ラジエーターが故障するのには原因があるって聞いたけど。どんな事が原因なのかわからない。作業に詳しくなくても出来るのかな。玄人じゃなくて初心者でもできるの?
このような悩みを抱いたことはありませんか?
特に現在同じような症状で解決できずに苦しんでいる方。
かといっていざ作業をしようと車に向かっても、原因が解決できずにどれから手を付ければいいのかわからない事ってありますよね。
原因を先につき止める事は余計な作業を省いて
問題を早急に解決させるため大切な事。
自分では『これだ!』と思っていても、間違った考えのままでは無駄な時間が過ぎるだけです。
実際過去の私も同じ悩みを抱えていました。
ネットなどで検索してもよくわからず、手さぐりに作業をして時間ばかりが無駄になっていた時期もあります。
ですが実際に、作業を教わりながらしていく中で正しいやり方を学び解決への運びとなりました。
今回はその経験を活かして
✅実際に起きた場合の対処方法
✅防ぐために出来る事
それぞれ順を追って解説していきます。
記事を読むことで知識を得る事はもちろんですが、これから先のトラブル解決に向けたきっかけを作る事ができるので参考にしてみてください。
ラジエーターが故障すると車にどんな症状が起きる?
タイトルにある【ラジエーターの故障が原因で起こる車の症状】について。
先に行ってしまえば、オーバーヒートと呼ばれる症状が起きます。
オーバーヒートが起きる
オーバーヒートは、何らかの症状によって
水温が異常を起こしてしまう事です。
水温が異常を起こす=水温が下がらなくなる。
今回のラジエーターの故障もその原因の1つですね。
ラジエーターの故障が原因でオーバーヒートが起こるのは何故?
どうしてラジエーターの故障が関係してくるの?
ラジエーター本来の性能が関係してくるからだね。
というのもラジエーター内には、本来LLCと呼ばれる冷却水が入っています。
正式名称はロング・ライフ・クーラントで、
簡単に言えばラジエーター専用の水ですね!
ラジエーター内に入った冷却水が
エンジン内部を循環する事で、
本来は熱くなったエンジンを冷却する役目。
つまり水温の上昇を防いでいます。
ここまでは冷却水自体の性能となります。
ですが、熱を奪った冷却水は自身で温まった水温を冷やす事はできません。
そこでラジエーターの出番です。
熱を奪った冷却水はラジエーターに戻る
事で適正温度まで冷まします。
ウォーターポンプ→ウォータージャケット→ラジエーターという流れでラジエーター内に戻ってきます。
ですが、ラジエーターが故障してしまうと冷却できなくなるため、結果として水温上昇によりオーバーヒートを引き起こします。
ラジエーターが故障する原因について
では、どうしてラジエーターは
故障してしまうのか?
その原因としては、
・ラジエーターホースの破損
ラジエーター本体の故障
ラジエーター本体の故障は、主にラジエーター内部の詰まりが原因ですね。
冷却水が原因で詰まるって事?
冷却水ではなく、代わりに水を入れる事が原因だね。
冷却水には本来、防腐・防錆を防止する効果があるため、ラジエーターの詰まりに直結する事はありません。
ですが水はあくまで飲み物となるので、
防腐・防錆といった効果はありません。
冷却水が8割。水2割程度ならいいですが、水の割合が高くなると腐食や錆により内部で詰まりやすくなります。
ラジエーターホースの破損
2つ目はラジエーターホースの破損です。
ラジエーターホースの破損=水漏れですね。
経年劣化によるホースの裂けや水を入れた
事による腐食が原因で漏れます。
どうしてホースだと裂けやすいの?
ラジエーターホースにゴムが使用されることが関係しているね。
ラジーターホースは材質にゴムが使用されているので、経年劣化により硬くなる事で裂けやすくなります。
本来ゴムの性質は、加えた力の方向に大きく伸縮して力を除くと元の形状に戻る特性をしています。また、もう一つの特性として熱によって硬くなる傾向にあります。つまり、ホース内部は走行中常に温められた状態。
これにより、ゴムは熱せられることで
硬くなるを繰り返し次第に変形します。
元に戻らなくなったホースは耐え切れずに、劣化でそのまま裂けて冷却水が漏れると言う訳です。
ラジエーターが故障した際の対処方法
ラジエーターが故障。つまりオーバーヒートの
症状が出た際には正しい対処が必要です。
症状として起こるのは、
・加速感がなくなる
・回転数が異常(不安定)
こんな症状が出ますが、間違っても走行を
続けようとは思わないでください!
