自宅(DIY)で出来る車のラジエーター交換やり方と作業後にやるべき必要事項を4つ解説!

冷却系
冷却系
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ラジエーターは、熱を持ちすぎたラジエーター内の冷却水を冷やす役割を持つ補助パーツの一つ。

本来であれば水温が一定以上の温度になる⇒熱をもった冷却水がラジエーターに戻される⇒ファンが回る⇒ラジエーターに風を当てて内部の冷却水を冷やす効果がありますが…

水温が上がりすぎているのに反応していない。こんな場合にはラジエーターに何かしらのトラブルが起きていることが考えられます。

当然放置すればオーバーヒート一直線
なので故障した段階で早めの交換が大切。

この記事では、そんなラジエーター交換のやり方をまとめてみました。

この記事はこんな人におすすめ
✅自分でラジエーターの交換をしてみたい
✅今後の為に交換の流れを知っておきたい

ラジエーターは冷却パーツの一つ

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ラジエーターは車にとっての冷却パーツの一つ。

・エンジン内部の冷却水を適正温度に保つ
・壊れるとうまく冷却ができなくなる

エンジン内部の冷却水を適正温度に保つ

主にエンジン内部の冷却水を適正
温度に保つ役割を持ちます。

エンジン内部で冷却水(クーラント)が熱を持って熱くなる⇒ラジエーター内に熱を持った冷却水が戻される⇒戻された冷却水は熱を抑えて温度が一定に保たれる⇒冷やされた冷却水は再びエンジン側へ送られる。

こういった仕組みで本来は冷却
させる効果を持ちます。

壊れるとうまく冷却できなくなる

ですが、ラジエーターが壊れるとうまく冷却が
できなくなるの水温上昇を抑えられない

そのまま放置すればオーバーヒートにもなりかねないので早めラジエーター交換がおすすめ。

実際にラジエーターを交換しよう

ここからは実際にラジエーター交換の
方法を見ていきましょう。

ラジエーター交換=故障すると車にとって危険なので、この機会に手順を覚えて作業できるようにしておきましょう。

作業難易度★★★★☆
作業時間の目安20~30分程度(エア抜きまで含めると+15分。)
必要なもの・ラチェットハンドル&ソケット
・ホースクランププライヤー
・冷却水(クーラント)
・ラジエーター
・アッパー・ロアホース(ホースが古い場合は交換が最適)
かかる費用目安

ラチェットハンドル&ソケット¥3000~(セット物の場合)
ホースクランププライヤー¥1960程
冷却水(クーラント)¥700~(量で値段が変わる)
・ラジエーター¥30000~
・アッパー・ロアホース¥5000~

※今回はインプレッサ(GDB)を使ったラジエーター交換のやり方。

アッパー・ロアホースを外す

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まずアッパーホース・ロアホースを外していきましょう。

アッパーホースはラジエーター上側についてホース。ロアホースは下側についたホースです。

※外すやり方は【ラジエーター(ロア・アッパー)ホースの役割や交換時期・交換のやり方を解説】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

電動ファンのコネクターを外す

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同時進行で電動ファンのコネクターを外していきましょう。

インプレッサの場合はツインになっているので、
左右に1つづつあります。

コネクターを外すさないとラジエーターを
外すことができないので、

必ず持ち上げる前に外しましょう。

ラジエーターを引き抜く

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コネクターを外すことが出来たらラジエーターを
うまい具合に引き抜くだけです。

ついでにホースが純正の場合は、
一緒に交換しておくことをおすすめします。

純正のままでは劣化⇒ホースが避けて冷却水が漏れる事に繋がります。

新しいラジエーターと交換

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取り外すことが出来たら新しいラジエーターと交換。

今回は社外品を入れるのでレーシングラジエーター。純正に比べて

冷却効果が上がるのでオーバー
ヒートをより防ぎやすくなります。

逆にラジエーター自体は特にこだわりがなければ純正同等品のものでOK。

ラジエーターにファンを固定する

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ラジエーター自体には電動ファンが付属されていないので、ファンが壊れていない場合にはそのまま移し替えてつけましょう。

