今回ご紹介するのはオイルエレメント
交換のやり方について。
オイルエレメントというのはエンジンに
取り付けられたパーツのひとつ。
主にエンジンオイル中に蓄積される汚れやスラッジ、金属片などの異物を溜め込みオイルの洗浄機能を維持する役割を持ちます。
ただその反面で蓄積されるにつれて効果が薄れていくので、維持するためにはある程度過ぎたら交換が必要となります。
とはいえ自分でやったことがないと交換って
何するの?と不安に感じる方もいるでしょう。

そこでこの記事では、5分程度で終わるエレメント交換のやり方についてお伝えしていきます。
✅交換後の処理の方法
※今回紹介した以外にもオイルエレメントについて知りたい。こんな方向けに別記事で詳しくまとめているので参考にしてみてください。
エレメント交換は何故必要?交換する意味とは?
まず、交換前に知っていただきたいことですが、詳しくないと『エレメントってなんで交換が必要なの?』と考える方も少なくないでしょう。
ですが、皆さんが思っている以上に
エレメントの交換は重要になります。
というのも、オイルエレメントとは、オイルの汚れをろ過するためのフィルターを意味しています。
たとえるなら、お茶を急須に入れるイメージで想像するとわかりやすいのではないでしょうか?

急須にお茶を入れる時って、間に茶こしをかぶせるよね?
こんな感じで↓

茶葉が混入しないようにでしょ?

そう。実はエレメントも同じようなもので、急須をエンジンとするなら茶こしはエレメント。
エンジン内部で循環する際に、溜まったオイルの塊をエレメントで受け止めて詰まるのを防ぎます。
簡単にまとめれば以下のようになります。
②循環とともに汚れを取り込む。
③取り込んだ汚れオイルは個体となる。
④個体となったオイルは、エレメントで溜まり一緒に循環するのを防ぐ
つまり、個体となった塊のオイルを
エレメントに溜めておく事ができる訳です!

なら交換する意味は?

汚れの詰まりを防ぐためだね!
いくら溜めておく事ができても、容量に限りがある為そのまま放置すると詰まります。
その結果が冒頭でも軽く紹介した
・エンジンブロー
2つの症状の原因となる訳です。
そのため、早めの交換が必要となります。

オイルエレメントの交換時期については以下記事でまとめているので参考にしてみてください。

オイルエレメントの交換に準備する物
では、エレメントの交換を実際にやろうと思った時、どの工具が必要になるのでしょうか?必要なものについて紹介しましょう。
交換に必要なものですが、
・オイルエレメント
・工具(ラチェットハンドル・フィルターレンチ)
など基本的なものがあればDIY(自分)
でも交換はできます。
エンジンオイル
エンジンオイルは、エンジン内部の冷却や汚れを取り除いたりと、エンジン内をきれいにするものです。
オイルに関しては車もしくは車種によって適合するものが変るので、事前に調べた上で使うといいでしょう。
オイルエレメント
古いエレメントと交換する用として準備しましょう。
オイルフィルターレンチ
オイルエレメントを外すための
専用工具になります。
ラチェットハンドルと組み合わせる事で、
力の弱い方でも簡単にエレメントを外す事ができます。


ラチェットハンドル
エレメントを取り外す際にフィルターレンチと組み合わせる工具です。
工具自体は単品でも購入可能ですが、オイル以外でも作業をする方にはセットで揃えるのも1つの手です!

オイルエレメントの交換方法
それでは準備の方ができたら
交換方法へと移ります。
今回はエレメント交換がメインなので
オイル交換の方法については省略します。

もし一緒に交換するのにオイル交換の方法の知りたいという方は、以下【【エンジンオイル交換の方法】】を参考にしてみてください。

フィルターレンチを使い緩める
まず初めにフィルターレンチを使い、
反時計回りに回しましょう。
フィルターレンチはエレメントを取り外すための特殊工具で、交換の際に必要になります。
ラチェットハンドルと組み合わせる事で
簡単に外す事ができます。
ある程度緩めたら手で取り外す
一通り回すと緩んでくるので、
その後は手で外しましょう。
オイルエレメントを取り付ける
取り外す事ができたら新しい
オイルエレメントと取り替えます。
取り付けるエレメントにはあらかじめ
画像のようにオイルを塗っておきます。
フィルターレンチを使い締め付ける
オイルを塗る事ができたら、取り外した時と
逆の手順で取り付けていきましょう。
最初は手で軽く回し、ある程度締め付けたら
最後にフィルターレンチで締め付けます。
オイルを補充して作業は終了
締め付けまで出来たら後はオイルゲージを
確認しながらオイルを補充するだけです。

