車にとっての存在意義や減速を知らせるテールとストップランプ。そのバルブにはT20・S25の2種類があり、車によってそれぞれ設定されています。
本来であれば、この違いを元にバルブを
選ぶ際の目安にするわけですが…
バルブの知識が疎いと

・そもそも2つの違いって何?
・選ぶ場合の見分け方とかあるの
と疑問に感じる方も少なくないでしょう。
実際に違いを知ることは大事な事で、仮に適当に選べば『いざ交換』となった時に形状の違いから装着できないリスクもあります。
それを防ぐためにも、T20・S25について
知識を深めておくことが必要です。

この記事ではそんなテールとストップランプのバルブについて、2つの違いを元に見分け方も一緒にまとめてみました。
✅シングル/ダブル球の違い
✅ピンチやピン角について
✅バルブの見分け方
※今回紹介した以外にもテールランプについて知りたい方は、【テール/ストップランプの知識”よくある悩み(疑問)や解決策・作業まとめ”】を参考にしてみてください。
テール&ストップランプは大きく分けるとT20とS25がある
テール&ストップランプの種類には
・S25バルブ
2つの種類があります。
T20の特徴は口の部分がコの字になっていること。コの字になっているので、差し込むだけで装着できます。
その一方でS25バルブの特徴は差し込み口が丸みを帯びていること。差し込んだ上で爪に合わせて固定させることで装着ができます。
T20とS25で聞くシングル/ダブルって何?

T20やS25は何となくわかったけど、たまに聞くシングル/ダブルって何なの?。

バルブが点灯する段階の事だね。例えばシングルは1段階点灯を意味。ダブルは2段階点灯を意味しているね。
シングルは1段階点灯を意味
シングル球は名前の通り1段階点灯するバルブの事。今回で言えばテールランプを点灯させる時などによく使われるバルブです。
仕組みとしてはシンプルで、プラスとマイナス
それぞれに電気が流れる事で点灯する構造。
シングル球の場合はプラスとマイナスが1つなのでそれ以上点灯する事はありません。
ダブルは2段階点灯を意味
その一方でダブル球は2段階点灯するバルブの事。ブレーキランプを点灯させる時によく使われるバルブです。
※光量差を無視した運転は【整備不良】になるので注意が必要。詳しくは【テール/ストップランプに光量差がないと違反”ルールを破ると反則金や違反点数(減点)の対象”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。
ダブル球の仕組みとしてはプラスとマイナス
それぞれに電気が流れる事で点灯する構造。
ただしシングル球と違うところは、プラスとマイナスが2つあること。片方は1段階点灯、もう片方は2段階点灯する仕組みです。
たとえばテールとストップランプをそれぞれ点灯させようと考えた場合。この時、テールを①のプラスとマイナス。ストップランプを②のプラスとマイナスとする。
スモールスイッチをONにする事で①のプラスとマイナスに電気が流れてテールランプが点灯。逆にブレーキを踏むと②のプラスとマイナスに電気が流れるのでストップランプが点灯する流れになります。

このことからもわかる通り、シングル球は一段階点灯。ダブル球は2段階点灯する意味があることがわかります。
さらに分けるとピンチやピン角違いがある
ここまでがテール/ストップのT20・S25の違いになりますが…
さらに細かくするとピンチやピン角違いに分けることが出来ます。詳細についてはこれから解説していくので、合わせて確認していきましょう。
T20ピンチ違い
T20ピンチ違いと通常のバルブの
違いは中央の突起部分が違う事。
画像で見比べるとわかる通り
差込部の突起の形状が異なります。
S25ピン角150°・180°
S25にはピン角150°・180°があり、
一般的に使われるのが180°です。
正面から見るとわかりますが、ピンの位置が
・180°
いずれかの位置で変わります。
2つのバルブの見分け方
ここからは2つのバルブの見分け方です。
ピンチやピン角は突起部の形状や角度で判断
自分の車がシングル球・ブレーキ球どちらかを見分ける方法
欲しいバルブがシングル球・ブレーキ球で見分ける方法
T20やS25は見た目の形状で判断しよう
T20・S25バルブを見分ける場合は、
先ほども言ったように形状です。
差込口の形状がそれぞれ異なるので、
・S25バルブはUの字
というように覚えましょう。
ピンチやピン角は突起部の形状や角度で判断
ピンチやピン角は突起部の形状や角度で判断しましょう。
例えば
・S25のピン角違いならピンの位置
もしくは、バルブのパッケージ上にピン角○○や
ピンチ違いなど記載があるので参考にしてみましょう。
自分の車がシングル球・ブレーキ球どちらかを見分ける方法
また、シングル球・ブレーキ球を
見分ける方法についてですが…
見た目では判断できないのでブレーキを
踏んで確かめるのが効率的です。
実際に確認してみると画像のように光量に
差が出る。もしくはブレーキ時には点灯しません。
・光量に差がなければシングル球
このようにわかります。
欲しいバルブがシングル球・ブレーキ球で見分ける方法

でも欲しい商品については、購入しないと結局は確認できないよね。そんな時はどうすればいいの?

実際に点灯確認できない場合は、パッケージ表記を見てみるといいよ。
たとえばヴァレンティのバルブなら
赤枠で囲った部分。
S25ダブル/シングル球兼用となります。

この場合は兼用なのでどちらも使用できますよって意味だね。
シングル球用ならシングル限定。ダブル球用ならダブル球限定というように、使えるバルブが一目でわかります。
ピンチやピン角違いの兼用性について
最後はピンチやピン角違いの兼用性に
ついても確認してみましょう。
ただし、メーカーによっては兼用も?
基本的に兼用性はない
まず基本的に兼用性はないと
言う事を覚えておきましょう。
理由としては形状やピン角の違いから装着ができない為。
例えばS25バルブを例とした場合。
このような理由から兼用性はできないと言えます。
ただし、メーカーによっては兼用も?
ただし、メーカーによっては兼用も出来る場合もあります。
例えば【fcl.(エフシーエル)LEDバルブ】。T20ピンチ違いと兼用できるのが特徴で
・T20ピンチ違い⇒T20
どちらでも取り付けができます。
通常であれば兼用ができないもので、メーカーによってはこのように兼用できるタイプもあるので覚えておくといいでしょう。
バルブの違いや見分け方を理解してこれからに活かそう
以上、テール・ストップランプの種類と
見極め方を紹介しました。
今回の記事の簡単なおさらいです。
S25バルブ
ダブルは2段階点灯を意味
S25ピン角150°・180°
ピンチやピン角は突起部の形状や角度で判断
・光量に差がなければシングル球
テール・ストップランプと一括りに言っても、
どれでもいいと言う事はありません。
車に合った種類があり、それぞれ適した
バルブを取り付けることで安全に走行ができます。

なので、もしこれから先自分でバルブを選ぶ機会がある方は、今回の記事を参考に今のうちに種類や見極め方を理解しておきましょう。