車にとってのJAFロードサービスは、保険のロードサービス同様にトラブルが起きた際に役立つ業者。
よくあるロードサービスと違い会員登録をしなくても依頼できることから、出先で問題が起きた場合でも365日いつでも呼ぶことができます。
ただ、非会員で依頼すると倍以上の値段が掛かるリスクもありますが…その一方で会員になった上で呼ぶとほとんどが無料で解決できます。
とはいえ、ここで疑問に思うのはどこまでの作業に対応できるのかという事。トラブルとはいえ出来る作業は決まっているので、事前に把握しておくともしもの時に役立ちます。

この記事では、そんなJAFロードサービスの作業内容について8つまとめてみました。記事を最後まで読む事でロードサービスについてさらに詳しくなれるので参考にしてみてください。
✅費用や時間の目安
✅実際に使えるサービスなのか
JAFロードサービスで依頼できる作業は8つ
それではまず、タイトルの【JAFロードサービスで依頼できる作業】について見ていきましょう。
作業内容としては以下⑧つがあります。
②キーとじ込み
③パンク(スペアタイヤ交換)
④燃料切れ
⑤故障車牽引
⑥落輪
⑦雪道でのスタック
⑧異音・異臭
バッテリー上がり
バッテリー上がり | 昼間・夜間 一般道・高速道路での応急作業 |
会員 | 基本無料(バッテリー交換の場合はバッテリー代) |
非会員(入会していない) | 目安:21,700円 【昼間】一般道路(駐車場・自宅を含む) 【昼間】高速道路でのバッテリー上がり(SA・PA内) 【昼間】高速道路でのバッテリー上がり(SA・PA以外) |
バッテリー上がりはエンジンがかからなくなる症状で、バッテリー本体の寿命もしくはオルタネーターの故障が原因で起きます。
JAFでできる対処は、
・条件付きでバッテリー交換
・レッカー
いずれかになります。
ジャンプスターターで救援
まず一般的には、バッテリー上がりで依頼する
場合はジャンプスターターの救援となります。
救援と言ってもブースターケーブルのようにお互いの車が必要ではなく、本体が1つあれば電力の供給ができるもの。
一時的に電力を供給してエンジンを始動させることができます。
例えるなら携帯のモバイルバッテリーのようなもの。携帯のモバイルバッテリーは、USBコードを使ってお互いを繋げることで充電ができるものです。
ジャンプスターターも似ていて、付属のワニ口(プラスとマイナス)をそれぞれ繋げることで電力の供給が出来ます。

でもさ、ジャンプスターターでつないで復活するなら交換の必要ってないんじゃないの?

う~ん。そういう考え方もあるけど、状況次第では交換が必要になる場合があるんだよね。
たとえばバッテリーの寿命が来た時。
バッテリーにも寿命があり一般的には2~3年が交換時期となります。交換時期を過ぎるとバッテリー上がりを起こすリスクが高い。
そのため、たとえジャンプスターターでバッテリーが復活できても、数日後にまたバッテリー上がり…なんてこともあり得ます。なので、状況に応じて交換も視野に入れておきましょう。
条件付きでバッテリー交換
もうひとつは条件付きですが、バッテリー交換という手段もあります。
名前の通り今あるバッテリーから新しいものに取り替えること。ただ交換には条件があり、バッテリーの寿命等による新品バッテリーへの交換が必要と判断された場合です。
つまり、バッテリーがそこまで弱っていなかったり、交換してもらいたいからという理由では条件にあてはまらないという訳です。
また、車のバッテリー設置場所や設置状況に
よってバッテリー交換を断られる可能性があります。
キーとじ込み
キーとじ込み | 昼間・夜間 一般道・高速道路での応急作業 |
会員 | 基本無料 |
非会員(入会していない) | 目安:21,700円 【昼間】一般道路(駐車場・自宅を含む) 【昼間】高速道路でのキーとじ込み(SA・PA内) 【昼間】高速道路でのキーとじ込み(SA・PA以外) |
キーとじ込みは鍵を車内に置き忘れたまま鍵がかかってしまう症状。通常は頻繁に起きる事はありませんが、車が古くなったり消耗品が劣化した場合に起きやすくなります。
依頼するとできる作業内容についてもみていきましょう。
ただし鍵の作成はできない
鍵の開錠
JAFに依頼できる内容は鍵の開錠。つまりキーとじ込みが起きた際の作業になります。
キーとじ込みは鍵を車内に置き忘れたまま鍵がかかってしまう症状です。本来であれば突然閉じ込められることはありませんが、何かの拍子でドアを閉めた時にロックされてしまいます。

