車の配線に流せる電流容量の限界と電流値(アンペア)を求める計算式

車で使われる単位
この記事は約6分で読めます。

・配線に流せる電流容量の限界が知りたい。
・どのくらい流れているの?
・これからのカスタム用に計算式も知っておきたいな。

このような悩みはありませんか?

実は私も過去に同じように悩んだことがありました。

一般的に車にはバッテリーを経由してそれぞれに分散された電気(電源)が流れています。

※今回は省略するので、電気(電源)についても知りたい場合は一緒に以下を参考に。

種類ごとに使える車の電源(常時・ACC・イルミ・IG電源)と電装品
電装品のカスタムをするにあたって必要不可欠な車の電源。その電源にはいくつか種類(常時・ACC・イルミ・IG電源)があり、条件を満たさないと電気が流れないものもあります。そのため、まずは基本となる電源について知っておく必要があります。

この電気(電源)は配線の太さによって流せる容量が決まっているため、電装品等を増やす前に知っておく必要があります。

ただ、当時の私は『配線に流せる容量?なにそれ』程度の認識だったので気にせず適当につけていました。

ですがこの考え実は危険なことで、間違った使い方を続けると配線が発火(燃える)原因にもなります。

そのため、正しい知識をつけた上で電装品を
カスタムすることが大切となります。

今回の記事ではそんな方向けに詳しく解説していきます。

記事を読む事で知識を得ることはもちろん。これから先のカスタム役立てられるので参考にしてみてください。

また、後半で解説する電流値(アンペア)を求める計算式を知っておく事でどのくらい電装品(LED等)を取り付けられるのかが分かります。

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車の配線に流せる電流容量の限界について

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まず初めに、車の配線に流せる電流容量の
限界についてご説明します。

電流容量は流せる電流の量を表しているので、この機会に覚えておきましょう。

基本的には配線の太さで容量が変わる

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早速ですが、結論を言えば容量の限界は配線の太さで大きく変わります。

というのも、配線には○○までなら大丈夫。○○以上は危険というような作りになっていて、配線の太さに合わせて作られている為です。

例えば、エーモンの配線コードを参考にすると

・0.2sq⇒ 2.5アンペア
・0.5sq⇒ 5アンペア
・0.75sq⇒ 6.6アンペア
・1.25sq⇒ 11.6アンペア

4種類の配線があります。

※他にもサイズはありますが今回はこの4つです。

0.2sqが1番小さく容量が少ない。1.25sqが大きく容量が1番大きいというようになります。

ちなみに容量の限界を無視して繋げるとどうなるの?

配線が熱を持ったり被覆が燃えて発火する危険性があるね。

なので、配線の太さに合わせて容量も
調整することが大切となります。

容量の限界が分かれば電装品用にヒューズを選ぶ目安になる

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また、容量の限界が分かればヒューズを
選ぶ目安にもなるのでおすすめです。

特に後付けのヒューズをつけたい場合…

純正であればヒューズボックスについているので既存の電装品は問題ないですが、後付けする場合は保護の為にヒューズを付ける必要が出ます。

ですがヒューズにも様々種類があり、

・MAX2Aのヒューズホルダー
・MAX2.5Aのヒューズホルダー
・MAX10Aのヒューズホルダー
・MAX15Aのヒューズホルダー
・MAX20Aのヒューズホルダー

などがあるのでどのヒューズと組み合わせれば最適なのかって迷うことありますよね。

そんな時に役立つのが容量の限界を知ることです。

事前にどのくらいの容量に収まるのかを知っておくことで、電装品にあったヒューズを選ぶことが出来ます。

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‪電流値(アンペア)を求める計算式

そんな容量の限界を知るための計算式ですが、
以下のように計算すると求めることが出来ます。

電流値を求める計算はワット(w)÷電圧(V)

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電流値を求める計算はワット(w)÷電圧(V)で求めることが出来ます。

