・配線に流せる電流容量の限界が知りたい。
・どのくらい流れているの?
・これからのカスタム用に計算式も知っておきたいな。
このような悩みはありませんか?
実は私も過去に同じように悩んだことがありました。
一般的に車にはバッテリーを経由してそれぞれに分散された電気(電源)が流れています。
※今回は省略するので、電気(電源)についても知りたい場合は一緒に以下を参考に。
この電気(電源)は配線の太さによって流せる容量が決まっているため、電装品等を増やす前に知っておく必要があります。
ただ、当時の私は『配線に流せる容量?なにそれ』程度の認識だったので気にせず適当につけていました。
ですがこの考え実は危険なことで、間違った使い方を続けると配線が発火(燃える)原因にもなります。
そのため、正しい知識をつけた上で電装品を
カスタムすることが大切となります。
今回の記事ではそんな方向けに詳しく解説していきます。
記事を読む事で知識を得ることはもちろん。これから先のカスタム役立てられるので参考にしてみてください。
また、後半で解説する電流値(アンペア)を求める計算式を知っておく事でどのくらい電装品(LED等)を取り付けられるのかが分かります。
車の配線に流せる電流容量の限界について
まず初めに、車の配線に流せる電流容量の
限界についてご説明します。
電流容量は流せる電流の量を表しているので、この機会に覚えておきましょう。
基本的には配線の太さで容量が変わる
早速ですが、結論を言えば容量の限界は配線の太さで大きく変わります。
というのも、配線には○○までなら大丈夫。○○以上は危険というような作りになっていて、配線の太さに合わせて作られている為です。
例えば、エーモンの配線コードを参考にすると
・0.5sq⇒ 5アンペア
・0.75sq⇒ 6.6アンペア
・1.25sq⇒ 11.6アンペア
4種類の配線があります。
0.2sqが1番小さく容量が少ない。1.25sqが大きく容量が1番大きいというようになります。
ちなみに容量の限界を無視して繋げるとどうなるの?
配線が熱を持ったり被覆が燃えて発火する危険性があるね。
なので、配線の太さに合わせて容量も
調整することが大切となります。
容量の限界が分かれば電装品用にヒューズを選ぶ目安になる
また、容量の限界が分かればヒューズを
選ぶ目安にもなるのでおすすめです。
特に後付けのヒューズをつけたい場合…
純正であればヒューズボックスについているので既存の電装品は問題ないですが、後付けする場合は保護の為にヒューズを付ける必要が出ます。
ですがヒューズにも様々種類があり、
・MAX2.5Aのヒューズホルダー
・MAX10Aのヒューズホルダー
・MAX15Aのヒューズホルダー
・MAX20Aのヒューズホルダー
などがあるのでどのヒューズと組み合わせれば最適なのかって迷うことありますよね。
そんな時に役立つのが容量の限界を知ることです。
事前にどのくらいの容量に収まるのかを知っておくことで、電装品にあったヒューズを選ぶことが出来ます。
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電流値(アンペア)を求める計算式
そんな容量の限界を知るための計算式ですが、
以下のように計算すると求めることが出来ます。
電流値を求める計算はワット(w)÷電圧(V)
電流値を求める計算はワット(w)÷電圧(V)で求めることが出来ます。
ワット(w)は消費電力を表していて、実際に消費される電気エネルギーの大小を表しています。
値が大きいほど電力を多く消費し、
少ないほど消費を抑えられます。
電圧(V)は電気の単位です。 電気を押し出す力=電圧を表す単位がボルトです。 電圧が高いほど多くの電気が流れます。
分かりやすく言えば
・車で使われる12V
などの全体で流れる電気が当てはまりますね。
ワット(w)と電圧(V)の2つは特にアンペア(流せる電気の量)を求める上で必要な単位です。
例文を元に実際に計算式に当てはめてみよう
説明だけでは分かりにくいと思いますので、
今度は例文を元に実際に計算してみましょう。
例えば12Vと24V流せるものがあったとして…
・24Vで240w以下
この2つの時の流せる電流容量の限界を
それぞれ求めてみましょう。
ワット(w)÷電圧(V)に当てはめると。
ワット(w)は120。電圧(V)は12V。
ワット(w)÷電圧(V)に当てはめると。
ワット(w)は240。電圧(V)は24V。
どちらも10Aまで耐えられますよ。となります。
合わせて覚えておきたい!mA(ミリアンペア)をアンペアに直す計算式
ちなみに例文だからここまで簡単な数値になってるけど、LEDの場合は消費が少ないからmAで計算することになるんだよね。
mAって何?
mAはAよりも低い数値を表す単位のことだね。
mAはAよりも低い数値を表す単位のこと
電流の量を表す単位であることまでは同じですが、mA(ミリアンペア)はA(アンペア)を
1000分の1にした表記になります。
LEDなどの容量が少ないものに
良く使われる単位です。
ちなみに
・1mA=0.001Aです。
mAをAに直す場合は割ると求められる
mAをAに直す場合は1000で割ると
簡単に直すことができます。
例えば、3連フラットLED1826を前後の足元照明として4個つけたいなと思った時。
・DC12V車専用
・LED:3灯
・発光色:青
・消費電流:60mA
・コードサイズ:0.2sq相当-200mm
・両面テープ付属
【内容物】
・3連フラットLED×1
・両面テープ×1
消費電流が60mAとなっているので、まずはA(アンペア)表記に直す必要があります。
直す場合は先程も言ったように、1000で割ればいいだけなので以下の計算式になります。
1個当たり0.06Aなので、4個使いたいなら×4をして0.24Aとなります。
ちなみに細線(0.2sq)で繋げるなら最大で40個までフラットLEDを繋げられます(笑)
このように
・mA⇒Aに直す計算式
2つを知っておけば安全な範囲でこれから先の
カスタムをすることが出来ます。
覚えてしまえばやり方も簡単なので、この機会に知識を吸収しておきましょう。
電流容量の限界と電流値(アンペア)を求める計算式を理解してこれからに活かそう!
以上、車の配線に流せる電流容量の限界と電流値(アンペア)を求める計算式を紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
容量の限界が分かれば電装品用にヒューズを選ぶ目安になる
mAをAに直す場合は割ると求められる
記事でも紹介した通り、容量の限界は
配線の太さ次第となります。
限界以上の容量を加える=配線が燃える危険性があるので、正しい容量を把握してカスタムをしていきましょう!