えてはならない
https://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokukokuji/saikoku_218_00.pdfより引用
3つ目は決められた箇所を除き、後方を照射し又は後方に表示する灯光の色が白色である灯火を備えてはならないです。
つまりは『決められた場所を除いて白色の灯火にしてはいけませんよ。』という事。
以下、道路運送車両法に記載があります。
自動車には、次に掲げる灯火を除き、後方を照射し又は後方に表示する灯光の色が白
色である灯火を備えてはならない。この場合において、指定自動車等に備えられた車体
側面に備える白色の灯火(いわゆるコーチランプ)と同一の構造を有し、かつ、同一の
位置に備えられた白色の灯火は、この基準に適合するものとする。https://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokukokuji/saikoku_218_00.pdfより引用
今までのものをまとめると
・赤色や橙色が後方を照射する場合は不適合
・確実に適合させたいなら白色となります。
結局、ルームランプは車検に関してはどうなの?内容を詳しくまとめた結果
結局、適さない状態で車検に臨んだ場合どうなるの?という方に。
先にも説明した通り、適当な色は指摘もしくは車検に
通らない可能性があると思った方がいいでしょう。
理由はこの2つ
・赤色や橙色が後方を照射する場合は不適合
注目すべき点は前面ガラスの上方です。
前面ガラスの上方にはルームランプ以外のランプは
ないのでこの場合はルームランプも含まれます。
なので、灯火の色を青紫(青も含まれる)にした場合不適合となります。
もう一つは赤色や橙色が後方を照射する場合です。
赤色や橙色で後方を照射した場合とは?
簡単に言えば、テールランプやウインカーなどを点灯した場合に赤色や橙色のルームランプだと車検には適合しないって事だね。
というのも、
・ルームランプは車内を照らすもの
本来はそれぞれ性能が違います。
赤=テールランプ。ウインカー=橙色となりテールランプやブレーキランプと同じとみなされるため、
橙色や赤色は車検に不適合となります。
指摘もしくは不適合になりたくない場合は
なら適合するにはどんな色にすればいいの?
ハロゲンなら純正の淡黄色。社外なら白がおすすめだね。
まずハロゲンなら純正球に交換するのがおすすめです。
純正球はハロゲンの淡黄色が使われている事が多く、球が切れた場合でも同じ色に替えれば指摘されることはありません。
また、社外に替えたい場合は白を選ぶと安全です。
でもさ、3つ目の項目に決められた箇所を除き、後方を照射し又は後方に表示する灯光の色が白色である灯火を備えてはならないってゆうのがあるよね。
確かに白も備えてはいけないってあるけど、あくまで条件を満たさない場合ね。
その条件というのが以下の内容です。
一 番号灯
二 後退灯
三 室内照明灯
四 一般乗合旅客自動車運送事業用自動車の方向幕灯
五 一般乗用旅客自動車運送事業用自動車の社名表示灯
六 その構造が次のいずれかに該当する作業灯その他の走行中に使用しない灯火
イ 運転者席で点灯できない灯火
ロ 運転者席において点灯状態を確認できる装置を備えたものhttps://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokukokuji/saikoku_218_00.pdfより引用
ぱっと見でわかるのは
・後退灯
・室内照明灯
この3つです。
番号灯はナンバー灯の事。後退灯はバックランプ。
室内照明灯はルームランプを表します。
つまり、室内照明灯(ルームランプ)は
白色であれば車検に適合となります。
ルームランプ事態には車検に影響しないものの、その他の灯火に該当する危険性もあるので、もし気になる方は白一択にすると安全です。
確実に車検適合にしたい場合は白を選ぼう!
以上、ルームランプの車検に関する影響を紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
ただし、車両法の基準次第では指摘されることも…
後方を照射、若しくは後方に表示する灯光の色が橙色である灯火又は灯光の色が赤色である灯 2.5mとう火を備えてはならない
決められた箇所を除き、後方を照射し又は後方に表示する灯光の色が白色である灯火を備えてはならない
指摘もしくは不適合になりたくない場合は白を選ぶべき
実際の車検検査ではルームランプの
点灯や色の確認は検査項目に入っていません。
しかし検査官によっては確認する場合があるので、
・車検に適合するものを取り付けたい
・指摘された時のことを考えると不安
自分に合ったルームランプを選びましょう。
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ルームランプについてもっと知りたいけど色々ありすぎて探すのが面倒。
こういった疑問はありませんか?
一般的にルームランプは調べようとしても
・トラブル関連
・違反関連
などがあります。
そこから細かくしていくとさらに種類も増える事に…
こうなってくると『正直調べていくのが面倒』という方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では項目ごとに重要な内容をまとめてみました。
項目ごとにチェックすることで知識がつくので、これから先ルームランプ灯が元で失敗するリスクを減らすことにもつながります。