ワット(w)は消費電力を表していて、実際に消費される電気エネルギーの大小を表しています。

値が大きいほど電力を多く消費し、
少ないほど消費を抑えられます。

電圧(V)は電気の単位です。 電気を押し出す力=電圧を表す単位がボルトです。 電圧が高いほど多くの電気が流れます。

分かりやすく言えば

・一般家庭で使われる100V
・車で使われる12V

などの全体で流れる電気が当てはまりますね。

ワット(w)と電圧(V)の2つは特にアンペア(流せる電気の量)を求める上で必要な単位です。

例文を元に実際に計算式に当てはめてみよう

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説明だけでは分かりにくいと思いますので、
今度は例文を元に実際に計算してみましょう。

例えば12Vと24V流せるものがあったとして…

・12Vで120w以下
・24Vで240w以下

この2つの時の流せる電流容量の限界を
それぞれ求めてみましょう。

< 12Vでは120w以下>

ワット(w)÷電圧(V)に当てはめると。

ワット(w)は120。電圧(V)は12V。

120w÷12V=10A
< 24Vでは240w以下>

ワット(w)÷電圧(V)に当てはめると。

ワット(w)は240。電圧(V)は24V。

240w÷24V=10A

どちらも10Aまで耐えられますよ。となります。

合わせて覚えておきたい!mA(ミリアンペア)をアンペアに直す計算式

ちなみに例文だからここまで簡単な数値になってるけど、LEDの場合は消費が少ないからmAで計算することになるんだよね。

mAって何?

mAはAよりも低い数値を表す単位のことだね。

mAはAよりも低い数値を表す単位のこと

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電流の量を表す単位であることまでは同じですが、mA(ミリアンペア‪)はA(アンペア)を
1000分の1にした表記になります。

LEDなどの容量が少ないものに
良く使われる単位です。

ちなみに

・1A=1000mA
・1mA=0.001Aです。

mAをAに直す場合は割ると求められる

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mAをAに直す場合は1000で割ると
簡単に直すことができます。

例えば、3連フラットLED1826を前後の足元照明として4個つけたいなと思った時。

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【仕様】
・DC12V車専用
・LED:3灯
・発光色:青
・消費電流:60mA
・コードサイズ:0.2sq相当-200mm
・両面テープ付属
【内容物】
・3連フラットLED×1
・両面テープ×1

消費電流が60mAとなっているので、まずはA(アンペア)表記に直す必要があります。

直す場合は先程も言ったように、1000で割ればいいだけなので以下の計算式になります。

60(mA)÷1000=0.06A

1個当たり0.06Aなので、4個使いたいなら×4をして0.24Aとなります。

組み合わせるヒューズはMAX2.5Aのヒューズホルダー

ちなみに細線(0.2sq)で繋げるなら最大で40個までフラットLEDを繋げられます(笑)

このように

・Aを求める計算式
・mA⇒Aに直す計算式

2つを知っておけば安全な範囲でこれから先の
カスタムをすることが出来ます。

覚えてしまえばやり方も簡単なので、この機会に知識を吸収しておきましょう。

電流容量の限界と電流値(アンペア)を求める計算式を理解してこれからに活かそう!

以上、車の配線に流せる電流容量の限界と電流値(アンペア)を求める計算式を紹介しました。

今回の記事のおさらいです。

車の配線に流せる電流容量の限界について
基本的には配線の太さで容量が変わる
容量の限界が分かれば電装品用にヒューズを選ぶ目安になる
電流値(アンペア)を求める計算式
電流値を求める計算はワット(w)÷電圧(V)
合わせて覚えておきたい!mA(ミリアンペア)をアンペアに直す計算式
mAはAよりも低い数値を表す単位のこと
mAをAに直す場合は割ると求められる

記事でも紹介した通り、容量の限界は
配線の太さ次第となります。

限界以上の容量を加える=配線が燃える危険性があるので、正しい容量を把握してカスタムをしていきましょう!

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