車にとってのポジションランプは夜間走行時に点灯させるバルブの一種。ヘッドライトをつけるまでもない時間帯に付ける事で周囲へ認識させる役割があります。
そんなポジションランプのバルブには【T10・T16】のサイズが使われており、一見するとどちらもTサイズなので同じように見える。
ですが、2つのバルブは似ているようで実は違いが
あるので使う前に知っておく必要があります。
特に交換を前提とした場合には、取り付けの問題もあるので失敗のリスクをなくすためにも把握しておくと安心です。

この記事ではそんなバルブについて、T10・T16の違いや見分け方・兼用性の有無をまとめてみました。
・バルブの見分け方
・T10・T16の兼用性について
※今回の記事以外にも知識をつけたい方は、【ポジションランプの知識”よくあるトラブルや車検・違反・交換方法まとめ”】を元にまとめているので参考にしてみてください。
ポジションランプで使われるバルブはT10とT16の2種類
ポジションランプと一言で言っても、いくつか種類がある為に知らないまま購入すると取り付けができずに損をする結果になります。そのため、種類について知っておくことが重要です。
種類については以下。
T10 | 直径が10mmサイズの電球 【使用例】 ・ポジションランプ ・ルームランプ ・ナンバー灯 ・ラゲッジランプなど。 |
T16 | 直径が16mmサイズの電球 【使用例】 ・ポジションランプ ・バックランプ ・ナンバー灯など。 |
まずはT10バルブ。T10バルブは直径が10mmサイズの電球です。
差込口がコの字の形になっているのが特徴でコネクターに押し込むことで簡単に装着可能。複数あるバルブの中では比較的小さい部類で様々な箇所で使われています。
逆にT16バルブは直径が16mmサイズの電球。T10同様に差込口がコの字の形になっているのが特徴で、コネクターに押し込むことで簡単に装着ができます。
2つのバルブ(T10・T16)の違いについて
2つのバルブの違いについては以下2つ。
・明るさがことなる
サイズが違う
1つ目はサイズが違う事。
・T16バルブ=16mm
と言うように頭の部分の大きさが異なります。
T10バルブは名前のように直径が10mmサイズ。T16バルブは直径が16mmサイズと言うように変わります。

ぱっと見でもT16の方が頭が出っ張っているのでわかりやすいです。
明るさが異なる
2つ目は明るさが異なる事。サイズ以外にも明るさが異なるので知っておきましょう。
たとえば
・T16サイズ=260lm
サイズが小さいほどlm値が低く大きく
なるにつれて数値も上がります。

当然明るさで言えばT16に分があります。
T10・T16バルブの見分け方
続いて2つのバルブ(T10・T16)の見分け方について。
バルブを見分ける場合は、
・購入前ならパッケージで確認するのもアリ
2つの方法で実践するといいでしょう。
形状を確認する
1つ目は形状を確認する事。T10とT16は画像でもわかるように形状に違いがあります。
T10がシュッとした形状に対してT16は角ばった形。
なので、まず見た目で見分けたい場合には
形状の違いで確認してみるといいでしょう。
購入前ならパッケージで確認するのもアリ
また、購入時ならパッケージで確認するのもアリ。
パッケージ内にT10やT16の表記が記載され
ているので参考にしてみましょう。
たとえば画像のようなPIAAの商品。赤丸の箇所に
・T16タイプ
それぞれ表記。数字のタイプがそのままバルブのサイズを意味します。
T10・T16バルブの兼用性について
T16・T10の兼用性について。
ただし、レンズに収まるかは別問題
ソケットは同じなので取り付け自体はできる
まず結論として取り付け自体はできます。理由はソケット部分が同じため。
というのもポジション球のT16・T10はあくまでバルブ側のサイズを表すもの。バルブ幅のサイズがT16・T10なだけであって、ソケット差込口は同じです。
そのため取り付け自体に問題はありません。
ただし、レンズに収まるかは別問題
ただし、あくまでソケット差込口には取り付けできるだけであって、レンズに収まるかは別問題となります。

ソケットには差し込めるのに、レンズ内に収まるかわからないのは何故?

ヘッドライトレンズ内の隙間の間隔が車によって決まっているからだね。
例えばインプレッサを例にすれば。適合サイズはT10なので、画像のようにT10に合わせた取り付け口になっています。
そのため、T10⇒T10はできてもT10⇒T16では
レンズ内に先が突っかかって取り付けることはできません。
とはいえ、その逆であればサイズが小さくなるので取り付けることはできます。
T16⇒T10。
まとめると
・ただしレンズ幅によっては穴に入らない場合も
結果として条件次第では兼用性はあると言えます。
2つのバルブの違いを理解してうまく使い分けよう
以上、ポジションランプで使われる車のバルブの種類とそれぞれの兼用性をご紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
T16
購入前ならパッケージで確認するのもアリ
ただし、レンズに収まるかは別問題
記事でもわかる通り、ポジションランプで
使われるバルブはT10とT16の2種類。
基本的にはT10が使われることが多いですが、車種によってはT16が使われることも。
見分ける場合には形状を見ること。T10が10㎜なのに対してT16は16mm。それぞれサイズが変る事で見た目の形状も変わります。よって、目視でも形状で見分ける事ができます。
そのため、もしこれから『このバルブってどっちなんだろ?』と疑問に思う方は形状の違いで確認してみるといいでしょう。
※ちなみに兼用性については、T10⇒T16に差し替えて取り付ける場合は車種によってレンズ穴が合わない場合があるので注意。