車のウインカーには通常ハロゲンと
LEDの2種類が使われています。
ハロゲンは消費電力が高い代わりに明るく昼間でも見やすい。LEDは消費が少ないのに明るくできるといったイメージ。
このイメージから、『消費が少ないのに明るく出来るならLEDのがお得じゃん』という理由でウインカーのLED化を検討している人も中にはいることでしょう。
しかしLED化にあたりいくつかデメリットも存在するため、容易に交換することはおすすめ出来ません。
もしそれでもと言うなら、メリット・デメリットを理解した上で検討するのがおすすめです。
当記事では、『LED化をしたいけどデメリットも気になるから事前に知っておきたい。』こんな方向けに詳しく解説していきます。
ウインカーのLED化に伴う3つのデメリット
LEDウインカーと言えば
・ドレスアップとして人気だから
・ハロゲンからグレードupしたい
等の理由からLED化を検討する方も少なくないでしょう。
LED化にもデメリットはあるので、事前に知っておく必要があります。
たとえばどんなデメリットがあるの?
値段が高い・ハイフラになる・取り付けに時間がかかるの3つだね。
値段が高い
1つ目として値段が高いことが挙げられます。
ハロゲンバルブが数百円~なのに対して、
LEDは数千円が基本となります。
そんなに値段って変わるの?
性能がハロゲンと比較して変わってくるからね。
たとえば、楽天市場の商品を例に見ていけば以下のようになります。
・LEDであればやすい物でも¥4000。高い物で¥8000前後。
比較するとわかる通りLEDの方が
値段が高くなる傾向にあります。
ハイフラになる
2つ目はハイフラになる事です。
ハイフラッシャーの略称で、ウインカーが
通常時より早い点滅になる症状です。
ぱっと見は点滅が早くなるだけなので放置しがちですが…
ハイフラ(高速点滅)は【整備不良】と
いう違反に該当するので注意が必要です。
ハイフラが元の違反については、罰則や違反点数など含め以下でまとめているので参考にしてみてください。
取り付けに時間がかかる
3つ目は取り付けに時間がかかると言う事です。
2つ目でも紹介したように、LEDウインカーは
そのまま取り付けるとハイフラになります。
ハイフラ=整備不良に該当されるので、
取り付けには専用のパーツを追加で取り付けます。
たとえば抵抗器なら、付属のコネクターをウインカーの配線に噛ませたうえで熱のこもらない箇所に取り付ける。
ICウインカーリレーは配線を加工して
純正のリレーと差し替えるというように。
その専用パーツを取り付けるのに時間がかかるという訳です。
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ただしデメリットだけとは限らない!LED化だからこそ得られるメリット
ただそんなLED化ですが、デメリットだけとは限りません。
ドレスアップ以外にも
・バルブの寿命が長い
といったメリットがあります。
消費電力が少なく明るい
1つ目は消費電力が少なく明るいことです。
明るさだけを求めるならハロゲンでも十分ですが、ハロゲンの場合はその分で1個当たりの電力消費が高くなります。
その逆にLEDバルブはハロゲンに比べ消費電力が少ないのが特徴です。
どのくらい変るの?
ハロゲンに比べて6分の1以下だね。
たとえばIPFのLEDとハロゲンを比較した場合以下のようになります。
ハロゲン球は消費電力が21w。
車には前後4箇所にウインカーがつくので、
21w×4=84wとなります。
LEDの場合は消費電力が6.5w。
前後4つにウインカーがつくので、
6.5w×4=26wとなります。
しかも、少ない消費電力で明るく発光させる事ができます。
バルブの寿命が長い
2つ目はバルブの寿命が長いことです。
電力消費を抑えることでバルブの
寿命が長持ちする事にも繋がります。
・LEDバルブ=10年ほど
寿命が長くなれば、その分で出費や
交換の頻度も少なくなるのでおすすめです。
結局ウインカーのLED化ってどうなの?
メリット・デメリットについて理解した上で、
結局ウインカーのLED化ってどうなの?という方に。
何となくでLED化したいなら交換する必要はない
まず、何となくという理由でLED化したい
なら交換の必要はありません。
理由として
・別途でハイフラ対策品が必要
・作業時間がかかる
3つの理由からです。
デメリットでも解説したように手間も
時間も余計にかかるので…
特に興味はないけど何となくという理由なら
交換するにしてもハロゲン球のままでいいでしょう。
ウインカーのLED化は性能を重視するならおすすめ
逆に性能を重視するならLED化はおすすめです。
LED化する事で
・ハロゲン並みの明るさが期待できる。
・バルブの寿命が長いに繋がります。
電力消費が普段の半分以上も抑えられるので、
省エネになり長く使うことができます。
でもハイフラ対策しないといけないから手間もかかるんでしょ?
確かに手間がかかる場合もあるけど、抵抗内臓タイプを選ぶと手間も解消できるよ。
抵抗内臓タイプと言うのは、LEDバルブの内部に専用の抵抗が入っているもの。
ハロゲンバルブのようにソケットに
差し込むだけで通常通り使う事ができます。
本来であれば抵抗器を~。ウインカーリレーを…
と準備する必要がありますが、抵抗内臓であれば必要がないので購入してすぐに使いたい。そんな方におすすめできます。
ただ最終的にLED化するかどうかはあなた次第なので、メリットだけでなくデメリットも理解した上で決めましょう。
LED化は用途に合わせて使う事が最適です!
以上、ウインカーをLED化する場合のデメリットについて解説しました。
今回の記事のおさらいです。
ハイフラになる
取り付けに時間がかかる
バルブの寿命が長い
ウインカーのLED化は性能を重視するならおすすめ
今回の記事でもわかる通り、安易にLED化をしようとすると費用やハイフラ対策などで手間がかかります。
特にハイフラに関しては放置すると整備不良にもつながるので、やるならそれなりの対策を一緒にする必要があります。
ただ、対策さえしておけばLED化により
バルブの寿命が長い
などのメリットが得られるので明るさや消費を抑えて使いたい方におすすめと言えます。
ついていればいいだけならハロゲンでもいいですが、性能面を重視して使いたいならこれから先LED化の検討をしてみるのもいいですね。
LED化を検討中の方向け
記事を読んでLED化に興味がある。LEDに交換を検討中だけど何かいいバルブないかな。
こんな方向けに、おすすめするLEDウインカーをまとめているので参考にしてみてください。
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