
タイヤのパンク・バーストの違いが知りたいんだけど。何が違うのかな。それぞれどんなことが原因でトラブルになるの。解決策って何。
このような悩みはありませんか?
車にとってのパンク・バーストはよくあるトラブルとして有名。どちらも同じタイヤの症状という事で、車にあまり興味のないもしくは免許自体がない方にとっては同じに思われるかもしれません。
しかし、パンクとバーストは症状の度合いが
違うので似ているようで実は異なります。
2つの症状はいったい何が違うのか?また、それぞれの症状の原因や解決策とは一体何なのか。記事で順を追って解説していきます。

記事を最後まで読むことで知識を得ることはもちろん。これから先のトラブル解決にも役立てられます。
✅原因と対処方法
✅起こさない為の対策
タイヤのパンク・バーストの違い
先ほども言ったように、パンク・バーストは似ているようで異なる症状をしています。それが穴が開くことや避けるといった症状。
バーストはタイヤが裂けること
パンクは小さな穴が開くこと
パンクは小さい穴が開いて空気が抜ける症状。釘やガラス片などが刺さる事で、小さい穴が空きタイヤの空気が抜けて正常な状態を保てなくなります。
高速道路は一般道に比べると信号がない分車の流れが早く車通りも多いのが一般的。その一方で比例して落下物も落ちていることが多いです。
そんな時に運悪くガラス片などを踏んでしまうと、タイヤに刺さって空気が抜ける症状に見舞われます。この空気が抜ける状態をパンクと呼びます。
※タイヤのパンクは放置すると違反になるので、【タイヤがパンクした状態で車を運転すると違反になるって知ってる?】を一緒に参考にしてみてください。
バーストはタイヤが裂けること
タイヤが裂ける症状をバーストと呼びます。パンクが小さい穴が開いて空気が抜ける一方で、バーストはタイヤに切れ目が入って裂ける症状。
つまり、2つの違いは【穴が空くか裂ける】かの違いとなります。
どちらもタイヤに異常が起きることには変わりありませんが、補修ができる程度なのかどうかで大きく変わります。
パンク=小さい穴が空いて空気抜け。バースト=タイヤが破裂して大きな穴が空くと覚えておきましょう。
※タイヤのバーストは放置すると違反になるので、【【実は違反】タイヤがバースト(裂けた)状態で車を運転する行為”】を一緒に参考にしてみてください。
2つの症状を見分ける方法
続いて気になるのは、2つの症状を見分ける
にはどうすればいいのかということ。
特に走行中には目視で確認が出来ないのでパッと見ではどちらなのか分かりません。ですが、今回の方法ならどちらか分かるので参考にしてみてください。
ただしパンクの場合は気づきにくい
見分ける場合は音と操作性で分かる
まず手っ取り早く分かる方法は音と操作性です。
特にバーストの場合。バーストはタイヤが裂ける上で破裂音によって知ることが出来ます。
割と大きい音なので窓を閉め切っていても分かりやすいほど。また、タイヤが裂ける事で走行中にハンドルをとられやすくなります。
例えば、ハンドルを真っ直ぐにしていればタイヤも真っ直ぐなので直進するのが一般的ですが…
バーストになるとタイヤの変形と共に空気も抜けてなくなるので、あらぬ方向にハンドルをとられて操作が効かなくなる場合があります。
ただしパンクの場合は気づきにくい
その一方でパンクに関しては意外と気づきにくいのが一般的。パンクはバーストと違い一気にではなく、徐々に空気が抜けていくのが特徴。
特に最近のタイヤは性能が向上しているため、釘などが刺さってもすぐに空気が抜けない構造になっているので余計です。
そのため、パンクで見分ける場合には目視もしくは走行中の状況で判断するのがいいでしょう。
2つのトラブルは何が原因で起こるのか
ここからは2つのトラブルの原因について。違いでは空気抜けや裂けるといった症状がありましたが、それに至るには何が関係しているのか順にお伝えしていきます。
パンクに至る原因
不適正な空気圧
タイヤ自体の老朽化による亀裂の進行
クルマのタイヤは、本来走行と共に摩擦により少しづつ削れていきます。その頻度はタイヤの性能により異なりますが、4~5年ほど長くても10年前後で交換が推奨となります。
この交換を怠る事で走行中に空気圧が抜けてパンクの症状になる訳です。
ではなぜこのような事が起こるのか?それは走行する事に関係があります。
タイヤとは本来走行する上で必要不可欠なもので、路面と接する事で摩擦力を生み出します。この摩擦力によって回転を起こして車の走行を可能としています。
つまり走行させるたびに摩擦でタイヤが消耗していくわけですね。それを繰り返すと、年数の経過でタイヤは亀裂が入りパンクの原因となる訳です。
たとえるなら、【消しゴム】がわかりやすいかと思います。消しゴム=間違った箇所を擦って消すもの。