キーとじ込みって、経験がないんだけど頻繁に起こるものなの?

頻繁には起こらないけど、古い車によく起きる症状だね。
特にキーレスのない車。キーレスのない車にとっては鍵を直接差し込んで開けるのが一般的ですが…キーレスキットを取り付ければボタン1つで施錠/開錠ができるようになります。
ただこの時に取り付けるドアロックモーターが厄介で…正しく取り付けができないと、ふとした時に自動でロックされることがあります。
鍵が車外にあれば問題ありませんが、車内にあった場合とじ込みになります。これがキーとじ込みの原因。
あとはごくまれにですが、スマートキーの電池が切れて車内に置き忘れてキーとじ込みというのがあります。
ただし鍵の作成はできない
ただし、出来る事はキーとじ込みの開錠が
主なので鍵の作成はできません。
あくまでキーとじ込みから解決する事だけ。
もし、鍵の開錠を依頼したい場合にはJAFで
はなく専門の鍵屋さんに依頼するのがいいでしょう。
パンク(スペアタイヤ交換)
パンク | 昼間・夜間 一般道・高速道路での応急作業 |
会員 | 1本までは無料 |
非会員(入会していない) | 目安:21,700円 【昼間】一般道路(駐車場・自宅を含む) 【昼間】高速道路でのパンク(SA・PA内) 【昼間】高速道路でのパンク(SA・PA以外) |
パンクは空気が抜ける症状で、
・不適正な空気圧(特に空気圧不足)・過剰な積載重量
2つの事が原因でなりやすくなります。
パンクで依頼するとできる作業内容についてもみていきましょう。
パンク修理
スペアタイヤへの交換
愛車に積んである予備のタイヤに交換することですね。最近の車ではパンク修理キットが大半ですが、一昔前であればどの車にも積んであります。
パンクしたタイヤを取り外して積載の
スペアタイヤと交換します。
※会員ならスペアタイヤとの交換作業は1本まで無料となります。お持ちのスペアタイヤと交換。
パンク修理
もうひとつはパンク修理。スペアタイヤのように交換ではなく、パンクしたタイヤに修理材を流し込んで穴を塞ぐ作業です。
一時的とはいえ穴が塞がるので、走行することが可能となります。ただし、あくまで一時的なので修理材注入後は早めの交換が望ましいです。
燃料切れ
バッテリー上がり | 昼間・夜間 一般道・高速道路での応急作業 |
会員 | 基本無料(燃料代がかかる) |
非会員(入会していない) | 別途燃料代 【昼間】一般道路(駐車場・自宅を含む) 【昼間】高速道路での燃料切れ(SA・PA内) 【昼間】高速道路での燃料切れ(SA・PA以外) |
燃料切れはその名の通り燃料が切れて車が動かなくなり現象です。
主に燃料が少なくなると、エンプティマークが点灯して運転手に知らせるというもの。その後そのまま走行すると燃料が終わりガス欠となります。

補充という事は満タンにしてくれるってこと?

