今回ご紹介するのは、聴覚障害者マークのついた
車を無理な幅寄せや割込みする問題について。
幅寄せや割込みという行為は普段から安全
運転を心がける方であれば無縁な事ですが…
ふとした時(イライラや心が沈んでいる時など)、軽い気持ちで幅寄せや割込みをという方も中にはいるでしょう。
ですが、実際にやってしまうと危険行為と
みなされ違反の対象になります。
もし仮に無視して運転を続ければ、違反や反則金・違反点数の減点対象となるので注意が必要です。
この記事では、『聴覚障害者マークの車を幅寄せや無理な割込みが元でどんな違反になるのが知りたい。』こんな方向けに詳しくお伝えしていきます。
✅反則金や違反点数について
✅無視して運転する危険性
✅違反を防ぐために
聴覚障害者マークの車を幅寄せや割り込みすると違反になる
結論から言えば、【初心運転者等保護義務違反】
とみなされ違反の対象になります。
初心運転者等保護義務違反は、特定の運転者に対して幅寄せや車間距離を取れないような妨害をすることで違反となる内容。
初心運転者等保護義務違反に該当
名前だけ見ると初心者に関係する違反かな?と思われがちですが…
じつは初心者以外にも含まれる場合があります。
含まれるのは主に
・仮免運転者
・聴覚障害運転者
・高齢運転者
いずれかの運転者に過度な幅寄せや車間
距離を取れないような妨害をするのはNGです。
以下交通法。
自動車を運転する場合において、第七十一条の五第一項から第四項まで若しくは第七十一条の六第一項から第三項までに規定する者又は第八十四条第二項に規定する仮運転免許を受けた者が表示自動車(第七十一条の五第一項、第七十一条の六第一項若しくは第八十七条第三項に規定する標識を付けた準中型自動車又は第七十一条の五第二項から第四項まで、第七十一条の六第二項若しくは第三項若しくは第八十七条第三項に規定する標識を付けた普通自動車をいう。以下この号において同じ。)を運転しているときは、危険防止のためやむを得ない場合を除き、進行している当該表示自動車の側方に幅寄せをし、又は当該自動車が進路を変更した場合にその変更した後の進路と同一の進路を後方から進行してくる表示自動車が当該自動車との間に第二十六条に規定する必要な距離を保つことができないこととなるときは進路を変更しないこと。
第七十一条の五第一項~第七十一条の六第一項から第三項までに該当する者。
※聴覚障害者マークの内容は第七十一条の五にあるので、基準内に該当しています。
危険防止のためにどうしても…という場合を除いて幅寄せや割込みをした場合は違反になります。という記載があります。
この事からも、違反の対象になるので
やってはいけないことがわかります。
ただしすべての行動が含まれるわけではない
とはいえ、すべての幅寄せや割り込みが
違反になる訳でもありません。
たとえば、登坂車線で追い抜いた後に距離がある状態で前に入るなどの自分に非がない場合。
登坂車線は途中から2車線に分かれる道の事。
片側が遅い車。もう片側は早い車というように車線を変更した状態で距離をあけて割り込めば違反とはなりません。
初心運転者等保護義務違反の反則金や違反点数
もし実際に違反初心運転者等保護義務違反に該当した場合は、違反として反則金や違反点数の減点対象となります。
反則金は5,000円〜7,000円
大型自動車・中型自動車等 | ¥7,000 |
普通自動車・自動二輪車 | ¥6,000 |
小型特殊自動車 | ¥5,000 |
その他 | ¥50,000 |
まず反則金ですが一般的には
5,000円〜7,000円が課せられます。
中でもほとんどの方は普通自動車に
該当するので¥6,000と覚えておきましょう。
違反点数は1点
反則金だけでなく点数も一緒に引かれるので、イライラするからと幅寄せや割り込みをしても自分が損をするだけです。
スポンサーリンク
違反をする事の危険性
ここからは実際に違反をすると
どうなるのかについて。
・点数の積み重ねで免停になる危険
・事故になる危険性
反則金や減点の対象になる
反則金 | 普通車で6,000円 中型・大型車7,000円 |
違反点数 | 1点 |
まず反則金や減点の対象。
反則金については大型車などに比べて
¥1000程安い¥6000。
※反則金の支払いを無視すると逮捕
される危険があるので注意しましょう。
点数の積み重ねで免停になる危険性
2つ目は点数の積み重ねで免停になる危険性です。
減点については1点。
通常であれば持ち点は初心者でも3点なので
そこまで支障はありませんが…
点数の持ち点が残り1点だった場合。1点からの減点になるため持ち点が0になります。
今回は免停がメインなため、初心者講習に関しては省きます。
免停は○○日まで車に乗れませんと
言うもので点数によって日数が増えます。
この間は車を運転することが出来ないので、車を仕事として使っている場合は支障が出ることは間違いありません。
事故になる危険性
3つ目は事故になる危険性です。
自分はどうこうと言う訳ではありませんが…
相手を幅寄せや割り込みする事で相手側が
焦って事故になる危険性があります。
事故になるとケガだけでは済まされなくなることはもちろん。
最悪の場合は【あおり運転】に該当する場合もあるので注意が必要です。
危険性をまとめると
点数の積み重ねで免停になる危険性
事故になる危険性
違反になればいずれかに該当する危険性があるので、ならない為の行動を心がけましょう。
幅寄せや割り込みをされない為に出来る事
ここからは幅寄せや割り込みをされない
為に出来る事についても見ていきましょう。
必ずとは言えませんが、対策をする事で
無理な幅寄せや割り込みを減らす事ができます。
わかりやすい位置にマークを付ける
まず初心者マークは見える位置にしっかりとつける事です。
視認がしにくい位置に貼り付けてあると相手にとって気づきにくいので、見える位置にしっかりつける事で無理な幅寄せや割り込みをされる事を防ぎます。
また、マークの意味を知っている人であれば考慮した運転をしてくれるので危険性を防ぐ結果となります。
マークを貼る位置についてさらに詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
ドライブレコーダー録画中のステッカーを張る
2つ目はドライブレコーダー録画中のステッカーを貼る事です。
もちろん本物を取り付けた上で
ステッカーを貼るのが一番ですが…
ステッカーだけでも威嚇になるので危険な幅寄せや割り込みをされる事を防げます。
録画中ステッカーは一般のドライバーでも活用できる方法なので張り付けておいて損はありません!
危険性を理解して安全な走行を心がけよう!
以上、聴覚障碍者マークの車を【幅寄せや割込み】した場合の危険性と違反内容を紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
ただし、危険防止のためにどうしてもという場合なら違反にはならない
違反点数は1点
点数の積み重ねで免停になる危険性
事故になる危険性
ドライブレコーダー録画中のステッカーを貼る
無理な幅寄せや割り込み=危険な行為なので、最悪の事態を防ぐためにも安全な走行を心がけましょう!
マーク(標識)についての関連記事
車のマーク(初心者・高齢者・身体障害者・聴覚障害者標識)についてもっと知りたいけど色々ありすぎて探すのが面倒。
こういった疑問はありませんか?
一般的にマークは調べようとしてもいくつか種類があります。
そこから細かくしていくとさらに種類も増える事に…
こうなってくると『正直調べていくのが面倒』という方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では項目ごとに重要な内容をまとめてみました。
項目ごとにチェックすることで知識がつくので、これから先車のマーク(初心者・高齢者・身体障害者・聴覚障害者標識)が元で失敗するリスクを減らすことにもつながります。