今回ご紹介するのはパーキングブレーキについて。
パーキングブレーキは名前の通り運転する上で役立つブレーキの一種です。特に、日頃から車を運転する人は使う機会も多いのではないでしょうか?
ですが、もしこれから教習所に通う。もしくは数年ぶりに車を運転する人にとっては、どんな役割でどのタイミングで使えばいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、パーキングブレーキの役割や種類。便利な活用法をまとめてみました。
✅パーキングブレーキの種類
✅実際に使えるのか
✅活用法
改めて車のパーキングブレーキとは?

パーキングブレーキは、一般的に駐停車する
際に使われるブレーキの一種。
主に車が停車して勝手に動かない
ようにする役割を持ちます。
特に傾斜のついた場所。平坦な場所に比べて、傾斜があると車が動く危険性があります。
そんな時に役立つのがパーキングブレーキ。

停車のタイミングでパーキングブレーキをかける事で、仮に傾斜の場所に止めても勝手に下がることがありません。
パーキングブレーキの種類は4つ
そんなパーキングブレーキですが、いくつか
種類があるので一緒にご紹介します。
レバー式パーキングブレーキ

1つ目はレバー式パーキングブレーキ。
一般的にサイドブレーキと呼ばれるタイプです。
運転席横にレバーが付いていて、
・下げると解除される
以前まで主流だったもので、年式の古い
ものだと大抵がこのタイプです。
足踏み式パーキングブレーキ

2つ目は足踏み式パーキングブレーキ。
レバータイプが運転席横なのに対して、足踏み
式パーキングブレーキは足元(ブレーキペダルの左側)。
・解除状態からもう一度踏み込むとロック
一般的にはAT車に取り付けられた
タイプなので、MT車には設定がありません。
電動式パーキングブレーキ

3つ目は電動式パーキングブレーキ。
・手前に引っ張るとロックされる
最近の車に多く採用されているタイプで、レバー式や足踏み式と違いボタンになっているのが特徴。
ステッキ式サイドブレーキ

4つ目はステッキ式パーキングブレーキ。
名前の通り、ステッキに似たパーキング
ブレーキを操作する事で作動します。
・足でレバー近くのリリースボタンを踏むと解除
あまり見かける事はありませんが、ハイエース
等一部の貨物自動車に採用されている事が多いです。
パーキングブレーキって実際どうなの?
ここからは『パーキングブレーキって実際どうなの?』という方向けに以下でお伝えします。
ただし解除し忘れるとフェード現象やベーパロック現象の原因になる
駐停車する際に便利

まず駐停車として使う際に便利。
車によってはパーキングブレーキをし忘れると、
駐停車中に勝手に動いてしまう事があります。
ですが、パーキングブレーキをしっかりする事で安全に駐停車ができます。
ただし解除し忘れるとフェード現象やベーパロック現象の原因になる

ただしパーキングブレーキには注意点もあるので、安全に使うためには事前に把握することが大切です。
もちろん気づいてすぐ解除ができれば問題はありませんが、長時間パーキングブレーキをかけたまま運転するとフェード現象やベーパロック現象の原因になるので危険です。
フェード現象やベーパロック現象はどちらもブレーキが利かなくなるトラブルで、走行中に起きれば事故になるリスクが高くなります。
※フェード現象やベーパロック現象については、【フェード現象・ベーパロック現象の違いと緊急時の対処法・トラブルを防ぐ対策】でまとめているので参考にしてみてください。

合わせて知っておきたい!パーキングブレーキの便利な使い方
最後はパーキングブレーキの便利な
使い方(活用法)についてお伝えします。
駐停車する場合

1つ目は駐停車する場合。
運転するなら出先や自宅の駐車場に車を止める機会も少なくないでしょう。
そんな時に役立つのがパーキングブレーキ。傾斜のついた駐車場や坂道など、停めた時に車が動いてしまう場面でも安全に停車することができます。
緊急時

2つ目は緊急時。
特にフットブレーキ(通常のブレーキ)が利かないような状態。当然運転中にブレーキが利かなくなれば、止まり切れずに追突のリスクも高くなります。
そんな時に役立つのがパーキングブレーキ。
加減にもよりますが、調整しながら活用する事でフットブレーキの代わりに使うことができます。
※ただしあくまで一時的なので、安全性を考えて早めの解決が大切です。
坂道発進

3つ目は坂道発進。
特にMT車に慣れていない人におすすめの方法。
MT車の場合、下がるだけでなくクラッチ操作も
必要な事から坂道発進が苦手という方もいるでしょう。
そこで役立つのがパーキングブレーキ。中でもレバー式なら調整もしやすく、回転数を合わせてパーキングブレーキを解除したタイミングで発進ができます。
教習所で習った坂道発進のやり方と同じですね。

やり方はいくつかありますが、状況に合わせて使い分ける事で役立てることができます。
パーキングブレーキの役割や使い方を覚えてこれからに活かそう
以上、パーキングブレーキの役割や種類(4つ)・便利な活用法をお伝えしました。
記事でもわかるように、パーキングブレーキは停車や駐車時など。車を動かないようにする役割を持つパーツ。
などいくつか種類はありますが、役割としてはどれも同じです。
また、
など他にも使い方次第で活用ができるのでうまく使い分けてこれからに活かしてみてください。

なお、【AT/MT車のパーキングブレーキ(レバー式・足踏み式)解除のやり方 】ではパーキングブレーキ解除のやり方もまとめているので一緒に参考にしてみてください。