ファンの移し替えまでが終わったら後は逆の手順で取り付けるだけ。

外したパーツを戻して完了

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あとは外したパーツを戻すだけ。

ラジエーターをはめ込む⇒左右のファンのコネクターを取り付ける⇒ホース類をエンジン側につなげる⇒その他冷却水用のホースをつなげる⇒ラジエーターを固定する。

この時に、ホース類やアタッチメントが
古い場合は新しいものに変えておくとおすすめ。

ここまで終わればラジエーター自体の交換は完了。あとはその後のやるべきことを解説します。

ラジエーター交換後にやる事

交換も終わったからこれで終了…と言いたいところですが、抜けた分の冷却水の補充とエア抜きが残っているので最後に作業をしましょう。

抜けた分の冷却水の補充をする

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まずやるべきことは、抜けた分の冷却水の補充をすることです。

ホース類をしっかり締め付けて、
漏れない事を確認した上で補充します。

冷却水ってどのくらい補充すればいいの?

車種によって量が変るから絶対この量とは言えないんだよね。

ただし、目安としては

・軽自動車で5リッター
・普通車で8リッター

とだけ覚えておきましょう。

実際にインプレッサ(GDB)でやった時は8L程だったので、車種や車に合わせて少し多めに用意しておくとなお良しです。

エア抜きをする

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補充の後はエア抜きをしましょう。

本来エンジンやラジエーターを通る経路は、クーラント液で満たされています。この経路に空気。つまり、エアが混入するとクーラント液の循環がうまくいかなくなります。

循環がうまくいかない=温度管理が不十分に
なりオーバーヒートの原因になります。

そのため、エアがたまった場合には抜く
必要があります。これがエア抜きという作業。

内部で溜まったエアを抜き取る事で安定した温度を保ちます。

※エア抜きについては、【【自宅で出来る】冷却水の補充(交換)後にやるエア抜きの方法と手順】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

実際に走行して水温を確認

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エア抜き後は走行しながら水温の確認。

水温が上がった状態で95℃程度でファンが回る⇒水温が下がるを繰り返した場合は正常。逆に、水温が下がることなく100℃以上行く場合はエア抜きが不十分であることを意味します。

その場合は、できる限り早めに車を緊急停止⇒ボンネットを開けて水温が下がるのを待つ⇒走行できる場合は自宅に帰る⇒再度エア抜きという流れです。

結局エア抜きが完全に終わらないと水温が安定しなくなるので、異常がある場合にはエア抜きをきちんとしましょう。

走行後に冷却水の量を確認

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また走行後に冷却水の量を確認する事も大切。

エア抜き前後では完全にエアが抜けきらない為、
その時は満タンでも一日たつと量が減る場合もあります。

そのため、テスト走行が終わった次の日に
冷却水の量を確認する必要があります。

このようにエア抜きが終わった後に対策をすることで、後々のトラブル回避にもつながります。

ラジエーターが故障する前に早めの交換を心がけよう!

以上、車のラジエーター交換の方法と冷却水の補充後にするべき対策を解説しました。

今回の記事のおさらいです。

ラジエーターは冷却系パーツのひとつで、車のエンジンから熱を奪い高温になった冷却水を適切な温度に冷やす役割を持っています。

その為、ラジエーターが故障すると高温の冷却水を下げられずにオーバーヒートの原因になります。

オーバーヒート⇒エンジンにダメージ⇒エンジンブローと車を壊す結果に。

なので、最悪の事態を招く前に早めのラジエーター交換を心がけましょう。その際に、必ずエア抜きも忘れずに作業する事が大切です。

よくある質問Q&A

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Q.ラジエーターの交換をお店に依頼するとどのくらい費用が掛かりますか?

A.お店によって異なります。目安として【オートバックスにラジエーター交換を依頼”作業で掛かる費用と作業時間を解説”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。


Q.ラジエーターを交換する場合、ファンも一緒に変えた方がいいですか?

A.ファンも消耗品なので、5年以上や10万km過ぎても変えてない場合は交換がおすすめです。

※交換方法は【】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

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