クーラント交換後のエア抜きが必要って聞いたけど。エア抜きは何のためにするの?エア抜きをしないとどうなるの?
こんな悩みはありませんか?
通常クーラント交換と言えば、ラジエーター内やエンジン内部にたまった元々のものを1度抜く。
抜いた後に新しいクーラントを規定分補充するという作業です。
車に詳しくない方ならこれだけで
作業は終わりと思いがちですが…
補充後には、必ずエア抜きという大切な作業が待っているので忘れずにやる必要があります。
もし忘れた場合にはエンジンにダメージを与える結果になる訳ですが…
急に言われても何がなにやら?となりますよね。
そこで今回の記事では、
✅エア抜きをしないと起こる症状
順を追って詳しく解説していきます。
今回の記事を最後まで読むことが出来れば、エア抜きが必要な理由がわかると共に後々起こる症状が分かるのでエア抜きの大切さに気づくことが出来ます。
クーラントのエア抜きをしないといけない理由
それでは早速見ていきますが、エア抜きをしないといけない理由は大きく分けて2つあります。
・内部の汚れを取り除き、トラブルを回避するため。
配管内のエア嚙みを無くすため
1つ目として、配管内のエア嚙みを無くすため
というのがあります。
先程エア抜きは、『クーラント液の循環がうまくいかなくなる』と言いました。
これは、ただ単に循環がうまく
いかないだけでなく、
エア噛みが元で水温上昇を引きおこす原因になる為です!
内部の汚れを取り除き、トラブルを回避するため
もう1つは、『内部の汚れを取り除き、トラブルを回避するため』です。
エア抜きをいつまでもしないと、内部のクーラントは走行距離と共に汚れていきます。
これは、不純物や水垢などがたまった
結果が原因となります。
一見、交換しなくても大丈夫そうに
見られるクーラントですが…
基本的には2~5万㎞前後で交換が推奨されていて、交換しなくていいなんて事はまずありません。
汚れが蓄積されれば、当然のことながら
冷却効果の低下します。
エア抜きをしないことで起こる症状
ここまでいっても『エア抜きはしない!』と
断言する方は止めませんが、
最終的にどうなっても知りませんよ?
それというのも、実際に私も知識がなかった
頃に体験したことなんですが…
水温異常上昇⇒エンジンブローと症状が起きます。
初めは水温が異常に上昇する
まず起こる事は水温上昇です。
名前の通り水温が異常に上昇する事で、
画像のように針の位置が大きく変わります。
・異常だとHに近い位置に
Cに近いほど温度が低く、Hに近いほど高くにあります。
温度で言うとどのくらいになるの?
正常なら90℃前後。異常の場合は100℃近くなるね。
最終的にはエンジンブローに…
水温上昇を引きおこす⇒サーモスタットが開いて
冷却ファンが回り温度を下げる。
という工程ならまだ問題はありませんが…
それでも温度が下がらない場合は、行きつく先はエンジンブローです。
エンジンブローはエンジンが焼き付くことを意味し、簡単に言えばエンジンが壊れて走行不能になる事ですね。
水温異常上昇が起こる症状をオーバーヒートと言うのですが…
この症状が出た場合、走行中は常に
水温が上がり続けます。
普段ならある一定の温度に到達すれば
ラジエーターファンが作動。
→走行風と一緒に効率よく水温を下げ
安全な温度まで下げる。
といった事になるんですが…
オーバーヒートになった場合、
それが一切なくなります。
どうしても水温を下げたい場合には
車を停車させ冷えるのを待つしかありません。
今回触れたオーバーヒートの詳細については、以下を参考にしてみてください。
知らないと本当に危険!エンジン内部で起こるオーバーヒートの原因(3つ)と対策 ≫
車を壊さない為にも『エア抜きをしない』という選択肢はない!
以上、クーラント交換でエア抜きが必要な2つの理由と故障に繋がる危険な症状を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
・内部の汚れを取り除き、トラブルを回避するため。
・エンジンブロー
エア抜き=何故必要なのかわからず、初心者の方にとっては難しいかもしれません。
しかし、今回のように正しい知識をつける事で、今後のカーライフに役立つ情報が身につきます。
『たかがエア抜きで大げさな』と思うかもしれませんが、エア抜きをしなかった場合に実際起こる事です。
もしこの記事を目にして、
『クーラント汚れてるけど、エア抜きが面倒で交換していない』
このうちどちらかが当てはまった人は、
是非一度エア抜きをする事を推奨します。
また、エア抜きの重要性について知らなかった方でも、この記事を機に『エア抜きをしないといけない理由はここからきているんだ』と改めて認識していただければと思います。
また、別記事では実際にエア抜きをするやり方についてもまとめているので合わせて参考にしてみましょう。
【自宅で出来る】冷却水の補充(交換)後にやるエア抜きの方法と手順 ≫