オイルゲージの開け方や確認のやり方がわからない方は以下を参考にしてみましょう。

合わせておすすめ!交換後に確認する事項
エンジンをかけてオイルを循環させよう
オイルの補充まで終わったらエンジンをかけていきましょう。
エンジンをかける理由としては、全体にオイルをいきわたらせる為です。オイルが全体にいきわたることで、性能低下を抑えます。
同時進行で漏れの確認をするのもおすすめ

その同時進行で、オイル漏れも一緒に確認してみるとなおいいね!

交換後に漏れる事ってあるの?

基本はないけど、エレメントの締め付けが緩かったり。なめ切った状態の場合は漏れる可能性が高いね。
ですので、交換方法をしっかりと守り
安全な作業を心がけてみてください!
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交換後の処理方法について
交換後は取り外したエレメントを処理
しようとなるかと思いますが…
ここで疑問に思うのが、『エレメントってどう処理すればいいのだろう?』ではないでしょうか。

確かに、いつもは車屋さんに交換してもらっているから考えた事もなかったけど…自分でやる場合はどう処理すればいいんだろ。

オイルエレメントって言っても様々なパーツから形成されてるからね。

なら燃えないゴミに出せばいいや
という訳にもいきません。
基本的に個人で廃棄処理するのは無理に等しい
分解すれば鉄部分だったり、ゴムの部分だったり
複数を個別に分類しなければいけません。
鉄は鉄として。焼却が必要な物は燃やす。
焼却ができないものは決められた場所に埋める必要が出てきます。
この事を踏まえても、まず個人として
処理する事は無理に等しいと言えます。
おすすめはカー用品店や車屋さんで回収してもらう事

ならどうすればいいねん。

購入した場所やカー用品店・車屋さんなんかがおすすめだね。
たとえば、ネットショッピングで購入した場合なら、購入したショップで回収をしている場所もあります。
カー用品店や車屋さんなら専門の業者と提携しているので、無料で回収してくれる場合も多いですね。
ただ、どうしても自分でやりたいんだ!そんな方には【オイルフィルターカッター】がおすすめです。

オイルフィルターカッターって何ぞ?

簡単に言えば分解するためのパーツだね。
画像のように挟み込んで固定。固定後はフィルターレンチなどでエレメントを回すと、固定された刃で切り込みができて中身が取り外せるという訳です。
・フィルター(ろ過紙)
・ゴムパッキン
と分別することで廃棄ができます。
ただ、結局は分別後に自分でそれぞれ決められた廃棄場所に持っていく事になるので、手間がかかる方法ではありますね。
ですが、自分でいろいろやってみたい方にとっては便利な方法です!
どのやり方でやるかは自分次第なので、それぞれ合った方法を実践してみましょう。
エレメント交換をして正しく処分しよう!
以上、オイルエレメント交換の方法と正しい処分の方法を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
・エンジンブローを防ぐため
オイルエレメント
オイルフィルターレンチ
ラチェットハンドル
ある程度緩めたら手で取り外す
オイルエレメントを取り付ける
フィルターレンチを使い締め付ける
おすすめはカー用品店や車屋さんで回収してもらう事
今回の記事を読むとわかりますが、エレメント交換をする目的は、目つまりを防ぎエンジン保護につなげる事です。
興味のない人からすればオイル交換だけで
いいと思われがちですが…
・エレメントだけでは汚れを取り切れない
オイルとエレメントの2つを交換する事で初めてエンジン保護と言えます。
なのでこれから交換を考えている方は、オイルだけでなくエレメント交換も忘れずするようにしましょう。