今回ご紹介するのはエンジン
オイル交換のやり方と後処理方法。
本来エンジンオイルというのはエンジン内部を循環する中で、汚れを取り込んだり内部を冷やしたりする効果を持つオイルです。
交換前に知っておきたい!オイル交換で初心者によくある2つの失敗例!
まず交換前に知っておきたいことから。
交換前に初心者によくある2つの失敗例に
ついて徹底的に見ていきましょう。
どんなことがあるのか?自分でも
考えながら読んでみてくださいね。
失敗例①遅すぎる交換
まず①つ目として遅すぎる交換があります。
交換をしないという選択肢は
そもそもありえませんが…
同じように遅すぎる交換はダメです!
例えば、1万キロ以上走行した後に交換。
これは走りすぎな為エンジンにとって
あまりよくありません。
失敗例②早すぎる交換
その逆で、目安といって早く交換しすぎる
事もあまり意味がありません。
早いならいいんじゃないの?
そう思いがちだけど、実際はあまり意味がないんだよね。
何故なら、エンジンオイルとは内部を循環しながらスラッジ(汚れ)を取りこみ交換の際に一緒に外に出すもの。
つまり、距離の具合によってオイルが汚れるのは汚れをため込んでいるからなんですね!
そのため、交換時期近くで交換する事は
理想な交換なのですが…
なので、遅すぎや早すぎではなく適正な交換時期で交換を心がけましょう。
オイル交換の方法
失敗例について理解出来たら、次は実際の
交換方法を見ていきましょう。
手順については以下の通りです。
②ボンネットのレバーを引く
③ボンネットを開ける
④ジャッキを使って車体を上げる
⑤オイルパンの位置を確認
⑥工具でドレインボルトを緩める
⑦ゴミ袋をセットしてオイルを抜く
⑧オイルが抜けたらドレインボルトをはめ込む
⑨工具を使って締め付ける
⑩油分が残った箇所をパーツクリーナーで洗浄する
⑪オイルフィラーキャップを外す
⑫新しいオイルを用意して入れる
⑬オイルフィラーキャップを締める
必要なものを準備する
まず必要な物について。
今回は
②ラチェットハンドル&ソケット
③オイル受け皿
④ゴミ袋&新聞紙
④つです。
他にも最適なパーツは【【オイル交換に役立つ】安全に作業する上で必要な工具15選!】でまとめているので参考にしてみてください。
ボンネットのレバーを引いてボンネットを開ける
ボンネットのレバーを引いてボンネットを開けましょう。
レバーは手前に引くと簡単に開きます。
ジャッキを使って車体を上げる
ボンネットを開けたらジャッキを使って
車体を上げていきましょう。
ジャッキの位置は車種によって変わるので、
その都度確認してから上げましょう。
オイルパンの位置を確認
ジャッキで車体を上げたらオイルパンの位置を確認しましょう。
オイルパンって車種によって場所が違うみたいだけど、簡単に位置を見分ける方法ってあるの?
手っ取り早くならオイルゲージの真下を確認する事だね。
オイルゲージは矢印の部分で、本来はオイル量を計るためのものです。
なので、その下にオイルパンがあるとわかります。
工具でドレインボルトを緩める
位置がわかったら工具を使って
緩めていきましょう。
・ソケット17mm
2つがあれば簡単に外すことができます。
ゴミ袋をセットしてオイルを抜く
ある程度緩める事が出来たら、オイルを入れる
ためのごみ袋をセットしましょう。
ゴミ袋をセットしてドレインボルトを手で回しながら緩める→ボルトを引き抜く。
慣れてくれば手を汚さずにボルトが抜けるので、
後から洗い落とすのに苦労する必要がありません。
オイルが抜けたらドレインボルトをはめ込む
オイルを完全に抜くことが出来たら、
ドレインボルトを用意します。
ドレインボルトには、今まで使っていた
間のワッシャーを外し新品と取り替えましょう。
そのまま使いまわすって言うのは?
一回くらいなら大丈夫だけど、二回以上使いまわす場合はオイルが漏れやすくなるから、防ぐためにも新品に交換をしようね!
※ワッシャーについては、オイルドレインパッキンを参考に確認してみましょう。
その後外した時と逆の手順でドレインボルトを締めます。
工具を使って締め付ける
最初は手締めで簡単に締め付けて、その後は工具を使って締め付けます。
この時、締め付けはトルクをかけすぎるとボルトがなめ切るので、締めすぎないように注意しましょう。
油分が残った箇所をパーツクリーナーで洗浄する
締め付け後は油分が残った箇所を
パーツクリーナーで洗浄しましょう。
パーツクリーナーって何?
簡単に言えば油分などの汚れを落としてくれるものだね。即効性だから吹いた箇所から瞬時に乾いて作業にも支障が出なくておすすめだよ。
1本当たりの料金もそこまで高くないので、作業に備えて常備しておくといいでしょう。
オイルフィラーキャップを外す
オイルフィラーキャップを外しましょう。外す場合は、反時計回りに回すだけです。
その後は周りにタオルなどをかぶせておくと尚良しです。
タオルは何のために?
