緊急時にエンジンの熱を冷やす” ボンネットを開けた冷却のやり方”

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今回ご紹介するのは【エンジンの熱を冷やすボンネットを開けた冷却のやり方】について。

通常エンジンの熱を冷やすと言えば、ラジエーター内にある冷却水がエンジンからラジエーター間を循環する過程で熱を奪う事で冷やす事ができます。

ですが、【オーバーヒート】と呼ばれるトラブルが起きると熱を冷やしきれずに水温が上がり続ける傾向に陥ります。

水温が上がり続ける=エンジンブローにより壊れる危険性も。

そのため、上昇を防ぐためにも水温を下げる対処が必要となります。

今回はそんな対処の一つ、『エンジンの熱を冷やすボンネットを開けた冷却』のやり方について手順をお伝えしていきます。

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エンジンの熱を冷やすボンネットを開けた冷却のやり方

それではさっそく冷却までの流れを見ていきましょう。

流れは

ハザードランプをつけて路肩に停車
エンジンを切る
ボンネットを開けて冷却効率を上げる

ハザードランプをつけて路肩に停車

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まずハザードランプをつけて路肩に
停車させる事から始めましょう。

ハザードランプは▲マークのスイッチ。

そのままいきなり路肩に移動させようとすると
追突される危険性があるので必ずハザードを忘れずに。

エンジンを切る

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・キーを回してエンジンOFF
・プッシュスタートスイッチを押してOFF

路肩に停車出来たらキーもしくは
ボタンを押してエンジンを切りましょう。

エンジン停車後はしばらく熱を冷やしましょう。

ボンネットを開けて冷却効率を上げる

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冷却効率を上げるためにボンネットを開けましょう。

開け方は簡単で

①ボンネットレバーを引く
・ボンネットの隙間に手を入れる
・ロックを解除してボンネットを上げる
・固定バーをボンネットの穴に通す

これで手を放してもボンネットを開いた状態を維持できます。

これってどのくらい放置すれば冷却できるの?

30~1時間半くらいだね。

車によっては冷えにくいタイプもあるので、最低でも30分。長くても1時間半くらいを目安に様子見しましょう。

冷えた後に確認する事項

ここからは冷えた後に確認する事項です。

確認する内容は以下2つ。

冷却水の残量を確認しよう
エンジンを掛けて水温を確認する

冷却水の残量を確認しよう

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冷却水の残量確認はラジエーターキャップを開けて確認しますが…

1時間半程度だと完全には冷え切らないので、そのまま開けると中の冷却水が噴水のように噴出する危険性があります。

こんな感じに(イメージ)↓

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そのため、安全に開ける場合は濡れタオルでラジエーターキャップを覆いつつゆっくり緩めていきましょう。

緩めた後は冷却水の量に応じて状態維持や冷却水補充。

実際にラジエーターキャップを開けるまでの流れを確認したい方は、以下記事と一緒に確認してみましょう。

ラジエーターキャップの簡単な交換方法と緊急時にキャップを開ける方法
この記事では、ラジエーターキャップの交換方法と緊急時の開け方をまとめています。やり方を覚えれば1分程でできるようになるので参考にしてみてください。

エンジンを掛けて水温を確認する

もう一つはエンジンを掛けて水温を確認する事。

10~15分程暖気をして水温の状態を確認します。

この時

・水温に変化がなければ正常
・水温上昇が止まらない場合は異常

水温が一定温度まで上がる⇒冷却により水温が
下がることができれば問題はありませんが…

水温上昇が止まらない場合。冷却効果により温度が下がらない場合はすぐにエンジンを停止させましょう。

水温が上がり続ける場合は、オーバーヒートにより何かしらトラブルが起きていることを意味します。

水温上昇が収まらない場合はどうすればいい?

ここからは水温上昇が収まらない
場合に出来る事について。

水温上昇が収まらない場合は牽引で場所移動してもらう

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もしトラブルが元で水温上昇が収まらない場合は、レッカーで場所移動してもらうのがオススメです。

レッカーには

・車の保険のロードサービス
・JAFロードサービス

いずれかが活用できます。

保険のロードサービス車の保険のロードサービスは保険料をきちんと支払っていれば使えるサービス。50〜150kmほどまでなら無料で牽引。※ただし年間で使える制限が決められている。
JAFロードサービス会員で利用する事で20kmまで無料。もちろん会員でなくても利用できますが…非会員の場合は¥30000近く費用がかかる(1km毎に¥880加算)

どちらかを選ぶかで変わりますが、その時の状況に合わせて使い分けるのがいいでしょう。

さらに詳しく知りたい方は、別記事で保険・JAFロードサービスのメリット・デメリットもまとめているので合わせて参考にしてみてください。

自動車保険・JAFロードサービスの違い(メリットデメリット)と必要性
当記事では、自動車保険・JAFロードサービスの違いを詳しく解説します。この記事で解説している内容を理解できれば、問題解決につながるだけでなく今後の契約の有無についても決めるきっかけを作る事ができます。

移動先は車屋もしくは自宅を選択

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その際の移動先については車屋もしくは自宅。

お店に任せたい場合は、お世話になって
いる車屋さんに運んでもらうのがいいでしょう。

逆に自分で問題箇所を治すという方は自宅に
運んでもらうのもひとつの手段です。

ボンネットを開けた冷却のやり方を理解してこれからに活かそう

以上、緊急時にエンジンの熱を冷やす” ボンネットを開けた冷却のやり方”をお伝えしました。

流れとしては

ハザードランプをつけて路肩に停車
エンジンを切る
ボンネットを開けて冷却効率を上げる

記事でもわかるように、今回のやり方はオーバーヒートなどにより水温上昇が抑えられなくなった場合に一時的な対処に役立つ方法です。

通常エンジンの熱を冷やすと言えば、ラジエーター内にある冷却水がエンジンからラジエーター間を循環する過程で熱を奪う事で冷やす事ができます。

ですが、【オーバーヒート】と呼ばれるトラブルが起きると熱を冷やしきれずに水温が上がり続ける傾向に陥ります。

水温が上がり続ける=エンジンブローにより壊れる危険性も。

そのため、一時的ではあっても上昇を防ぐ
ために今回の水温を下げる対処がおすすめです。

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