消しゴムは擦ると削れて薄くなりますよね?タイヤも同じで、走行と共に少しづつ溝が減っていき行きつく先がパンクとなる訳です。
不適正な空気圧
2つ目は不適切な空気圧。不適切な空気圧つまりパンク原因とされるのは、空気圧が少ない事が原因です。
タイヤの空気圧はキャップを閉めていれば抜けないと思われがちですが、キャップを閉めていても自然と空気は抜けます。
たとえきちんと測って空気圧を正常値にしておいても、数カ月ほど経つと正常値を下回ってしまう可能性があるのです。
そのため、できる限り走行前の事前点検はやっておいて損はありません。
バーストに至る原因
空気圧不足や入れすぎ
過積載
外部から衝撃を受ける
タイヤの劣化
1つ目はタイヤの劣化。タイヤは接地面(地面)と擦れる度にタイヤのゴムが劣化するのが一般的。
ゴムが劣化=溝が少なくなっていき、最終的にはワイヤーが出てバーストとなります。
特に5〜10年以上使い続けて
いる場合は要注意です。
空気圧不足や入れすぎ
2つ目は空気圧不足や入れすぎ。どちらかひとつではなく、足りない場合や入れすぎ両方で起きやすくなります。
空気圧不足の場合は、空気が少なくなる事で柔らかくなったタイヤが鋭利な落下物を踏んだ結果バーストになる流れ。
その一方でタイヤの空気の入れすぎは、タイヤの中で膨張した空気が衝撃がかかる度に耐えられずに破裂するという流れです。
過積載
3つ目は過積載。要は荷物の積みすぎでタイヤに負荷がかかり耐えられずにバースト(破裂)する流れ。
特に空気圧が少なかったり、多すぎる場合に
一緒に起こりやすい症状ですね。
それに加えて人が乗ることも考えると余計に
負荷がかかることになります。
外部から衝撃を受ける
4つ目は外部から衝撃を受けること。外部から衝撃=釘やガラス片など鋭利な刃物が刺さることが関係。
大抵の場合はパンクで済みますが、穴が広がりすぎたりパンクで無理に走行するとバーストになりやすいです。
一見すると大した事ないことから普段からやりがちなこともありますが、一度バーストすると走行にも影響を及ぼすので危険です。
無視して走行を続ける危険性
それでも
・トラブルで止まるのが面倒
こんな場合には以下のリスクがあるので注意が必要です。
走行中に車がふらつく
まず1つ目はタイヤがふらつく現象。タイヤというのは、もともと空気圧が入った状態で設置することで走行を可能とするものです。
しかし、空気が抜けることで設置面積が減るので安定した走りができなくなります。
これがふらつく原因。
たとえるなら、ゴムボールをイメージ
するとわかりやすいでしょう。

空気の入った状態で、ゴムボールを地面に落とすとどうなると思う?

バウンドして跳ね返ってくるかな。

じゃあ空気の抜けた状態ではどうかな?

弾む力がなくなるから跳ね返ってこない?
そう、空気が抜ければゴムボールも跳ね返ることができなくなります。理由としては、地面とボールの設置が関係します。
空気の入ったボールは、表面のゴムの弾性が強いだけでなく、中の空気の方もボールが何かに当たってへこんだときに、元にもどろうとする力を働かせています。
しかし、空気が抜けると弾性が弱くなり戻ろうとする力が失われます。
力が失われると弾むことができなくなり跳ね返らなくなります。
これを車のタイヤにたとえると
タイヤのバーストが元で事故になる
2つ目はタイヤのバーストが元で事故になる。バーストは破裂する事を意味。
空気が抜けた状態で走行を繰り返す事で
タイヤが擦れて穴が広がります。
穴が広がったタイヤは、空気をとどめて
おく事ができなくなり次第にバーストとなります。
バーストになるとふらつきだけに留まらず、ハンドルを切られる事で事故になるリスクが高くなります。
出先でパンクやバーストが起きた際の対処法
もし出先で症状が起きるようなことになれば、無理に運転を続けようとはせずその時に合った対処をしましょう。
バーストはスペアタイヤ交換で解決
パンクはパンク修理キットで解決
パンクは空気が抜ける症状なのでパンク
修理キットと呼ばれる道具で解決出来ます。
名前の通りパンクを修理するもので、中に専用の修理材を埋め込む事で漏れを塞いで一時的な走行ができます。

