車にとってのセルモーターは、エンジンを
始動する上で必要不可欠なパーツ。
本来であれば、キーをON以上もしくはスタートボタンを押すことでエンジン始動ができます。
ですが、ふとした時にセルモーターが反応しないトラブルに見舞われる場合があります。
こんな時、原因を明確にした上で対処するのが一般的ですが…
やり方によっては緊急時の応急処置として、
セルモーターを作動させる事ができます。

今回はそんなセルモーターを、一時的に動かす方法についてまとめて見ました。
✅ 応急処置の方法が知りたい
✅自分でやる時の為に覚えておきたい
応急処置はあくまで一時しのぎ
まず大前提として、応急処置=症状が
完治する訳ではありません。
そのまま放置するのはダメ
緊急時の応急処置をしたからと言って、症状が完全に治ることはありません。

エンジン始動できたからこれで大丈夫でしょ。
と自己完結してそのまま放置すればまた
同じことの繰り返しになります。
原因を明確にした上で対処するのが大切
1番いいのは緊急時の応急処置は
一時しのぎと考えること。
完全に治るわけではないので、一時的に復活したあとは点検や修理ができるところに移動する。移動後に原因を明確にして対処するのが最適な方法と言えます。
そのため、これから紹介する方法以外にも関連
する原因や対処方法を知っておくと今後に役立ちます。
※原因や対処方法については、【セル(スターター)モーターが動かない″考えられる4つの原因や対処方法・防ぐ対策を解説″】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

緊急時の応急処置として役立つ方法2つ
ここからは、緊急時の応急処置として
役立つ方法を2つお伝えします。
・押しがけをする(AT車ではできない)
セルモーターを叩いてみる
1つ目はセルモーターを叩くこと。
昔からある方法で、モーターを叩く事で
軽い症状であれば回復する場合がある。
・棒状のもの
いずれかを使い叩きつつ、キーを回す。もしくはスタートスイッチを押してみましょう。
この時、エンジンがかかったからと言って

エンジン始動できたからこれで大丈夫でしょ。
とは考えずに、必ず自分で問題解決や修理工場に依頼しましょう。
※下手に自己解決して放置すると同じことの繰り返しになります。
押しがけをする(AT車ではできないMT車限定)
2つ目は押しがけをすること。
これはMT(マニュアル)車に限定したもので、AT車で試すことはできないので注意。
やり方としては
【運転席側】 | ・イグニッションをON状態 ・パーキング(サイド)ブレーキを解除 ・ギアは2速+クラッチを踏んだ状態 |
【もう一人の人】 | 車を押す。※押しがけは1人で出来ないので必ず2人1組でやるのが一般的。 |
速度がある程度乗った時にクラッチを離す⇒
アクセルを踏み込むとエンジンが掛る流れ。
エンジンが掛かった場合は、極力止まらずに自分で問題解決や修理工場に依頼しましょう。
※押しがけの実際のやり方については、【【いまさら聞けない】押しがけって何?できる車・できない車の違いや作業のやり方も解説!】でまとめているので参考にしてみてください。

セルモーター以外にバッテリーが問題の場合もある?
ここまでが緊急時の応急処置として役立つ方法。
ただし、セルモーター以外にもバッテリーが
問題で作動しない場合もあります。
セルモーターも電気が送られないことには意味をなさないので、バッテリー上がりなどで不調を起こすと反応しなくなります。
もしバッテリー上がりが原因なら一時しのぎとして、ブースターケーブルもしくはジャンプスターターがおすすめです。
ブースターケーブルを使う
1つ目はブースターケーブルを使うこと。
ブースターケーブルは
・救助車
お互いのバッテリーに繋ぐ事で電気を分け
与えてバッテリー上がりから復活できる方法。
1人ではできませんが、車が2台あればできるので緊急時に使うのに役立ちます。
※ブースターケーブルの使い方については、【ブースターケーブルのつなぎ(使い)方と2つの注意点”手順に沿った正しいやり方を解説”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

ジャンプスターターを使う
もうひとつはジャンプスターター。
ジャンプスターターはバッテリーに
繋ぐことで充電ができるパーツ。
ブースターケーブルのように2人居なくてもできる事から、車に積んで置けば緊急で役立ちます。
※ただしあくまで緊急なので、復活出来たあと
でも早めにバッテリーを交換することが必要となります。
バッテリー交換については、【自宅で簡単【10分】で出来る”失敗しないバッテリー交換のやり方”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

応急処置の方法を覚えて緊急時に役立てよう!
以上、緊急時の応急処置として役立つ方法をお伝えしました。
この記事のおさらい。
記事でもわかる通り、応急処置としてセルモーターを叩く。もしくは押しがけ(マニュアル車に限る)が効果的。

今回の方法はあくまで一時的なので、セルモーターやバッテリー。どちらが原因であっても、早めに原因を明確にして正しい対処を心がけましょう。
なお【セルモーターの交換をお店に依頼”掛かる費用(工賃)と作業時間を解説”】ではお店に依頼した場合の費用もまとめているので参考にしてみてください。