エンジンにダメージを与え最悪の場合エンジンが壊れます。
路肩や駐車場でもいいので、安全な場所に
車を停車させエンジンを停止させましょう。
停車する事ができたら原因を探るために
ボンネットを開け状況を確認しましょう!
その後は
2.ラジエーター周りの漏れの確認の順で確認していきます。
サブタンク(リザーブタンク)の液量を確認
サブタンクはラジエーター付近にある
冷却水が入った予備のタンクですね。
この時、間違ってもラジエーター本体のキャップは開けてはいけません!冷めない状態でキャップを開ける事は、100℃近い冷却水が噴水のように飛び出てくるため火傷をする恐れがあり危険です。
確認する方は必ずリザーブタンクです!
ここで確認することはあふれた形跡が
ないかどうかですね。
あふれた形跡があれば、本体に何かしらの問題が起き
冷却水が逆流した事を意味します。
ラジエーター周りの漏れの確認
ここで確認することは漏れの確認です。
純正の水温計が振り切る際に、原因としてよくあるのが冷却水の漏れですね。
これらの一次的な対処として水を
補充する手がありますが、
状況によってはすぐに漏れてしまうので
あまりおすすめできません!
特に画像のようにはっきり漏れがわかるような状態では、入れたそばから漏れるので注意しましょう。
症状を起こさせない為に出来る対策
このようにラジエーターが故障する事によって様々な症状が出る訳ですが…
では起こさない為にはどんな事を実践すれば
いいのか?と言うのがここからの内容です。
実際にトラブルを未然に防ぎたい。そんな方は参考にしてみてください。
ラジエーターを交換時期で交換する
1つ目はラジエーターを交換時期で交換する事です。
ラジエーターも消耗品と言う事で、目安となる交換時期が存在します。
必ずしも10万キロとは言えませんが、年数と共にパーツは劣化する物なので当然ラジエーターも使用状況により劣化していきます。
たまに
漏れ止めでその都度防いでいけばいいんじゃないの?
と思う方もいますが、漏れ止めはあくまで一時しのぎ。使いすぎるとラジエーター内で固まって冷却水の流れを妨害する事になります。
流れを妨害=冷却効果が機能しないので最終的にラジエーターを壊す結果となります。
そのため、漏れ止めはあくまで一時しのぎ。ある程度の交換時期(10万キロ程)で新品に交換する事を心がける事がおすすめと言えます。
一緒にホース類を変えるのもアリ
合わせて一緒にホース類を変えるのもおすすめです。
ホース類も消耗品で、劣化や熱に応じて裂け
やすくラジエーター内の冷却水が漏れやすくなります。
漏れる=ラジエーター内の冷却水がなくなるので、熱対策ができない為にオーバーヒートの原因を作りラジエーター本体も壊す危険性があります。
そのため、ラジエーターだけでなく状況に応じて
ホース類も一緒に交換する事で対策となります。
簡単ではありますが、このように自分で出来る事から始める事で対策となり症状を防ぐ結果となります。
その時に適した方法で対処をする事が大切!
以上、ラジエーターの故障が原因で起こる車の危険な症状と正しい対処法をご紹介しました。
この記事のおさらいです。
ラジエーターホースの破損
ラジエーター周りの漏れの確認
一緒にホース類を変えるのもアリ
故障した場合、このようにいくつか対処方法がある訳ですが…
もし実際に起こってしまった際には、その時に適した方法で対処をする事が大切となってきます。
・色々試してみたけど改善しない
・これ以上は無理そう
となった場合には、
無理をせずお世話になっている車屋さんやJAFロードサービスに連絡して運んでもらう事をおすすめします。
早めの判断をする事で、症状を軽くしてエンジンへのダメージを軽減する事もできるので、その時に合った正しい対処を心掛けましょう!
ラジエーターについて他にも知りたい方向け
別記事では、ラジエーターに関する疑問やトラブルをまとめているので合わせて参考にしてみてください。