何だかいつもよりヘッドライト(HID)が暗く感じる。でも、『原因がわからなくて対処のしようがない』と悩んではいませんか?
通常ヘッドライトバルブといえば、夜間に夜道を照らして視認性を上げるパーツ。
中でもHIDバルブは純正ハロゲン(白熱球)からすれば交換する事で倍以上の
明るさを実感できます。
ただ最初のうちは明るさを実感できても、ふとした時に最初の頃より暗いと感じる事があります。
こんな時、一体何が原因なのでしょうか。

この記事では、『HIDが暗くてどうにかしたい。』こんな方向けに考えられる3つの原因を元に改善に向けた対処方法・対策をまとめました。
✅防ぐ対策
※今回の記事以外にも知識をつけたい。こんな方向けに【ヘッドライト(前照灯)の知識”よくある疑問(悩み)や解決策・作業項目まとめ”】でまとめているので参考にしてみてください。
HIDが暗く感じる原因3つと解決策

HIDが普段よりも暗く感じる
こんな場合には以下3つの原因が考えられます。
レンズの汚れが原因
光軸のずれが原因
HIDバルブの劣化が原因

1つ目はHIDバルブの劣化。
よくある原因の一つで、バルブを使い続ける事で劣化により暗くなります。
もし夜間に暗い場合にはバルブの
明るさが落ちていることが多いです。

この場合ってどうすればいいの?

手っ取り早く解決するなら新しいバルブに交換する事だね。
バルブの形状に合わせて新しいものに変える事で、明るさを改善することに役立ちます。
※交換のやり方については、【ヘッドライト(ハロゲン・LED・HID)バルブを自分で交換する手順を解説】でまとめているので参考にしてみてください。
レンズの汚れが原因

2つ目はレンズの汚れ。
レンズが汚れる原因は経年劣化や紫外線で
黄ばむ事が関係してきます。
レンズ汚れが発生すると、次第に曇る事で
ライトが照射しにくくなるので暗くなる。
一度レンズが曇ってしまうと拭き取らない限り暗いままなので、もし症状が変わらない場合には曇りを解消することで解決できます。

曇り取るのってどんなのがいいのかな。

おすすめはヘッドライトクリーナーだね。ヘッドライトクリーナーはライトの黄ばみや汚れを取るのに適したパーツだから気になっている人に特におすすめ。
ちなみにおすすめは【シュアラスター ゼロリバイブ ヘッドライトクリーナー S-104】。黄ばみ等の汚れを強力分解してライトの透明感を復活させられる効果を持ちます。
光軸のずれが原因

3つ目は光軸のずれ。
本来ヘッドライトバルブはただ照らすだけではなく、光軸を元に調整して照射しています。
光軸を合わせないと照らす方向が変わるので、
ライトを交換しても暗い事は変わりません…
たとえば懐中電灯を例に挙げてみましょう。

懐中電灯もヘッドライト同様で、まっすぐ向ければ明るく照らす。下に向ければどんなに明るい懐中電灯でも暗く感じる。
こういった症状に見舞われます。つまり、光軸がずれると走行車線からズレた方向を照らすので暗くなるという結果になる訳です。

もし光軸のずれが原因なら光軸調整をすることで解決。
光軸調整レンチを使いヘッドライト付近の調整ねじを左右に弄ります。
光軸調整自体は調節ねじを弄るだけなので簡単ですが、どうしても自分で出来ない場合には整備工場やカー用品店などに依頼するのがおすすめです。
暗くなるのを防ぐ対策
最後は暗くなるのを防ぐ対策について見ていきましょう。
実際になった場合の対策として
・HIDバルブを適度な時期で交換する
・ヘッドライトレンズをコーティングする
バルブに合わせて光軸を調整する

バルブに合わせて光軸を調整すること。
バルブに合わせて光軸を調整する事で
夜間に暗くなることを防げます。
というのもヘッドライトは純正のバルブ状態で合わせて調整してあるものなので…
社外品に替えた場合には多少ながら光軸がズレます。バルブによっては関係ない方向を向く場合もあります。
そのため、バルブ交換をするたびに適度に調整する事が対策となります。
HIDバルブを適度な時期で交換する

2つ目はHIDバルブを適度な時期で交換する事。
バルブは基本消耗品なので、
いつまでも使えるという事はありません。
使うたびに劣化していき次第に暗くなる。
最終的には球切れとなる仕組みです。
その為ある程度適度な時期で交換する事が最適となります。
3~4年程が寿命になるので、それ以前を目安に交換するといいでしょう。
ヘッドライトのコーティングをする

3つ目はヘッドライトのコーティングをする事。
コーティングは簡単に言えば保護剤の事。
通常のヘッドライトはポリカーボネートというプラスチック系統の材料で作られているため、熱や紫外線に弱く黄ばみなどの原因を引き起こしやすくなります。
そのため、レンズの上からコーティングをする事で
熱や紫外線・傷などを抑えて汚れを防げる。
コーティングには自分で作業する方法と業者に依頼する方法がありますが、自分でやる自信がなければプロの業者に任せるのも一つの手です。
ちなみに自分でやるならピカピカレイン ヘッドライト コーティング剤がおすすめです。
厚いバリア層によりヘッドライトを保護して耐久性が上がる事はもちろん。撥水効果により汚れが付きにくく、また落としやすくなります。
このように、対処法だけでなく事前に対策を打っておくことで防ぐ事も出来るので参考にしてみてください。
記事のまとめ
以上、夜間に車のHIDバルブが
暗く見えにくい原因を紹介しました。
記事でもわかるように、純正HIDが暗く感じる場合にはバルブの劣化や光軸・レンズの汚れなどがあります。
| バルブの劣化 | 新しいバルブに変える事で解決 |
| レンズの汚れ | レンズの黄ばみや汚れを除去する事で解決 |
| 光軸のずれ | 光軸調整をする事で解決 |
対策に関しては
・明るいライトに交換
・レンズをコーティングする
など車の状態によって対策する事で暗くなるのを防ぐことにつながります。
よくある質問Q&A

Q.純正HIDからLED化はできますか?
A.はい、やり方が分かればLED化は簡単にできます。※詳しくは【ヘッドライトを純正HIDからLED化する2つの方法】でまとめているので参考にしてみてください。
Q.純正HIDからLEDに変えた場合、車検には適合しますか?
A.はい、適切なバルブであれば問題ありません。ただし、バルブによっては通らない場合もあるので事前に確認が必要です。
Q.純正HIDからLED化すると消費電力は少なくなりますか?
A.はい、LED化する事で省エネが見込めます。
Q.純正HIDを交換する場合、形状は異なりますか?
A.はい、D2・D4【SとR】などがあります。※詳しくは【選ぶ前に知りたい”純正HIDのD2・D4【SとR】の違いと兼用性”】でまとめているので参考にしてみてください。