そう思う人が多いけど、実は補充できるのは10L程度になんだよね。
何故に10L程度?と思う方もいますが…その理由としては一時的に走行ができる範囲で補充するだけというのがあります。
10L程度ならガス欠やエンプティマーク点灯からも解放されますし、次のガソリンスタンドまで保てることができます。
また仮にエンプティマークが点灯しても
ある程度は走行できるので一時的でも問題ありません。
※エンプティマーク点灯後の距離については【【疑問】車のエンプティマーク点灯からガス欠までに走行できる距離とは?】でまとめているので参考にしてみてください。
補充後はできる限り早めに給油する必要があります。
故障車牽引
故障者牽引 | 昼間・夜間 一般道・高速道路での応急作業 |
会員 | 20kmまで無料(20km超過1km毎に830円) |
非会員(入会していない) | ※(+6000円はレッカー車で4輪吊上げの加算作業料) 【昼間】一般道路(駐車場・自宅を含む) 【昼間】高速道路での故障者牽引(SA・PA内) 【昼間】高速道路での故障者牽引(SA・PA以外) |
名前の通り故障車の牽引をする事。横転や転覆など事故の状況によって作業料が発生する場合があります。
依頼できるのは故障車の牽引。自分じゃ動かせないなとなった時に○○から○○まで運んでくれるJAFのサービスです。
ただ、運ぶと言っても距離が決まっていて、たとえ会員であっても20kmまでしか無料になりません。
それ以上は1km毎に追加料金がかかってしまいます。

ちなみにどのくらいかかるの?

830円だね。
パッと見は安い料金に見えますが、1km毎にこの値段で増えていくので距離が増えればそれだけ高額になります。
落輪
落輪(側溝二輪) | 昼間・夜間 一般道・高速道路での応急作業 |
会員 | 基本無料 |
非会員(入会していない) | ※簡易な側溝落輪作業以外の料金は状況により異なります。 【昼間】一般道路(駐車場・自宅を含む) 【昼間】高速道路での落輪(側溝二輪)(SA・PA内) 【昼間】高速道路での落輪(側溝二輪)(SA・PA以外) |
落輪は名前の通りタイヤが溝に落ちる事。溝に落ちる事で走行が不能になった場合に対処してくれます。
雪道でのスタック
雪道スタック | 昼間・夜間 一般道・高速道路での応急作業 |
会員 | 基本無料 |
非会員(入会していない) | 【昼間】一般道路(駐車場・自宅を含む) 【昼間】高速道路での雪道スタック(SA・PA内) 【昼間】高速道路での雪道スタック(SA・PA以外) |
雪道でスタックは名前の通り車がハマって動かせなくなることを意味。
作業内容としては雪道のスタック。
・雪山にハマって動けない
などが当てはまります。
ただ、スタックと言っても救助後に自走できるのが前提です。自走が出来ない場合は牽引の方にあてはまるので注意です。
異音・異臭
異音・異臭 | 昼間・夜間 一般道・高速道路での応急作業 |
会員 | 基本無料 |
非会員(入会していない) | 目安:21,700円 【昼間】一般道路(駐車場・自宅を含む) 【昼間】高速道路での異音・異臭(SA・PA内) 【昼間】高速道路での異音・異臭(SA・PA以外) |
異音のよくある症状としてはベルト鳴きや電装品などが壊れたような音ですね。
ベルト鳴きは
・たわみ
などによって音が生じること。他にもオルタネーターやブレーキ鳴きなどが異音に該当します。
異臭については焦げるような臭いや甘ったるい臭い。焦げるような臭いはオイル関係。特にオイル漏れや滲みによって、エンジンに垂れた事で焦げ臭いが発生することがあります。甘ったるい臭いについては冷却水(クーラント)が該当します。
冷却水はラジエーターからエンジン内部を通って中を循環しているもの。
循環するにあたってホース類を経由する訳ですが、ホースに傷がつき裂けたり、ラジエーターに穴が空いたりすることで冷却水が漏れることがあります。
冷却水が漏れる=甘ったるい臭いが充満する。他にもガソリンが漏れた場合でも臭いが発生します。
もし焦げるような臭いや異音が発生した場合は、
安全な場所からJAFに救援依頼をしましょう。
※放置することで車両火災や事故につながる危険性があります。
JAF到着までにかかる時間とそれぞれの作業時間
ここからはJAF到着までにかかる
時間とそれぞれの作業時間について。
作業時間は内容で異なる
JAF到着までにかかる時間は20分~2時間程度が目安
JAF到着までにかかる時間は20分~2時間程度が目安となります。理由は状況や場所によって大きく変わるため。
全国365日対応できるといってもタイミングにもよるので、付近でJAFが出動できない場合には別のエリアから出動することになります。
その結果として思ったよりも時間が掛かる場合が多い訳です。
・時間が掛かると2時間ほど
作業時間は内容で異なる
それとは別に作業時間も視野に入れる必要があります。
キーとじ込み
パンク
燃料切れ
故障車牽引
落輪
雪道でのスタック
異音・異臭
など様々ありますが、比較的簡単なバッテリー上がりやキーとじ込みなどなら10分程度。作業に時間のかかるものなら40分ほどかかる場合があります。

