水温警告灯警告灯が点灯したんだけど何が原因なんだろう。
このようなことをたまに聞く事があります。
一般的に水温警告灯と言えば水温(冷却水)に何らかの異常が起きた時に点灯する警告灯。
通常であれば常に点灯すると
いう事はありませんが…
ふとした時に点灯しっぱなしに
なる場合があります。
そんな時、どのような対処をすれば警告灯を
消すことが出来るのでしょうか?
この記事では、『水温警告灯の点灯を直したい。』こんな方向けに原因や対処方法を順を追ってお伝えしていきます。
水温警告灯が点灯する原因は温度の高低の2つ
水温警告灯は先にも言ったように水温。つまりは冷却水が元となって引き起こされるもの。
その中には警告灯の色分けによって点灯する
・水温が低すぎる問題
2つの状態によって起きます。
1つ目は水温が高すぎること。
本来は水温が上がりすぎると
②ファンが回るとサーモスタットが開く
③エンジン内部の冷却水がラジエーターに戻って冷やす
という流れで水温を一定の温度まで
下げる仕組みになっています。
ですが、水温に異常をきたすと冷却する効果が得られずに上がり続けることになります。
その結果が異常を知らせる
水温警告灯(赤)の点灯です。
もう一つは水温が低すぎる場合。
上がり続けるのとは逆に常に冷やされること
で水温が下がり続ける事になります。
水温が下がると一定の温度を保てなくなるため、
異常として水温警告灯(青)を点灯させます。
何故水温が高すぎたり低すぎたりするのか
ここからは何故水温が高すぎたり低すぎたりするのか?
2つの理由についてお伝えしていきます。
サーモスタットが故障することが原因
1つ目はサーモスタットが故障
することが原因です。
サーモスタットと言うのは温度の
調整をするパーツのこと。
ですが、故障してしまうとこの機構が
正常に作動しなくなるので…
・常に開いたまま
いずれかの状態になります。
加えて季節に応じて連動すれば、夏場に閉じた状態=水温が高くなる。
冬場に開いたまま=水温が低くなる。
という状態を作ります。
冷却水不足やラジエーターの詰まりが原因
2つ目は冷却水不足やラジエーターの詰まり。
ラジエーター内の冷却水が少なくなる事で
温度調整(冷却)が出来ない。
冷却が出来ないと当然水温は上がる事になるので警告灯の点灯となります。
また、ラジエーター内部が詰まること
でも同じことが言えます。
ラジエーター内部が詰まる=冷却水の循環が上手く出来ずに水温が上がり続けるという訳ですね。
ラジエーターファンリレーの故障が原因
3つ目はラジエーターファンリレーの故障です。
上記でも言った通り、水温が高くなりすぎるとまずラジエーターファンを回すことになります。
ですが、このラジエーターファンはリレーを
介して作動するようになっているので…
リレー自体が故障するとファンが
回らなくなります。
ファンが回らない=外部の冷えた風をラジエーターに当てることが出来ないので上手く冷却までの流れが出来なくなります。
その結果、水温が高すぎて警告灯が点灯と
いうことになります。
まとめると
・冷却水不足やラジエーターの詰まりで温度上昇
・ラジエーターファンリレーの故障で温度上昇
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水温の高低が元で起こる症状
ここからは水温の高低が元で起こる症状です。
・低すぎる場合
2つのパターンでお伝えしていきます。
高すぎる場合
まずオーバーヒートという症状になります。
オーバーヒートは水温上昇によって
引き起こされる症状。
主に
・ボンネットから煙が出る
・アクセルを踏んでも加速しない
3つの事が起こりやすくなります。
水温計は上限がH(ホット)。下限がC(クール)を意味します。
正常は半分より少し下ですが…
半分より上。Hに近くなると
危険な温度を表します。
また、オーバーヒートする事でボンネットから煙(ラジエーター内部が沸騰したことを意味)。
アクセルを踏んでもいつもより加速
しないというのも含まれます。
低すぎる場合
逆に低すぎる場合はオーバー
クールという症状です。
名前の通り低すぎると起こる状態。
主に
・回転数が不安定
・アクセルを踏んでも加速しない
水温計は上限がH(ホット)。下限がC(クール)を意味します。
正常は半分より少し下ですが…
半分より下。Cに近くなると
低すぎて危険な温度を表します。
また回転数が不安定になるのも項目の一つです。
通常だと何もしなくても一定数の
回転を維持しますが…
オーバークール状態はアクセルを踏んでないと安定しないほど不安定になります。
他にもオーバーヒート同様にアクセルを
踏んでも加速しないのも含まれます。
まとめると
・水温計の数値が異常に高い
・ボンネットから煙が出る
・アクセルを踏んでも加速しない
【オーバークール】
・水温計の数値が異常に低い
・回転数が不安定
・アクセルを踏んでも加速しない
水温警告灯が点灯した時の対処方法
ここからは水温警告灯が点灯した
時の対処方法についてお伝えします。
走行中に点灯した場合は安全な場所に退避して車屋さんに連絡
まず走行中に点灯した場合。
走行中に点灯した場合、安全な場所に退避
した上で車屋さんに連絡して対処を仰ぎましょう。
流れとしては
・安全な場所に退避する
・車屋さんに連絡
ハザードランプを先につける理由は周囲に
異常が起きたことを知らせる為です。
何もしないままいきなり退避しようとすると追突される危険もあるため、安全な場所に退避する前に必ずハザードランプを点灯させましょう。
その後は車屋さんに連絡という流れです。
自分で出来る場合は原因を明確にして対処する
自分で出来る場合は原因を明確に
して対処するというのも一つの手です。
・冷却水の補充もしくは交換
・ラジエーターのつまりを直す
状況に応じてサーモスタットの交換や冷却水の
補充などをする事で対処ができます。
水温警告灯を点灯させないために
最後に水温警告灯を点灯させないために出来る事です。
対策としては
・交換時期を目安に消耗部品の交換をする
日ごろから関連箇所の点検をする
まずは日ごろから関連箇所の
点検をするというのがおすすめです。
毎日ではなくていいので、時々点検する事で
水温警告灯が点灯する原因を見つけやすくなります。
交換時期を目安に消耗部品の交換をする
また、交換時期を目安に消耗部品の交換を
する事で突然の点灯を防ぐきっかけを作れます。
大抵のパーツが10万km程で壊れてくるので、
10万km前後を目安として交換するといいでしょう。
※冷却水の場合は2~3万Kmほどを目安に。
点灯する原因を理解してこれからの参考に
以上、水温警告灯が点灯する原因をお伝えしました。
記事でもわかる通り、水温警告灯が点灯する原因としては温度の高低が関係してきます。
異常をきたすことによって運転者に問題が起きて
いることを知らせる目的で警告灯として知らせます。
そのため、もし点灯した場合には放置するのではなく原因に合わせて早めの対処を心がけましょう。
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