今回ご紹介するのは純正HIDが暗く
感じる原因についてです。
通常HIDバルブというのは、キセノンガスなどを封入した電球内でアーク放電を起こして発光するランプのこと。
純正ハロゲンバルブからすれば交換する事で倍以上の
明るさを実感出来るという人も少なくないでしょう。
ですが、ふとした時に最初の頃より
暗いと感じることがあります。
こんな時、一体何が原因なのでしょうか。
この記事では、『HIDが暗くてどうにかしたい。』こんな方向けに考えられる3つの原因を元に改善に向けた対処方法をお伝えしていきます。
※今回の記事以外にもヘッドライト(HID)について知識をつけたい。こんな方向けに内容をまとめているので一緒に参考にしてみてください。
HIDが暗い原因は3つ!
早速ですが、HIDが暗く感じる
原因について見ていきましょう。
まず考えられる原因としては
レンズの汚れ
HIDバルブの劣化
3つが関係してきます。
光軸のずれ
1つ目は光軸のずれです。
というのも、ヘッドライトは前照灯とも呼ばれるもので、照らす工程で光軸を合わせる必要があります。チェックポイント
光軸を合わせないと照らす方向が変わるので、
ライトを交換しても暗い事は変わりません…
たとえば懐中電灯を例に挙げてみましょう。
懐中電灯もヘッドライト同様で、まっすぐ向ければ明るく照らす。
下に向ければどんなに明るい懐中電灯でも暗く感じる。
こういった症状に見舞われます…
つまり、光軸がずれると走行車線からズレた方向を照らすので暗くなるという結果になる訳です!
なので雨の日見えないと感じるなら光軸を調整する事で解決できます。
光軸調整自体は調節ねじを弄るだけなので簡単ですが、どうしても自分で出来ない場合には整備工場やカー用品店などに依頼するのがおすすめです!
レンズの汚れ
2つ目はレンズの汚れです。
レンズが汚れる原因は経年劣化や紫外線で
黄ばむ事が関係してきます。
レンズ汚れが発生すると、次第に曇る事で
ライトが照射しにくくなるので暗くなります。
一度レンズが曇ってしまうと拭き取らない限り暗いままなので、もし症状が変わらない場合には曇りを解消することで解決できます。
HIDバルブの劣化
3つ目はHIDバルブの劣化です。
購入した当初は明るいのに
次第に暗くなる。
夜間に暗い場合にはバルブの明るさが落ちていることが多いです。
暗くなった場合の対処方法
続いて暗くなった場合の対処方法です。
対処としては
・ヘッドライトレンズの黄ばみや汚れを取る
・バルブを交換する
3つを実践しましょう。
光軸を合わせる
1つ目の対策として光軸を合わせる事です。
光軸調整レンチと呼ばれる専用工具を
使用して調整します。
赤〇のように、光軸調整レンチを使いヘッドライト付近の調整ねじを左右に弄ります。
調整をすると照らす方向が変わるので
走行に合わせて弄ってみましょう。
ヘッドライトレンズの黄ばみや汚れを取る
2つ目はヘッドライトレンズの黄ばみや汚れを取る事です。
最初の原因でも紹介しましたが、レンズが汚れる事で暗くなり見にくくなります。
なので、バルブを交換した上でライトの黄ばみや汚れを取り除く事で視界がクリアになり暗くなるのを防ぎます。
バルブを交換する
3つ目はバルブを交換する事です。
純正HIDの場合は車種用設計になっているので、
気軽にLEDやハロゲンに交換する事ができません。
そのため
・車外のバルブ(D2R・D2SやD4R・D4S)
に交換するのが一般的です。
慣れてくれば交換自体は簡単ですが、自分で出来ない方は整備工場やカー用品店などに依頼するのがおすすめです!
自分で交換したい人向けに、別記事でHIDバルブ交換のやり方をまとめているので合わせて参考にしてみてください。
夜間に視界が見えにくくなるのを防ぐ対策
最後は暗くなるのを防ぐ対策について見ていきましょう。
実際になった場合の対策として
・HIDバルブを適度な時期で交換する
・ヘッドライトレンズをコーティングする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
バルブに合わせて光軸を調整する
バルブに合わせて光軸を調整する事で
夜間に暗くなることを防げます。
というのもヘッドライトは純正のバルブ状態で合わせて調整してあるものなので…
社外品に替えた場合には多少ながら光軸がズレます。バルブによっては関係ない方向を向く場合もあります。
そのため、バルブ交換をするたびに適度に調整する事が対策となります。
HIDバルブを適度な時期で交換する
2つ目はHIDバルブを適度な時期で交換する事です。
バルブは基本消耗品なので、
いつまでも使えるという事はありません。
使うたびに劣化していき次第に暗くなる。
最終的には球切れとなる仕組みです。
その為ある程度適度な時期で交換する事が最適となります。
3~4年程が寿命になるので、それ以前を目安に交換するといいでしょう。
ヘッドライトのコーティングをする
3つ目はヘッドライトのコーティングをする事です。
コーティングは簡単に言えば保護剤の事。
通常のヘッドライトはポリカーボネートというプラスチック系統の材料で作られているため、熱や紫外線に弱く黄ばみなどの原因を引き起こしやすくなります。
そのため、レンズの上からコーティングをする事で
熱や紫外線・傷などを抑えて汚れを防ぐ事ができます。
コーティングには自分で作業する方法と業者に依頼する方法がありますが、自分でやる自信がなければプロの業者に任せるのも一つの手です。
ちなみに自分でやるならピカピカレイン ヘッドライト コーティング剤がおすすめです。
厚いバリア層によりヘッドライトを保護して耐久性が上がる事はもちろん。撥水効果により汚れが付きにくく、また落としやすくなります。
このように、対処法だけでなく事前に対策を打っておくことで防ぐ事も出来るので参考にしてみてください。
記事のまとめ
以上、夜間に車のHIDバルブが
暗く見えにくい原因を紹介しました。
今回の記事を簡単にまとめると
以下のようになります。
・ヘッドライトバルブが劣化して見えにくくなる
・レンズが汚れる事で視界が悪くなる
・ヘッドライトレンズの黄ばみや汚れを取る
・バルブを交換する
・明るいライトに交換
・レンズをコーティングする
など車の状態によって対策する事で
安心して夜間でも走行が出来る事でしょう。