パンク修理キットの使い方については、【緊急時に使える”一時的な走行を可能にするパンク修理キットの使い方”】でやり方をまとめているので一緒に参考にしてみてください。

バーストはスペアタイヤ交換で解決
逆にバーストの場合はスペアタイヤに
交換一択となります。
仮に修理材で埋め込もうとしても、
穴が大きすぎて防ぐことができません。
そのためバーストした時点で修理剤ではなく、スペアタイヤに交換することを心がけましょう。

スペアタイヤに交換するやり方については、【緊急時に実践で役立つ”スペア(応急)タイヤに交換する簡単なやり方”】でやり方をまとめているので一緒に参考にしてみてください。

パンク・バーストを引き起こさない為に
最後はパンク・バーストを引き起こさない為の対策について。もしこれから先少しでもリスクを抑えたい場合は参考にしてみてください。
・日ごろからタイヤのメンテナンスをする事
・タイヤの空気圧は正常にする
交換時期でタイヤを変える事
1つ目は交換時期でタイヤを交換する事。事前に目安の時期を知っておくことで、完全にパンクやバーストする前に余裕をもって交換ができます。
余裕を持った交換を心がけることで
安全にカーライフを送れます。
※タイヤ交換のやり方がわからない方は、【作業は20分程度”自宅で簡単に出来るタイヤ交換作業のやり方”】で手順をまとめているので参考にしてみてください。
日ごろからタイヤのメンテナンスをする
2つ目は日ごろからタイヤのメンテナンスをする事。流石に毎日とは言いませんが、数週間に1度の頻度でタイヤの状態を確認すると安全です。
『それだけ?』と思うかもしれませんが、1つ1つの積み重ねが大切になってきます。日ごろからタイヤのメンテナンスをする事で走行中にタイヤがパンクやバーストするリスクを減らす事ができます。
ですので、トラブルを起こさせたくないという方はメンテナンスやタイヤ交換をしっかり心がけましょう。
タイヤの空気圧は正常にする
3つ目はタイヤの空気圧は正常にすること。
原因でも述べたように
・空気圧の入れず
どちらをとってもバーストの
原因になりかねません。
その一方で、正常な空気圧を維持することが
出来れば走行にも支障が起きません。
なので、劣化や溝だけでなく空気圧についても事前確認をしておくとおすすめです。
ちなみに空気入れは基本持ち
運びは出来ませんが…
【KUKIIREスマート空気入れ】のようにコードレスのものを選ぶと外出中でも手軽に使うことが出来ます。
このように事前に出来る対策もあるので、
状況に合わせて対策してみてください。
違いやトラブルの原因・解決策を知り時間を有効活用しよう!
以上、タイヤのパンク・バーストの違いや起こる原因・解決策をお伝えしました。
この記事のおさらい。
バーストはタイヤが裂けること
ただしパンクの場合は気づきにくい
・タイヤのバーストが元で事故になる
バーストはスペアタイヤ交換で解決
日ごろからタイヤのメンテナンスをする事
タイヤの空気圧は正常にする
記事でもわかる通りパンク・バーストの違いはタイヤの裂け具合。
パンク | 釘やガラス片などが刺さる事で、小さい穴が空きタイヤの空気が抜けて正常な状態を保てなくなる。 |
バースト | 完全にタイヤが裂けて大きな穴が複数空いた状態のこと。 |
つまり、2つの違いは【穴が空くか裂ける】かの違いとなります。
どちらもタイヤに異常が起きることには変わりありませんが、補修ができる程度なのかどうかで大きく変わります。
・バースト=タイヤが破裂して大きな穴が空く

また、記事で解説した原因や解決策も一緒に知っておく事で今後のトラブル解決に役立つので覚えておきましょう。