
冷却水の色に青・緑・ピンクなんかがあるのをたまに見るんだけど。性能の違いってあるのかな。
このような悩みはありませんか?
『ちょっと気になるから調べてみよう』と思っても、今いち自分の求めていた答えでなくて疑問が残ることってありますよね。
結論、冷却水の色の違いが知りたい場合は以下のポイントを押さえておくとわかりやすいです。
・色がついている理由を知る
上記の内容を理解していれば、だれでも簡単に冷却水の色問題について知識を深められます。

本記事では、そんな冷却水の色分けの理由や性能の違いをまとめました。
※今回の記事以外にも冷却水の知識をつけたい。こんな方向けに【冷却水(クーラント)の知識”よくある疑問(悩み)や解決策・作業項目まとめ”】でまとめているので参考にしてみてください。
冷却水に色がついている理由

冷却水に色がついている理由は区別や原因を特定しやすい為です。
他の液体と区別しやすい
車には様々な液体が使われていて、主にエン
ジンオイルやエアコンが排出した水。
ウォッシャー液・パワステフルードなどが含まれます。
これら液体はそれぞれ色が異なり、わかりやすいように冷却水の色も変える事で区別化を図っています。
原因を特定しやすい
また、原因を特定しやすくする為
というのもあります。
先にも説明した通り、車には冷却水以外にも様々な液体が使用されています。
もし、どれか一つ漏れた場合原因を探る事になると思いますが…正直同じ色だったらわからないですよね?
そこで考え出された答えが冷却水を
着色する事です。
たとえばですが、もし何かしら
液体が漏れたと仮定しましょう。
位置からしてエアコンの水か冷却水。どちらかまでは絞れたんだけど…色が同じだから判別が出来ない。
この場合『どっちなんだろう?』とパッと見区別がつきませんよね?
ですが、もしこの場合に冷却水が
緑に着色されていたらどうでしょう。
目視だけで『エアコンの水だ!』っと
判断できるのではないでしょうか?
冷却水に色がついている=何となくではありません。
色を付けることで区別がしやすく点検しやすい工夫を作っている訳なんです!
メーカーごとに色分けする理由や性能の違い
ここからはメーカーごとに色分け
する理由について。
車の冷却水に色がついている理由については分かりましたが…何故メーカーごとに色分けするのか。その理由が気になった事はありませんか?
たとえば、冷却水にはピンク(赤 )・緑 ・青 の
3種類があるわけですが…
『別にわざわざ色を分ける必要なんてないのでは?』と思いますよね?
区別しやすく整備がしやすいことが理由
結論としてメーカーごとに色分けする理由ですが…色が付く事同様に、区別しやすく整備がしやすい事が挙げられます。
理由として車種によってもエンジン
オイルやエアコンが排出した水。
ウォッシャー液・パワステフルードなど、
色によって分かれている為です。

冷却水に色が着色されていれば、整備する時にもわかりやすいというメーカーならではの優しさですね。
性能について特に違いはない
なら性能はどうなの?となると思いますが…性能に関しては特に違いはありません。
何故なら着色理由が区別をしやすくする事。
つまりは点検時に色でわかりやすくなればいいと言う事なので、基本性能が備わっていれば色によって性能を変える必要はない訳です。
ただし一部例外もある

ただし一部例外もあるので参考程度に。
たとえばレース(走る事)を前提とした冷却水。走る事を前提として作られていて、一般的な冷却水と比べて性能が異なります。
よくある冷却水 | ・ほかの液体と区別しやすい ・色が違っても性能に違いはない |
レース用冷却水 | ・ほかの液体と色が被る場合がある ・よくある冷却水と性能が違う |
よくある冷却水は色によって区別が
しやすく性能に変化はない。
その一方で、レース用冷却水は水に近い色を
していることが多くほかの液体と被りやすい。
また、よくある冷却水と違い冷却をメインとしているので冬季に使えない危険も。
そのためここでは、
・性能ごとの違いは特にない
・ただし一部例外はある
ということを覚えておきましょう。
まとめ
以上、冷却水の性能に関する色の
違いをお伝えしました。
記事でもわかる通り、冷却水に色がついている
理由は区別や原因を特定しやすい為です。
区別する事でこの色は冷却水だと分かりやすくなります。
また、原因が分かりやすくなることで
迅速な修理ができるようになります。
他にもメーカーの毎に色が違う理由もありますが…これについては色がつく理由同様で区別化を図るためです。
区別化する事で色によって分かり
やすくなります。
最後は性能の違いについて。性能に関しては特に違いはありません。
理由は着色理由が区別をしやすくする事。
つまり点検時に色でわかりやすくなればいいと言う事なので、基本性能が備わっていれば色によって性能を変える必要はない訳です。
※仮にトヨタ(赤)に緑。スズキ(緑)に青を入れても変化はない。
ただし、一部レース仕様などは色が被りやすく性能面でも変わる場合があるので注意。

・メーカーごとに色分けする理由は区別しやすくするため
・性能ごとの違いは特にない
・ただし一部例外はある
ということを覚えておきましょう。