車を所有している方なら誰しも見た事のあるヘッドレスト。ヘッドレストは調整式になっていて、身長に合わせて高さを整えることが出来ます。
本来であれば調整しながら運転をするのが一般的ですが…
・ない方のが落ち着く
中にはこういった理由から取り外して運転をする方がいます。この運転が見つかった場合は【道路運送車両の保安基準第22条第4号】に反してしまうので注意が必要。

この記事では、そんな道路運送車両の保安基準第22条第4号の詳細や基準に反したことで起こるトラブルについてまとめてみました。
ヘッドレストの未装着は【道路運送車両の保安基準第22条第4号に該当
車を所有している方なら誰しも見た事のあるヘッドレスト。ヘッドレストは調整式になっていて、身長に合わせて高さを整えることが出来ます。
しかし、そんなヘッドレストでも人によっては高さが合わずに逆に邪魔になって取り外す方も少なくはないことでしょう。
ですが、タイトルにもあるようにヘッドレストを外す事は道路運送車両の保安基準第22条第4号に反するのでむやみにとることはおすすめしません。
取り外して走行した時点で、道路運送車両第
22条の4項【頭部後傾抑止装置等】に該当します。
以下内容。
第22条の4 自動車(車両総重量が3.5トンを超える自動車(専ら乗用の用に供する自動車であって乗車定員10人以下のものを除く。)、二輪自動車、側車付二輪自動車、大型特殊自動車、農耕作業用小型特殊自動車及び最高速度20キロメートル毎時未満の自動車を除く。)の座席(第22条第3項第1号から第4号までに掲げる座席及び自動車の側面に隣接しない座席を除く。)のうち運転者席及びこれと並列の座席には、他の自動車の追突等による衝撃を受けた場合において、乗車人員の頭部の過度の後傾を有効に抑止し、かつ、乗車人員の頭部等に傷害を与えるおそれの少ないものとして、構造等に関し告示で定める基準に適合する頭部後傾抑止装置を備えなければならない。ただし、当該座席自体が当該装置と同等の性能を有するものであるときは、この限りでない。
道路運送車両の保安基準【2003.9.26】第22条の4(頭部後傾抑止装置等)より
簡単に言えば
事故が起きた際に、『頭部の衝撃を抑えるために運転席と助手席のヘッドレストの着用を義務づけましょう。』というもの。

保安基準で決められている以上は外すことはできないので、車検に通すためにも普段から装着するように心がけましょう。
反則金や違反点数は特にないが…
反則金や違反点数は特になく厳重注意で済まされる事がほとんどです。
理由は道路交通法ではなく、道路運送車両の保安基準になるため。
道路交通法は違反にならない為の法律なため反すると違反として反則金や違反点数などがありますが、道路運送車両の保安基準は車検問題などを取り扱っていて特に違反に関しては設定されていません。

厳重注意だけなら外してもいいかな

そうしたい気持ちもわかるけど、外す事で危険になる可能性もあるからおすすめは出来ないね。
例えば
・事故時の保健が効かなくなる
車検に通らなくなる
まず車検に通らなくなること。
道路運送車両の保安基準第22条の4に頭部後傾抑止装置等というのがあり、これがヘッドレストに含まれます。
保安基準第22条の4では、『頭部後傾抑止装置を備えなければならない。』。つまりヘッドレスト装着は義務であり、車検に通らなくなることを意味します。
事故時の保険が効かなくなる
また、ヘッドレストを外す事で事故の際の
衝撃を緩和出来なくなります。
緩和出来ないことでむち打ちになりやすくなり、
保険が効かずに出費が自腹になる可能性も…

そのため面倒かもしれませんが、保険適用させるためにはヘッドレストを装着したままにしましょう。
ヘッドレストが元でトラブルにならない為に
ここからはヘッドレストが元で
トラブルにならない為の対策。
ヘッドレストが嫌な場合は社外のシートもおすすめ
ヘッドレストの着用を心がける
まず根本的な問題解決として、
ヘッドレストを車に装着すること。
外す事で車検に通らなくなる訳ですから、装着した状態を保つ事で解決への糸口となります。
ヘッドレストが嫌な場合は社外のシートもおすすめ
また、「ヘッドレストが身長に合わなくてどうしても無理。」という方には別の方法がおすすめです。
その方法がヘッドレストと一体型の
シートに交換することです。

って言ってもどんなシートがいいのかな?

主にスポーツ系のシートだね。
特に車検を前提とするなら
・ブリッド2種類のシート。
別途でシートレールを揃える必要はありますが、一体型のシートに変える事で車検問題はクリアできます。
※下手に適当なシートを入れると車検に通らなくなる。
また、社外のシートに替える事で腰痛もちの
方でも疲れにくく長く運転する事ができます。

ちなみに私の場合は、レカロシート SR-7。値段は高いですが、その分でヘッドレスト問題はもちろん。疲れを和らげてくれるので長時間の運転でも安心です。

記事のまとめ
以上、ヘッドレストについてご紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
ただし車検に通らなくなる
・ヘッドレストと一体型のシートに変える
記事でもわかる通り、ヘッドレストを
外しての走行は違反となります。
特に罰則はありませんが、外す事で車検に通らなくなるので、面倒な手間を省くことが出来ます。

また、「ヘッドレストがどうしても無理。」という方には一体型のシートに取替えることで対策ができます。おすすめはレカロシート SR-7