必ずこの時間とは言えないので、目安として到着の時間20分~2時間程度。作業時間が10~40分程度と覚えておきましょう。
時間を気にするかたはどうすればいい?
このように、JAFの到着時間も含めると
予想以上に時間がかかります。
その際に、

・もう少し早くならないかな
・他にいい方法ってないのかな
こんな方には以下の方法がおすすめです。
自動車保険のロードサービスを使う
1つ目は自動車保険のロードサービスを使うこと。自動車保険のロードサービスは毎月支払っている保険の中に含まれるサービスです。
JAF同様に電話1本で様々なトラブルに
対処してくれます。
ちなみに毎月の保険料さえ支払っていれば、その場で追加料金を支払うこともありません。
ただし年間で使える回数が決まっているので、使う際には回数に気をつけましょう。
お世話になっている修理工場などにレッカーを手配してもらう
もうひとつはお世話になっている修理工場などにレッカーを手配してもらうことです。
修理工場なら車を運ぶ用の
・セーフティーローダー
などがあるので、自動車保険のロードサービスの使い方がわからない人は活用するのも一つの手です。
簡単ではありますが、時間が惜しい人にはこのような方法もあるので、その時に応じて使い分けるといいでしょう。
結局JAFロードサービスってどうなの?使えるかどうか簡単にまとめてみた
作業内容や時間についてはわかったけど結局JAFって使えるの?
トラブルが多い人にとっては使えるかもね。
トラブルが多い人にはおすすめ
特に
・遠出する頻度が高い
2つのうちいずれかに該当する人です。
車といえど機械なので、当然年数が経てば壊れやすくトラブルも起きやすいもの。
それがもしも全く知らない土地で起きた場合、
どうすればいいのか不安になりませんか?
近場なら最寄りの車屋さんという手もありますが、県外の場合すぐには駆けつけてくれません。また、車屋さんが忙しかった場合に対処のしようがありません。

そんな時に役立つのがJAFロードサービスです。
365日24時間全国に対応しているので、
たとえ県外でも近場から対応してくれます。
実際に私自身も、県外でトラブルが起きた際に何度か助けられたことがあります。なので、緊急時のために加入しておいて損はないサービスと言えます。
※JAFの入会方法に関しては【JAFに入会する2つの方法と会員になると得られる優待サービス】でまとめているので参考にしてみてください。

逆に日ごろからメンテナンスしている車なら必要ない
逆に、日ごろからメンテナンスしている車なら必要ないと言えます。日ごろから点検をしておけば壊れるリスクも少ないので、サービスを利用する頻度も少なくなります。
結果として年間の費用だけが掛かるので、その場合には登録する必要もありません。
とはいえ、メンテナンスをしていても突然
・バースト
・キーとじ込み
・バッテリー上がり
など。防ぎきれない事項もあるので、不安な方はJAF会員になっておくと安心です。
JAFをうまく活用してこれからに生かそう
以上、JAFで依頼できる作業の内容と費用を紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
作業時間は内容で異なる
お世話になっている修理工場などにレッカーを手配してもらう
逆に日ごろからメンテナンスしている車なら必要ない
JAFロードサービスは、突然の車のトラブルでも
対処してくれる安心のカーサービスです。
非会員の場合は料金が倍(安くても1万円前後)になりますが、事前登録をしておく事で作業が無料で受けられます。
ですので、もし依頼回数が多い方はこの機会に入会して会員登録するのがおすすめです。