オイルの飛び散り防止だね。仮にこぼれたとしてもタオルの上になるから、エンジン回りが汚れずに済むってわけさ。
ただタオルに関しては強制ではないので、
使いたくない場合には外しても大丈夫です。
新しいオイルを用意して入れる
準備が出来たら新しいオイルを用意して
入れる工程に入りましょう。
今回は4L缶を使うので、ふたを開けてオイルジョッキに移してオイルを入れましょう。
オイルって0w20とか10w30とかあるけど、どんなの入れればいいの?
それについては車種によって粘度が違うから、詳しく知りたい場合は販売店の適合表を参考にするといいよ。
オイルフィラーキャップを締める
オイルの補充が出来たらオイルフィラーキャップを逆の手順で締めていきましょう。
ここまで出来れば一連の作業は終了となります。
お疲れ様でした。
作業自体は
・慣れていなくても20分程
で終わります。
スポンサーリンク
オイル交換後にやるべき事
最後になりますが、オイル交換後にやるべき事に
ついても見ていきましょう。
やるべき事については
・総走行距離を確認する
2つがあります。
オイル量を確認する
まずオイル量の確認です。
オイルがどのくらいゲージについて
いるのかを確認しましょう。
確認後に一度エンジンをかけて再度ゲージを確認します。
なんでエンジンかけた後にも確認するの?
車によってはオイル入れただけだと全体にいきわたらないからだね。
エンジンをかける事によって、内部全体にオイルがいきわたるのでゲージで確認した時に正確な量が表示されます。
※詳しくは【初心者から学ぶ】オイルレベルゲージの簡単な見方やオイルの適正な量を参考にしてみてください。
総走行距離を確認する
合わせて総走行距離の確認も忘れずにしましょう。
総走行距離は全体の距離で、どのくらい走行したのかがわかるもの。
この距離を覚えておくことで、次回はどのくらいでオイル交換をすればいいのか目安でわかります。
たとえば、今回交換したインプレッサの場合。
・交換目安は5000㎞毎
165979+5000=170979㎞
次回の交換は170979㎞でやりましょうね。となる訳です。
距離忘れそうな場合はどうすればいいの?
そんな時はオイル交換シールなどに記入しておくといいね。
オイル交換シールは
・エレメント交換距離
・次回の点検日
3つが記入されたもので、わかりやすい箇所に貼っておけば目安となります。
交換後のオイル処理方法について
交換後は抜き終えたオイルを処理
しようとなるかと思いますが…
ここで疑問に思うのが、『エンジンオイルってどう処理すればいいのだろう?』ではないでしょうか。
確かに、いつもは車屋さんに交換してもらっているから考えた事もなかったけど…自分でやる場合はどう処理すればいいんだろ。
そんな時にはゴミとして処理できるよ。
基本的に個人で処理する場合はゴミとして処理できる
個人で使い終わったエンジンオイルは、
ゴミとして処理する事ができます。
出来るって言っても条件付きだけどね。
どんな条件で?
オイルを吸収材にしみこませた状態で使う事だね。
画像のように吸収剤にしみこませることで、
オイルが液体として漏れるのを防ぎます。
ただし、自治体によっては処理できないことも…そんな時はどうすれば?
ただ、自治体によっては正しい処理をしても
ゴミとして捨てられないことも…
そんな時はどうすればいいのか?ということですが、
・購入した店舗に持っていく
購入した店舗は廃油のみとなります。
エンジンオイル=廃重油として当てはまるので、
専用工場でリサイクルする事が出来ます。
ガソリンスタンドや取扱店舗はだいたいこの
専門業者と提携しているので、
持って行っても処理してくれるという訳です。
なので、まずは自治体で確認をしたうえで
自分に合った方法で処理するようにしましょう。
正しい交換方法を理解して作業で失敗しないように心がけましょう!
以上、エンジンオイル交換を自分(DIY)でやる方法とその後の処理方法を解説しました。
今回のおさらいです。
失敗例②早すぎる交換
ボンネットのレバーを引いてボンネットを開ける
ジャッキを使って車体を上げる
オイルパンの位置を確認
工具でドレインボルトを緩める
ゴミ袋をセットしてオイルを抜く
オイルが抜けたらドレインボルトをはめ込む
工具を使って締め付ける
油分が残った箇所をパーツクリーナーで洗浄する
オイルフィラーキャップを外す
新しいオイルを用意して入れる
オイルフィラーキャップを締める
総走行距離を確認する
ただし、自治体によっては処理できないことも
正しい方法を理解できればDIYでも安全に作業ができるので、ぜひ自分で交換する際の参考にしてみてください。
オイル・エレメントの関連記事
オイル・エレメントについてもっと知りたいけど色々ありすぎて探すのが面倒。
こういった疑問はありませんか?
一般的にオイル・エレメントは調べようとしても
・トラブル関連
・作業
などがあります。
そこから細かくしていくとさらに種類も増える事に…
こうなってくると『正直調べていくのが面倒』という方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、疑問(知識)関連・トラブル関連・作業関連を元に項目ごとに重要な内容をまとめてみました。
項目ごとにチェックすることで知識がつくので、これから先オイル・エレメントが元で失敗するリスクを減らすことにもつながります。